志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

切通理作『ウルトラマン ニュージェネの証~『ギンガ』『ギンガS』『X』『オーブ』『ジード』&ゼロ』(株式会社ホビージャパン)感想

気付けば「ニュージェネレーションヒーローズ」と呼ばれる『ウルトラマンギンガ』以来のウルトラマンシリーズの歴史も10年を超えた。総集編番組を挟みながらという留保付きながら、これほど長くTVシリーズのウルトラマンが製作され続けたのは空前だ。そして…

『ウルトラマンブレーザー』怪獣寸評

『ウルトラマンブレーザー』は新規怪獣というものを明確に売りにしたウルトラマンだった。ニュージェネレーションウルトラマンでは着ぐるみの使い回しが多く、ここまで新規怪獣率が高いのはかなり久々だ。もっとも放送前はそれに対する不安を記事に認めたり…

【ネタバレ有】『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』感想

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 『ウルトラマンブレーザー』はある種の先祖返りというか「ニュージェネシリーズももう10作あるんだからたまには単独ウルトラマン・新…

内藤国貞の娘(内藤貞勝・貞弘(如安)の母)―丹波守護代家継承の中核

本記事で取り上げるのは内藤国貞の娘にして内藤宗勝(松永長頼)の妻、内藤貞勝・貞弘(如安)兄弟の母にあたる女性である。いきなり長々しい形容ばかりだが、この女性は名前がわからない。実名がわからないのはもちろんのこと、法名も不明で、史料上に特定…

『兼右卿記』に記された年齢まとめ

歴史上の人物の説明として生没年は基本的事項となる。いつ生きていたかによって、その人物が関わる人物や事件の評価が変わってくることもままある。例えば、「北条早雲」として知られる伊勢宗瑞はかつて永享4年(1432)誕生とされてきた。この通説に従うと、…

『ウマ娘 プリティーダービー Season3』感想(第9話~第13話)・総評―ソシテミンナノ…?

※前回までの感想 monsterspace.hateblo.jp monsterspace.hateblo.jp 第9話「迫る熱に押されて」 文句なしの神回。キタサトがとりとめもない旅行をして行き着く先が「海の見える山」という両者が最初に言った行先が止揚されているのも素晴らしく、その場で全…

令和5年下半期競馬日記

monsterspace.hateblo.jp 7月2日 CBC賞(GⅢ) 3連複 軸1・3―(他) 100円×10→0円 3連単 1-3-9 100円→0円 ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 単・複 16 100円×2→0円 3連単 14・6・16 100円→0円 CBC賞は12頭立てということで軸2頭を決めて全部買い…と思ったがGⅢなので重賞…

令和5年(2023)のプロ野球

ワールドベースボールクラシック 6年ぶりの野球国際大会は何と日本が全勝で優勝を決めるといういきなり野球年として大当たりから始まった。しかも準決勝のメキシコ戦まで堅実かつ点差をつけて勝ち続け、準決勝・決勝も接戦をものにして危なげなかった。こん…

『どうする家康』を観終わって

NHK大河ドラマ『どうする家康』。正直言うと初報からかなり不安感があった。タイトルにわざわざ「どうする」を入れる奇矯さもさることながら、家康役は松本潤でその他のキャスト順もどちらかと言うとイケメンを基調に選んでいる感じ。これは久々に一般層向け…

『ウマ娘 プリティーダービー Season3』感想(第5話~第8話)―夢のこたえ

ここまでの感想 とりあえず4話かけて夢を託されるキャラ造型となったキタサンブラック 予想以上に2期からバトンタッチしてきてるな チームについては期待しない方が吉 ここからは3期らしく新キャラで動かしていこうぜ monsterspace.hateblo.jp

【ネタバレ有】『ゴジラ-1.0』感想―現代日本と「戦争」を繋ぐゴジラ

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 復活とともに日本国民に鮮烈な印象を残した特撮映画『シン・ゴジラ』。あれからアニメだったり洋画でゴジラが連続供給されてきたので…

徳島城博物館・特別展「阿波戦国絵巻―細川・三好・長宗我部・蜂須賀―」

三好長慶生誕500周年であった令和4年も終わり催し物も一段落、と思ったところで大ネタが飛び込んでまいりました!徳島城博物館の特別展「阿波戦国絵巻―細川・三好・長宗我部・蜂須賀―」でございます。思えば、長慶生誕500周年の去年に色々あったのは全て大阪…

『ウマ娘 プリティーダービー Season3』感想(第1話~第4話)―ロストシャインから空のほほえみ方へ

『ウマ娘』にハマったのは2021年後半なのでメディア展開との付き合いがなかったが、ネット配信のRTTTを経ていよいよアニメウマ娘3期!RTTTも決して小さくはなかったが、3期はメディアミックスとしてはより大きなものとなる。放送開始前に明かされていたメイ…

菊花賞を見に行ってきた!

ウマ娘にハマってから、競馬を見るようになってから―生で競馬を見るのは一つの目標になっていた。そしてついにそのタイミングが来たと判断した。リニューアルされた京都競馬場にクラシック最後の冠・菊花賞。クラシック馬としてタスティエーラをすっかり気に…

ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -GAZE-<DAY1> 感想

ウマ娘のライブイベントには興味があったものの、基本的に首都圏の開催だと敷居を感じていた。しかし!5thイベントは首都圏以外、大阪にも来るということでこれはチャンスがあると期待が高まっていた。とは言え、実際にはどういう内容をやっているのかわかっ…

山田康弘『足利将軍たちの戦国乱世』(中公新書)の感想

近年は畿内戦国史の研究進展が著しく…と毎度言っている気がするが、実際そうなのだから仕方ない。また、日本中世史ブームというのもあり、界隈での狭い話かと思いきや、徐々に世間的な注目も集まってきているようだ。今回発売され、紹介する山田康弘『足利将…

ウルトラヒーローズEXPOサマーフェスティバル2023の感想

令和5年(2023)8月18日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラヒーローズEXPO2023サマーフェスティバルに行ってきました。今回は往路に新幹線を選んだところ、15日に台風で東海道は運休の上、16日・17日も何やかんや運休だったり遅れがあったり果た…

【ネタバレ有】『ウルトラマンレグロス』感想(付ファーストミッション)

※この記事中には作品の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 ウルトラギャラクシーファイトシリーズで新ウルトラマンとして登場したウルトラマンレグロス。とはいえレグロスは満を持して登場した…

新作ウルトラマンで新怪獣が増えるのは歓迎すべきことなのか?

7月から始まる『ウルトラマンブレーザー』はそれまでの列伝・クロニクル系番組『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』がニュージェネ10周年ということでニュージェネウルトラマンをフィーチャーしたことや、『トリガー』→『デッカー』と続いた平成…

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』感想

ガンダムには元々興味があったわけではない。子供の頃はテレビマガジン派だったので、ロボットとしての容姿は知っていたが、子供時分にはシリーズを視聴することはなかったし、視聴習慣が付かなかったので20歳を迎えても基本的に観たことは全くなかった。そ…

「千勝」は誰の子か?―丹波守護代家内藤氏継承再考

先ごろ『戦国武将列伝 畿内編【下】』が出版された。以前述べたようにこうした本が出ること自体が画期的だったが、それ以上に各執筆者がここぞとばかりにあまり知られていない史料や独自の解釈を開陳していき、その画期性は想定以上だ。そうした中で一つ気に…

令和5年上半期競馬日記(付ナイスネイチャ号追悼)

monsterspace.hateblo.jp 昨年の経験で立てた方針は、買う馬券の種類を増やす代わりに馬券は1種類100円に抑える、であった。そういうわけで引き続きいってみよー。 1月8日 シンザン記念(GⅢ) 3連複 2-4-1・3・5・6・7 100円×5→1290円 重賞なのに7頭立てかつ…

『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』感想

『ウマ娘』にハマってから1年以上経つが、基本的にはアプリをプレイしているのがメインの楽しみ方になっている。ただ、アプリを始めたのも配信から半年ほど経ってからで、ウマ娘のファンとしてはどうしても途中参加の形は拭えない。アニメはその頃すでに2期…

『ウマ娘』イベントストーリー「されば君、かなし」感想

ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』では月に一度のペースでイベントストーリー展開がある。そこでは既存のウマ娘がイベント内容に即した別の衣装で実装されることになる。ウマ娘は基本的に増えていく一方だが、常にガチャで新キャラを引けるわけではないし…

『K2』における悪人・悪の組織と『ウルトラマンSTORY0』

漫画雑誌『イブニング』の休刊により、何と5月31日まで全話無料公開ということになった医療漫画『K2』。爆発的に読者が増え、「ギュッ」がネットミーム化するなど、その存在がより周知されることになった。詳しくは読め!(ギュッ)ということになるが、2話…

『デジモンゴーストゲーム』総評

『デジモンゴーストゲーム』は令和3年(2021)10月3日から令和5年(2023)3月26日まで計68話が放送されたTVアニメだった。私は一応デジモンファンであるが、アニメについては『デジモンアドベンチャーtri.』で深い傷を負ったため、『デジモンアドベンチャー…

令和5年春の博物館めぐり

4月28日に1日かけて各所の博物館をめぐってきた。本来なら一館ごとに記事を書くべきなのかもしれないが、それぞれの展示はそこまで大規模なものでもなく、かと言ってTwitterあたりで感想を書くにはやや長くなりそうなので、一つの記事にまとめてしまうことに…

遠藤ゆり子・竹井英文編『戦国武将列伝1 東北編』(戎光祥出版)感想

戎光祥出版さんが織りなす戦国武将列伝シリーズ。畿内編・四国編では私にも馴染みがある戦国史研究の成果が反映されており、その画期性には身を以て瞠目できた。その一方、畿内や四国から離れ、織田信長や豊臣秀吉のように一般的にもメジャーではないところ…

【ネタバレ有】『グリッドマン ユニバース』感想―これがぼくらのユニバース

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 『電光超人グリッドマン』は平成5年(1993)から翌年まで全39話が放映された特撮ヒーローTVシリーズだ。ということは、平成4年生まれ…

【ネタバレ有】『シン・仮面ライダー』感想―胡乱であるということ

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』と来て『シン・仮面ライダー』。いよいよ日本人なら誰でも知っているであろう特撮御三家が…