志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「ウマ娘 プリティーダービー」はじめました

年初以来『ウマ娘 プリティーダービー』というコンテンツが爆発的に流行っていることは知っていた。しかしあまり興味がなかった…と言うよりも、興味を持てる環境になかったと言うべきか。9月まで持っていたスマホはもう4年目で入手当時はそれで良かったのか…

令和3年(2021)の日本プロ野球

今年は「コロナ禍」がある種日常になっていったような年で、プロ野球も改変があったりしたのだが、オリンピック期間を除けば、おおよそ通常通りにシーズンを消化して、昨年のような何だか変なものを見ているという感覚は薄れた。選手にコロナ感染者が出て、…

松永久秀が病状を悲嘆した「殿」は三好長慶か?

先日発売された『三好一族』は著者天野忠幸氏本人の研究の集大成という側面だけではなく、三好氏にまつわる最新の研究動向をふんだんに取り入れたものとなっている。その一つとして、村井祐樹氏による松永久秀書状の再評価も取り上げられている。問題になっ…

木下昌規『足利義輝と三好一族―崩壊間際の室町幕府』(中世武士選書・戎光祥出版)の感想

昨年、木下昌規先生は『足利義晴と畿内動乱―分裂した将軍家』を上梓された。その時は「義晴で一冊が出るとはすごいなあ。でも義晴の死後や評価について書かれていないなあ」などと思ったものだったが…。後から思うと迂闊だった。まさか足利義輝本を用意され…

三好氏居所集成・三好康長編

『織豊期主要人物居所集成』の三好氏版。Twitterで毎日連載していたが、実休・存保(義堅)に続きこれまた記事として典拠付でまとめておく。monsterspace.hateblo.jp monsterspace.hateblo.jp織豊期主要人物居所集成〔第2版〕思文閣出版Amazon 三好康長の系…

兵庫県立美術館・特別展「ハリー・ポッターと魔法の歴史」

Twitterでもあんまりアピールして(できて)いないが、私はハリー・ポッターシリーズにドハマりしていて、今でも1年に何回か突発的に全巻読破するくらいには愛着を持っている。まあ私と同世代±5~10歳くらいの人はだいたい皆ハリー・ポッターが好きだと思う…

天野忠幸『三好一族―戦国最初の「天下人」』(中公新書)の感想

天野忠幸先生と言えば、このブログで三好氏について触れだしてから何度も何度も名前を出させていただいている三好氏研究の泰斗だが、意外なことにこれまで著書の感想を記事にしたことがなかった。『戦国期三好政権の研究』や『三好長慶』、『三好一族と織田…

海を渡り実力評価を求めた真鍋氏

※本記事は真鍋淑郎さんの出自を特定あるいは推定するものではありません。誤解のないようにお願いいたします。 先日真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞された。実におめでとうございます。真鍋さんはすでにアメリカ国籍ということだが、出身は愛媛県四国…

腎結石・尿管結石に罹ったこと

腎結石・尿管結石に罹ったので、これまた備忘と後学(?)のため記録しておく。 1日目 深夜に左腰のやや上あたりに痛みを感じ目が覚める。思ったより痛かったので数日前に親不知を抜いた時痛むようならと処方されたロキソニンを飲む。その後一時的に痛みが引…

モデルナ社製新型コロナワクチン接種記録

運よく職域接種にてモデルナ社製新型コロナワクチン(以下、モデルナワクチン)を打てたので、状況経過を備忘的に記録しておく*1。※これは個人の接種記録とその感想なのでワクチンやその副反応総体を規定するものではありません。 1回目 1日目…15時頃ワクチ…

『パワプロクンポケットR』でどうなってんのかなって部分

先日1stプロモーションムービーが公開された『パワプロクンポケットR』。www.youtube.com 「ぶっ球ゲ~!」とか「本格野球も楽しめる!」とか言うセンスは確かにパワポケ。ナレーションで自分から「これ野球ゲームだよな!?」「これは確か野球ゲームだった…

『ウルトラマントリガー』放送直前に寄せて

全然気にしてなかったが、今回でこのブログの記事数も100らしい。だからと言うわけでは全然ないが、たまには本腰入れて昨今のウルトラマンシリーズについて語ってみたい。これまでもちょいちょい語ってはきたが、時々の作品評だったり、ゼロ関連のものの感想…

三好氏居所集成・十河存保(三好義堅)編

『織豊期主要人物居所集成』の三好氏版。Twitterで毎日連載していたが、実休に続きこれまた記事として典拠付でまとめておく。 monsterspace.hateblo.jp織豊期主要人物居所集成〔第2版〕思文閣出版Amazon 十河存保の生年 十河存保の活動経歴(1)~十河氏の当…

パワプロクンポケットの思い出と『パワポケR』への期待

6月16日の朝起きてみたら眠気を覚ます上喜撰…じゃなかったニュースが飛び込んできた。何と『パワプロクンポケットR』の今冬発売が決まったというのだ。 パワポケ復活! ぶっちゃけると、パワポケが今後復活することはないと思っていた。パワポケが輝けたのは…

亀田俊和・杉山一弥編『南北朝武将列伝 北朝編』(戎光祥出版)の感想

戎光祥出版では『室町幕府将軍列伝』、『室町・戦国天皇列伝』と過去に列伝本が2冊上梓されていた(他にもマンガで読むシリーズで信長家臣列伝、徳川家臣列伝もある)。もっとも将軍や天皇であれば、過去にも似たような本はあった(近年では『室町幕府全将軍…

4月30日付新治伊予守(稲葉一鉄)宛三好長逸書状の年次比定について

『戦国遺文 三好氏編』一四〇〇号「三好長逸書状」の年次比定について、近年ちょっとした論の食い違いが見られたので少し考えてみる(というほどのものでもないが)。まずは問題となる文書を以下に引用し、私訳を示しておく。 三好長逸書状(切紙) 保阪潤治…

三好氏居所集成・三好実休編

『織豊期主要人物居所集成』の三好氏版。Twitterで毎日連載していたが、一応記事として典拠付でまとめておく。織豊期主要人物居所集成〔第2版〕思文閣出版Amazon 三好実休の生年 三好実休の活動経歴(1)~阿波細川重臣時代 三好実休の活動経歴(2)~長慶の…

摂津峡公園に三好長慶像が現れた!

三好長慶は近年その権力について再評価が進みそれが定着しつつある戦国武将である。特に長慶は阿波出身ながら五畿内を抑えたこともあって、一般的な戦国武将よりもゆかりの地が多い。すると当然のように三好長慶を地域振興と言うか、自治体行政の中で称揚し…

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』感想

『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』は間違いなくウルトラマンという作品が展開していく一つのエポックメイキングになったと思います。YouTubeで無料配信の上、100万以上の再生回数を叩きだしており、「配信形式のウルトラマ…

【デジモンリアライズ】ラジエルモン雑論③~CGポリゴン編

ラジエルモンのポリゴンを作ってくれてありがとう企画もいよいよ第3弾!にして最終回である。完結するのに1年以上かかったな…*1 まずはこれまでの記事をおさらいがてら。 monsterspace.hateblo.jp monsterspace.hateblo.jp ここまでは実装ストーリーについて…

「ウルティメイトフォースゼロ~Side Story~」感想(2)

TSUBURAYA GALAXY内連載小説「ウルティメイトフォースゼロ~Side Story~」の感想を(1)に続いて語ります(前回の内容と心構えについては以下リンクから)。monsterspace.hateblo.jp スペシャルステージ ウルトラマンゼロ10周年 ANNIVERSARY THE LIVE 第4話…

池田教正―受け継がれる河内キリシタンの記憶

戦国時代は世界的には大航海時代と重なっている。ヨーロッパ世界の航海技術が著しく進歩して、ヨーロッパ世界から直接的に人物や文化が流入することが可能となった。そのヨーロッパ世界から最も遠かった国の1つが日本であった。しかし、その日本へも1540年代…

中脇聖編著『家司と呼ばれた人々』感想

近年歴史関係の本は充実していっている。背景として研究の深化があることは間違いないが、一昔前だとなかなか出ないようなテーマでの一般書が出版されている。出版不況が叫ばれて久しい中、マイナー気味なテーマでの出版が可能であることは、それだけであり…

三好家から見た「麒麟がくる」

「麒麟がくる」はかなり久々にちゃんと視聴している大河ドラマになっている。こんなにちゃんと観てるのはたぶん「真田丸」以来か…ってめっちゃ最近(4年前)じゃねーか。でもまあそれ以前となるとたぶん「風林火山」あたりまで遡ってしまうのでかなり久しぶ…

明智光秀と松永久秀の関係

大河ドラマ「麒麟がくる」は明智光秀が主人公のドラマだが、松永久秀の存在もそのドラマを彩っていた。何せ、久秀は第1話から登場し、最終回の5話前である第40話まで出演し続けた。もちろん間に出ていない回も多いが、間違いなく松永久秀は主要登場人物であ…