志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

『鎌倉殿の13人』総合感想

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。視聴することになったのは、やはり鎌倉時代という時代の物珍しさがないというと嘘になる。時期が被るものとしては21世紀に入ってからも『義経』や『平清盛』などがあったが、いずれも源頼朝が征夷大将軍に任官するまでに主人…

新谷和之著『図説 六角氏と観音寺城 〝巨大山城〟が語る激動の中世史』のススメ

近年織田信長の先駆者として三好長慶の再評価が進むどころか、かなり一般に定着している趣さえある。実に喜ばしいことだが、畿内戦国史は京都の西だけで成り立っていたわけではない。三好政権の評価が進むほど、三好サイドではない側面もまた重要なものとし…

令和4年競馬日記

ウマ娘にドハマりしたことは書いたが、それに伴い史実競馬知識もそれなりに仕入れることになった。自然、競馬に絡んでみたいと思うのに時間はかからなかった。 とは言え競馬はギャンブルだ。逆説的だが足を踏み入れるからにはいかにのめり込まないかが大事と…

令和4年(2022)のプロ野球

コロナ禍でスポーツ興行も否応なく打撃を受け、改変を余儀なくされたものの、もう3年目となるとコロナ禍とそれによる変容も「日常」となっていく感があった。プロ野球もそれでいつの間にか観客は普通に入ってるし延長戦もやってるし、それでもチームからコロ…

『小学館版学習まんが 日本の歴史8 戦国大名と織豊政権』がスゴイ!

学習漫画というジャンルがいつからあるのかはよく知らないが、児童向け、あるいはもう最近は大人向けでも、学問内容や自身の主張を漫画化する手法は一般的になっている。文字ばかり並んでいるのにうんざりする人間でも漫画なら読めるし、漫画技術も発達して…

天野忠幸編『戦国武将列伝7 畿内編【上】』(戎光祥出版)感想

戦国史研究。戦国時代は日本の歴史上人気が高い時代の一つだ。摂関藤原氏や執権北条氏を誰一人知らないような者でも、戦国武将を一人も知らないのはまずあり得ないと言っていいほど、現代に生きている者にとって戦国時代のコンテンツは日常にある。中世から…

堺市博物館・特別展「堺と武将 三好一族の足跡」

今年は三好長慶生誕500周年!それに合わせてこの秋も色々と企画が目白押しでしたが、博物館展示として現状のトリを飾ることになったのが堺市博物館・特別展「堺と武将 三好一族の足跡」!10月29日から12月11日までの開催となっております。 www.city.sakai.l…

大東市立歴史民俗資料館・特別展「三好長慶と大東市の中世―飯盛城はそのとき―」

今年は三好長慶生誕500周年!ということで、この秋は博物館展示やイベントが目白押し!9月23日から始まっている高槻市しろあと歴史館の特別展「戦国武将 三好長慶―生涯と人々―」に続く形となったのが、大東市立歴史民俗資料館・特別展「三好長慶と大東市の中…

永禄3年後半から永禄4年前半の内藤宗勝(松永長頼)・貞勝父子

松永久秀は戦国武将でも知名度を誇る人物の一人だが、彼には有力な弟がいた。松永甚介長頼というのがその弟である。長頼の存在は長らく久秀の影に隠れていたが、今谷明氏が畿内戦国史研究を本格化させた中で注目され、その軍事的才覚が評価されることになっ…

高槻市しろあと歴史館・特別展「戦国武将 三好長慶―生涯と人々―」

今年は三好長慶生誕500周年!しかしまあ三好氏ってまだまだマイナーな存在だし、生誕500周年だからと言って何かあるものでも…と思っていたら、秋から各所で三好氏にまつわる博物館展示や講演イベントが目白押し!まだまだ世間ではマイナーどころか、こんなに…

ウルトラヒーローズEXPO2022サマーフェスティバルの感想

令和4年(2022)8月12日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラヒーローズEXPO2022サマーフェスティバルに行ってきました。前にこの手のヒーローと触れ合えるウルトラマンのイベントに行ったのは令和元年年末に行ったウルトラヒーローズEXPO ニュージ…

『ウルトラマンデッカー』第4話「破壊獣覚醒」感想

『ウルトラマンデッカー』は予想通りと言うべきか、ティガをフィーチャーした『トリガー』に続いてダイナを意識する作品になっている。ということは、『トリガー』でゴルザとメルバが合体したゴルバーやガタノゾーアをオマージュしたメガロゾーア、あるいは…

『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』感想

近年出番が少なかったウルトラマンたちが一気にフィーチャーされ、新たな敵アブソリューティアンが登場し、まさかの起承転結の起でしかなかった『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』から1年4ヶ月…。ついに続編『運命の衝突』が「TSUBURAYA IMAGINA…

香西元成禁制に記された弘治年号

近頃、森脇崇文「戦国期阿波守護細川家関係者「氏之」の素性について」(徳島地方史研究会『史窓』52号、2022年3月)が発行された。かつては「細川持隆」として知られていた天文期の阿波守護細川家(讃州家)の当主が実際に使用した実名が「氏之」であること…

安倍晋三氏の遭難死への覚書

令和4年(2022)7月8日の12時半頃、一仕事終えてスマホを見てみたら信じられないニュースが世情を騒がせていた。元首相である安倍晋三氏が奈良の西大寺駅で撃たれ心肺停止というのだ。その時点ですでに安倍氏の容体は絶望的と見え、実際に5時過ぎには死亡が…

【ネタバレ有】『シン・ウルトラマン』感想―そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 『シン・ゴジラ』公開時からネタ臭く『シン・ウルトラマン』が語られ、『シン・ウルトラマン』発表時からこれまたネタ臭く『シン・仮…

安土城考古博物館・春季特別展示「戦国時代の近江・京都―六角氏だってすごかった!!―」

安土城考古博物館・春季特別展示「戦国時代の近江・京都―六角氏だってすごかった!!―」を観に行ってきました。 azuchi-museum.or.jp 六角氏の最新研究を詰め込んだ『六角定頼』が発売されて早3年!ようやく博物館展示でも六角氏をテーマにしたものが現れまし…

デジモンリアライズの新規ポリゴンまとめ+ラジエルモン雑論④

デジモンリアライズはデジモンのスマートフォン向けアプリゲームだった。平成30年(2018)6月から配信され、当初はデジモンリンクスと併存したが令和元年(2019)7月にリンクスが終了すると、その後はデジモンのソシャゲ展開を一手に引き受けていたが、令和4…

芥川孫十郎は三好一族か?

高槻市では昨年よりBOTTO高槻の企画の一環として「マニアック武将印」というのをやっている。高槻市に所在する芥川城(芥川山城)は三好長慶が居城としていたこともあり近年注目が集まっている。その芥川城に在城していたマニアックな武将たちを武将印にして…

石井伸夫・重見髙博・長谷川賢二編著『戦国期阿波国のいくさ・信仰・都市』(戎光祥出版)の感想

四国東部の戦国史は常に畿内のそれと不可分な関係にあった。畿内で力を持った細川氏・三好氏は四国東部を勢力としていたし、織田信長も三好氏との関係を一つの軸として四国情勢に関与・介入した。一方で、畿内権力の研究が様々な角度から切り取られて進展し…

【ネタバレ有】『ウルトラマントリガー エピソードZ』感想

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。 令和4年(2022)3月21日『ウルトラマントリガー エピソードZ』を観てきました。本当は19日にドラえもんと2部立てで観るつもりだったん…

乗馬体験に行ってきた!

先日体験乗馬に行ってきました。ウマ娘にドハマりして以来、リアルホースに触れあいたいという思いがあったのですが、折り合い良く、安くで乗馬できる催しがあったので参加してきました! とは言え、実際の馬ってこれまでの人生ではあまり会った経験がないん…

永禄末期以降の摂津伊丹氏の当主は伊丹忠親である

いやもうタイトル通りです。永禄末期以降の伊丹氏当主は伊丹忠親であって伊丹親興ではない。足利義昭の幕府に従っていたのも伊丹親興ではなく伊丹忠親である。元亀の争乱で戦ったのも伊丹親興ではなく伊丹忠親である。荒木村重によって伊丹を奪われ没落した…

「元関白・九条禅閤稙通、塩川長満の居城にあらわる!」の御紹介―稙通公記紙背文書「発見」の意義

先日、「松浦光―和泉国の戦国大名」に情報提供をいただいた。 monsterspace.hateblo.jp それを聞いて驚いた。永禄11年の九条稙通の動向を示す文書があるという。shoryobu.kunaicho.go.jp それが上記リンクの天正13年(1585)の『稙通公記』の紙背に残された…

結城忠正の出自について

結城忠正は松永久秀の重臣として、そして畿内の最初の日本人キリシタンの一人としてよく知られる。彼についてはそれ以上の情報があまりなかったが、近年木下聡氏が奉公衆結城氏の検討を進める中で忠正が奉公衆結城氏の系譜を継ぐことが明らかになった(「奉…

『ウルトラマントリガーNEW GENERATION TIGA』の感想

もうお正月って感じもないですが、あけましておめでとうございます。今年も色々綴っていくつもりなのでお付き合いよろしくお願いします。新年第1弾は原点に返ってウルトラマンです。 さて、『ウルトラマントリガー』については放送前に記事を書いた。自分な…

「ウマ娘 プリティーダービー」はじめました

年初以来『ウマ娘 プリティーダービー』というコンテンツが爆発的に流行っていることは知っていた。しかしあまり興味がなかった…と言うよりも、興味を持てる環境になかったと言うべきか。9月まで持っていたスマホはもう4年目で入手当時はそれで良かったのか…

令和3年(2021)の日本プロ野球

今年は「コロナ禍」がある種日常になっていったような年で、プロ野球も改変があったりしたのだが、オリンピック期間を除けば、おおよそ通常通りにシーズンを消化して、昨年のような何だか変なものを見ているという感覚は薄れた。選手にコロナ感染者が出て、…

松永久秀が病状を悲嘆した「殿」は三好長慶か?

先日発売された『三好一族』は著者天野忠幸氏本人の研究の集大成という側面だけではなく、三好氏にまつわる最新の研究動向をふんだんに取り入れたものとなっている。その一つとして、村井祐樹氏による松永久秀書状の再評価も取り上げられている。問題になっ…

木下昌規『足利義輝と三好一族―崩壊間際の室町幕府』(中世武士選書・戎光祥出版)の感想

昨年、木下昌規先生は『足利義晴と畿内動乱―分裂した将軍家』を上梓された。その時は「義晴で一冊が出るとはすごいなあ。でも義晴の死後や評価について書かれていないなあ」などと思ったものだったが…。後から思うと迂闊だった。まさか足利義輝本を用意され…