志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

三好康長の息子・徳太郎の動向と三好式部少輔との関係小考

三好徳太郎は三好康長の息子とされる人物である。『細川両家記』の元亀元年野田・福島の戦いの三好勢の記述にも「三好山城入道笑岩斎。同息徳太郎」が見える。『両家記』は元亀4年(1573)に成立したとされるため、この記述の信憑性は高い。また、康長の文書…

【ネタバレ有】『名探偵ピカチュウ』感想

ポケモン初の実写映画『名探偵ピカチュウ』を令和元年(2019)5月3日、公開初日に観て参りました。いい映画だったので、記事にしようと思います。 まず、前提ですが、私はゲームの名探偵ピカチュウは3DSの体験版しかやってません(ケチ臭…)。だから、物語の…

三好長慶の動員兵数はどれくらいなのか?

昨年三好長逸の記事を完成させた後、Twitterで「三好長逸」の話題を探っていたら、偶然あるやり取りに出くわした。どうも最近ある本が出版されたところ、その著書には三好長慶の動員兵数は数千人程度であるという記述があり、読者と筆者がその件について話し…

さらば平成

平成が終わる。平成が終わり、令和が始まる。令和が始まることで何が変わるのか、私にとっては全くの未知の領域である。 ただ、近代日本の時代は天皇とともにある。今上陛下が退位され、皇太子殿下が即位されることで、時代の空気感は徐々に変わっていくだろ…

4人の足利義氏―貴種足利氏が持つ権威と反権威

「何と!足利義氏は4人いた!」 「なななな何だってーーー!!!!」 となる人は多くないと思う。一般人なら「そもそも足利義氏って誰だよ」と一蹴されてしまいそうである。本質的には知識マウント以外の何物でもない記事だが、「4人もいたのか、知らない○人…

新元号「令和」に思うこと

先立つ平成31年(2019)4月1日、来たる皇太子殿下の御即位に向け、新元号「令和」が発表されました。 いやはや驚きました。 新元号がおめでたく発表されるのは近頃あまりなく…と言うか、平成4年生まれの私からすると改元を体験するのも初めてなわけで、興味…

DARKNESS HEELS WORLD(+ウルトラマンオーブダーク展)の感想

平成31年(2018)3月30日大阪心斎橋のDARKNESS HEELS WORLDに行ってきました。ついでに同じ階でウルトラマンオーブダーク展も。ぼやっとしか情報を見てなかったし、心斎橋に土地勘もないので、同じ建物、同じ階で開催されているとは思わず、時間の測り方も誤…

松山重治―境界の調停と軍事

松山重治とは一体何者なのか?松山重治なんて初めて聞いたという人にも、三好氏を齧っていて名前を知っている人にとってもこの問題は深淵なものを孕む。三好氏家臣の中での出世頭と言えば松永久秀である。近年では三好長慶の家臣団編成の特異性が指摘されて…

豊臣秀長の評価の推移とこれから

豊臣秀長は豊臣秀吉の弟である。何でもないような事実であるが、秀長の存在はあまり意識されることがない。兄である秀吉が最下層から天下人に立身出世した話は江戸時代初期から創作の題材としてメジャーであるのに対して弟の秀長の影は頗る薄く、兄の物語の…

荒木村重って元亀3年(1572)に何してたの?

最初に言っておきますが、この記事は疑問を噴出するだけのもので、記事タイトルの回答要素はありません。荒木村重研究会、何とかしてくれー!ってやつです。 荒木村重はまあまあ有名な戦国武将なのではないかと思います。通説だと織田信長に取り立てられて摂…

【ネタバレ有】『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』感想

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 平成31年(2018)3月8日と10日に都合2回『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』を観て参りましたので、今年はブログもあ…

「1565年6月19日付フロイス書簡」に見る永禄の変

さて、先ごろ『フロイス日本史』に見る永禄の変への道 - 志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』という記事を製作し、永禄の変への経過について何があったのか、考察を加えた(この記事の前提ともなるので、是非ともお読みいただきたい)。その時は『フロイス…

なぜ織田信長は三好康長(康慶)を重用し続けたのか?

三好康長はどちらかと言えばマイナーな三好一族の中ではそこそこ名前が知られている武将ではないかと思われる。なぜなら、康長は織田信長の重臣となっており、近年は本能寺の変の原因として四国説がクローズアップされる中、四国説のキーマンとなる人物だか…

足利義輝側近・一色藤長と三好氏

去年『戦国遺文 三好氏編』の補遺ページをざっと見ていたら、ある書状が目に入ってきた。固より古文書など読めるわけがないが、「石力」「入魂」「(一色藤長)」などの文字が見え、どうやら石成友通と一色藤長が親しい関係にあるらしいことは何とか読み取れ…

ウルトラマンフェスティバルinひらかたパーク2018-2019withダークヒーロースペシャルナイトの感想

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。と言った傍から去年の話ですが…まあ400年くらい前の話もしてるし、1年前くらいはどうってことはない、たぶん。 平成30年(2018)12月25日にウルトラマンフェスティバルinひらかたパーク201…

三好政長(三好宗三)―細川晴元権力の体現者

戦国時代、三好長慶は細川晴元や将軍足利義輝と戦い三好政権を樹立した。長慶は三好之長以来、受領名「筑前守」を名乗る三好氏の嫡流であった。一方で三好氏には多数の支流があり、長慶という「主流」にある時には従い、ある時には対立して生き残りを図った…

『フロイス日本史』に見る永禄の変への道

永禄の変とは永禄8年(1565)5月19日、室町幕府将軍足利義輝が三好義継、松永久通、三好長逸らの襲撃を受け殺害された事件である。戦国時代の足利将軍は影が薄い存在のようにも捉えられがちだが、この事件は織田信長上洛のきっかけとなっただけに知名度も高…

『ウルトラマンジード』最終回で起こったことについて

『ウルトラマンジード』という作品は私にとってとても啓発的な作品でした。ウルトラマンゼロとウルトラマンベリアル、この2人のキャラクターについては、有難いことに彼らが生まれた時からずっと付き合いがあるわけです*1。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 …

三好孫九郎生勝の役割についての雑考

戦国時代、畿内と四国を跨ぐ勢力を築いた三好政権の主宰者の地位は「三好本宗家」によって継承された(と言っても二代だけだが)。しかし、天正元年(1573)11月16日「三好本宗家」の当主・三好義継が織田信長の部将・佐久間信盛に攻められ死去したことで「…

元亀の争乱における細川昭元(細川信良)―織田信長に天下を取らせた男

何となくリアルっぽさがある人気戦国歴史漫画『センゴク』を読んでいて思わず吹き出したシーンがある。『センゴク』第一部第五巻(だったか…)には比叡山で織田信長包囲網を代表する大名たちが参会する、漫画らしさ重視の場面がある。ここに現れたのは朝倉義…

デジタルモンスターXの参戦デジモン考

デジタルモンスターXは平成31年(2019)3月発送予定の育成ゲーム玩具である。平成最後のデジモンギアという名誉なのか不名誉なのかよくわからない称号を持つことになる育成ギアである。 p-bandai.jp ※なお、この記事が上がる時点では受注は終了している。今…

三好長逸―中央政権の矜持を抱き続けた「三人衆」の構想者

三好長逸は『日本人名大辞典』によれば、以下のような説明がなされている。 三好長逸 みよし-ながゆき ?-? 戦国時代の武将。 三好之長(ゆきなが)の孫。三好三人衆のひとり。松永久秀と協力し,宗家の三好義継(よしつぐ)を後見した。のち久秀・義継の同盟軍と…

今年のプロ野球総括記事(平成30年)

適当な呟き記事福岡ソフトバンクホークス 日本一おめでとうございます。正直傍目から見てるぶんには飽きてきた。しかし、ホークスは南海時代の暗黒やプレーオフ導入時に優勝したにも関わらず敗退してきた歴史もあり、勝てる時に勝っておけというのは至言であ…

細川氏綱の実名について―「氏綱」って何やねん論

不肖ながら私が細川氏綱という人物について詳しく調べ出したのはここ数か月の話にすぎない。が、この人物の名前は10年以上前から知っている。中学の頃歴史手帳を買っていたことがあり、それには付録として室町幕府歴代執事・管領表が付属していたからだ。歴…

ウルトラマンフェスティバル2018の感想

平成30年(2018)8月23日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラマンフェスティバル2018、いわゆるウルフェスに行って来たので、感想を書いて行きます。 展示 ウルトラ怪獣総登場と言えば、ウルフェス2013を思い出しますね。あの時は造形物や珍しいソ…

『ウルトラマンギンガ』ジャンナイン論・第5章「ナインは希望の星なのだ:『ウルトラマンギンガ』第7話~第11話」

第7話「閉ざされた世界」(脚本:長谷川圭一 監督:原口智生) 6話が終わった後、『新ウルトラマン列伝』は過去作品や総集編の放送が続きます。途中には『劇場スペシャル』の公開もありましたが、上映館数が少なく、多くのウルトラファンにとってはこの第7話…

三好義継はなぜ自ら死を選んだのか―「天下人」継承者たちの戦い

天正元年(1573)は濃尾の大名織田信長がそれまで共に室町幕府を運営してきた将軍足利義昭を追放し、織田政権を樹立した年である。また、この年には信長がそれまで戦ってきた有力大名の死が相次いだ。4月には甲斐の武田信玄が死に、8月には越前の朝倉義景、…

徳川氏の実名に見る「秀吉」の有無

豊臣政権下において元服した徳川家康の息子は四人いる。次男秀康、三男秀忠、四男忠吉、五男信吉である。家康の長男信康は天正7年(1579)に切腹に追い込まれ、六男忠輝が元服したのは慶長7年(1602)、家康が将軍となる前年である。さて、これら豊臣政権下…

現代社会で常盤ソウゴは「王様」になることが出来るのか?

平成仮面ライダー20作目『仮面ライダージオウ』の主人公・常盤ソウゴはぶっ飛んだキャラクター造型である。何とこの主人公、現代社会において「王様になりたい」という夢を持っているのだ。これは作中でも異様な性格として描かれ、第1話では高校の進路指導で…

『ウルトラマンギンガ』ジャンナイン論・第6章「『ギンガ』のジャンナインはウルティメイトフォースゼロに所属しているのか?」

さて、ここまでの章で『ウルトラマンギンガ』のジャンナインの活躍を見てきました。 『ギンガ』のジャンナインには色々と謎がありますが、最大の謎、というか根源の謎はこのジャンナインがゼロ時空のジャンナインか、という問題です(以下、『キラーザビート…