志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

ウルトラヒーローズEXPOサマーフェスティバル2023の感想

 令和5年(2023)8月18日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラヒーローズEXPO2023サマーフェスティバルに行ってきました。今回は往路に新幹線を選んだところ、15日に台風で東海道は運休の上、16日・17日も何やかんや運休だったり遅れがあったり果たして行けるのか冷や冷やしましたが、何とか18日は無事だったのでほっとしました。私とウルトラヒーローの邂逅はやはり天の導き…

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 昨年は入れ替え制になってることを失念していて微妙に苦労した(?)んですが、今回は午前中は別の予定を入れてたのでセーフ。開演前から行列を作ってると、子供の声に混じって中国語が聞こえてきたのが、(たまたまかもしれませんが)以前との違いを感じました。初めてウルフェスに行った時は一定数の女性層に驚いたものでしたが、これからは日本のイベントでも中国人も一定数いるのがデフォルトになる、のかなあ?

  • 展示

 入ると前半はニュージェネレーションヒーローズの展示でこんにちは。各主役ウルトラマンの着ぐるみや変身アイテム等が展示されています。

 ハイブリッドアーマーがいると全モンスアーマーをフォローできるのでお得ですね。


 恐らくもう映像作品ではお役御免であろう着ぐるみの方ばっかり撮っちゃいますが…。バードン…お前頭がハゲ…




 続いて定番のジオラマコーナー!いやあ…デストルドスやギガロガイザのようなボス怪獣に混ざってブルトンですよ…。でも特空機全員いるし、こういう使い方は戦いに想像の余地があって上手いですね。

 一番奥のコーナーはSKaRDのコーナー。いわゆるふれあいコーナーも兼ねているところですが、ここのコンセプトがまた硬派。あくまで実在するSKaRDの広報・体験コーナーとして成り立ってるという。それでいて展示されるセットやアースガロンのコクピットは基本的に劇中の本物なので、メタ的にもイベント内容的にも本物・リアル感がすさまじい。我らがアースガロンの着ぐるみがあるのもカッコいいですね。一方で当のウルトラマンであるブレーザーがコーナー出入り口に喫茶店窓越しというシチュエーションでバザンガと戦っているジオラマがあるだけなのが、まさに今年の『ウルトラマンブレーザー』という感じです。


 ツーショットコーナー。ペガもマルゥルも常連スポットになってもいいですね。

  • THE LIVE

 日程的に観覧したのは当然にも後期ステージ。前半がウルトラマンブレーザー編「巡る願い星 SIDE ブレーザー」、後半がスターズ編「巡る願い星 SIDE スターズ」となっております。
 前半はサンシャインシティで人間の失踪が相次いでいることからSKaRDが出動。しかし、同じ時間を繰り返す時空に閉じ込められ、ある時は水中で、ある時は古代遺跡で戦闘を繰り返す…その黒幕とは…といったお話。『ウルトラマンブレーザー』の世界観を壊さないままどうライブ時空をやれるのか?に挑んだ一本となっております。
 とは言え、アースガロンはマイト隊員の声を発してるし、ブレーザーも本人は物を言わないものの、ゲント隊長が映像出演してこれまた話してるので、事実上どっちもライブ用のキャラクターになってるだろ!という感じはあります。たぶん来年にはアースガロンもブレーザーもこういう措置もなく普通に喋ってるんじゃないかな…。まあ私としてはそれでいいとも思うんですが、近年はライブが「正史」になることも多く、今回の話も『ブレーザー』5話の後に挟まっても違和感がないように作られてはいるので骨を折るところなのかもしれません。
 お話としてはいい意味で露骨に子供向けといった印象でした。悩むこともあるだろうけど、進んでいくのが大事という。最後は自分でケリを付けさせるのも良かったけど、パンチの前振りが1回しかなかったのはあんまり印象強くなかった気はします。
 後半はウルトラヒーロー共演編。願い星の力で宇宙を制圧しようとする悪人に、ベリアロクが離反してしまうが、それも全部芝居でゼロ、ゼット、トリガー、デッカーがカッコよく悪を打ち倒す娯楽編となっております。まだコロナ禍が収まったわけではないですが「ご唱和ください!我の名を!」が解禁されたのは上がりました。本来この時のためでしたもんねえ。
 そして…今回の目玉は敵役がノダチザムシャー、厳密にはノダチザムシャーの着ぐるみを使ったそっくりさんということ。ええええええ!?何でこのタイミングでノダチザムシャー?使ってた武器も七星剣の妖刀無銘だったので外見は間違いなくノダチザムシャーでした。何だろう?『大怪獣ラッシュ』展開時に着ぐるみは作っていた?でも着ぐるみは鎧もキラキラしていて無茶苦茶綺麗でした。今作ったにしても作っていたのを再利用したとしても、まさか『大怪獣ラッシュ』10周年の今年に引っ張り出されるとは…。
 一方で残念ながら、キャラクターとしてはノダチザムシャー要素は欠片もない悪党。ここは以後も何らかの出番があるのなら、ノダチザムシャーを想起させるようなものは欲しいところですね。大怪獣ラッシュ代表でギャラクシーレスキューフォースに入ってもいいんですよ!
 そういえば、トリガーの敵はマノン星人、デッカーの敵はシルバック星人で、ティガ・ダイナの敵を使っているのはなかなか…ってシルバック星人?等身大かつほとんどゾンビの奴をウルトラマンと戦わせるのは酷でしょ!
 そして最後に撮影可能な大立ち回りパート。前半・後半と願い星がテーマの末にウルトラマンも怪獣もいっぱい出て来て戦ってくれるのは筋が通っていますね。

 ウルトラマンガイアSSVも登場。結局この形態は今後どういう位置付けになるんだろう…。
 デカいバザンガやノダチザムシャー、アトラクション用とはいえアースガロン、それにデスシウムライズクローと初見着ぐるみが間近で見られたのもあって贅沢な時間でした。付け加えると、ブレーザーの必殺技であるスパイラルバレードは光の棒のようなものでこれまたライブステージでの再現は難しそうですが、上手にライブステージならではのやり方で見せてきたのは巧みを感じましたね。

  • 総合

 そういうわけで楽しんできました。今回は事前にウルトラショットの情報も調べていたのでゼロ・タイタスと写真も撮れて満悦。…の一方でやっぱ展示回るのが1時間だけなのは短いって!ふれあいコーナーのマイト隊員とか見てたらSKaRDのセットもジオラマも超高速で見ないと間に合わないじゃん!ここは次回以降どうしよう…2回…2回行くか!?
 また、節々で触れていますがとにかく現行の『ウルトラマンブレーザー』の世界観を大事にしたいという意気込みを展示からもライブステージからも感じました。ぶっちゃけると、イベント事なんだからそこを気にしても仕方なくない?来年以降ブレーザーがワン・オブ・過去作品になった時の処理にも困るのでは…?と感じたりもします。しかし、『ブレーザー』は田口監督の発言からの感触によると、「ニュージェネシリーズで1作くらいこういうのがあってもいいじゃないか」という位置付けのように見受けられ、この言葉を借りると「まあ1年くらいこれくらい硬派に固めて来てもいいじゃないか」となるのかもしれません。
 まあこういうことを言えるのも「続いているから」ですし、年ごとに色々な顔を拝めるのは幸甚ですよね。来年はアイスとウルトラPも復活しないかなあ…。観覧が1時間きっかりだとウルトラPは苦しいか…。