志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

『ウマ娘 プリティーダービー Season3』感想(第9話~第13話)・総評―ソシテミンナノ…?

※前回までの感想
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  • 第9話「迫る熱に押されて」

 文句なしの神回。キタサトがとりとめもない旅行をして行き着く先が「海の見える山」という両者が最初に言った行先が止揚されているのも素晴らしく、その場で全ての人に夢を届けたいという決意表明からの7話の意趣返しとなる宣戦布告。いい意味でのキタサンらしさとライバル関係の昇華としての天皇賞(春)。レースの描写もキタサンの王者っぷりが生かされていて最高だった。その後の握手とエンディングが「Ambitious World」。最後まで完璧じゃないか。というかもうこれがほぼ最終回だろ。本当の最終回はどうするんだろうな…。

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令和5年下半期競馬日記

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  • 7月2日 CBC賞(GⅢ) 3連複 軸1・3―(他) 100円×10→0円 3連単 1-3-9 100円→0円

 ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 単・複 16 100円×2→0円 3連単 14・6・16 100円→0円

 CBC賞は12頭立てということで軸2頭を決めて全部買い…と思ったがGⅢなので重賞実績がある馬ばかりでもなく選ぶのは難しい。結局勝ってほしさというところでヨシノイースターエイシンスポッターを軸に考えてみた(これ最後の決め手はただの名前じゃないか?)。3連単はこれらに高松宮記念3着のトゥラヴェスエーラで完成だ。
 ラジオNIKKEI賞はシンプルにゴルシ産駒のマイネルモーントを応援することにした。
 …結果、いやーどっちも荒れましたねえ。いきなりマイナススタートだよ!

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令和5年(2023)のプロ野球

 6年ぶりの野球国際大会は何と日本が全勝で優勝を決めるといういきなり野球年として大当たりから始まった。しかも準決勝のメキシコ戦まで堅実かつ点差をつけて勝ち続け、準決勝・決勝も接戦をものにして危なげなかった。こんなに強くて良いのだろうか…。この点で心配なのは韓国だ。中国・チェコは野球新興国ながら見るべき選手はいたし、オーストラリアも強豪の一角ならではの存在感は見せた。それに対すると、韓国がはっきり言って弱かったのはがっかりだった。何だかんだ第2回大会などは韓国がライバルとしていたからこその盛り上がりが双方にあったと思っている。それが今大会では全く存在感を示せない体たらくだったのは正直寂しい
 一方で今大会の日本チームの新味としては母親が日本人であるヌートバーの参加がある。まあ過去にはダルビッシュという存在もいたわけだが、ダルビッシュが一応外見は東洋人なのに対してヌートバーの外見は日本人離れしている。どうしても日本人は単一性が強い民族で、あまりバラエティ感があるわけではない(別にそれが必要なわけでもないが)ので、ヌートバーみたいな存在が日の丸を背負うだけで、国としての包容力を感じるし、「日本人」だけではないノリの良さのようなものが増えるように思える。

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『どうする家康』を観終わって

 NHK大河ドラマ『どうする家康』。正直言うと初報からかなり不安感があった。タイトルにわざわざ「どうする」を入れる奇矯さもさることながら、家康役は松本潤でその他のキャスト順もどちらかと言うとイケメンを基調に選んでいる感じ。これは久々に一般層向けに舵を切った内容になるのではないか。換言すると、歴史オタ目線からは納得できるようなものにはならないのではないか。もっと言えば、『どうする家康』はおれに観てもらいたくないのではないか。そんな臭いが充満していたのである。
 そんな大河ドラマを完走してしまったのも我ながら不思議だが、実際『どうする家康』は面白かった。ここでの「面白さ」とは、単純に完成度の高さとか感動的だったとかそういうのともまた異なる。むしろ一作品としては消化不良なところも目立ったかもしれない。『どうする家康』が見せてくれたものとは何だったのか。感想をまとめていきたい。

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『ウマ娘 プリティーダービー Season3』感想(第5話~第8話)―夢のこたえ

 ここまでの感想

  • とりあえず4話かけて夢を託されるキャラ造型となったキタサンブラック
  • 予想以上に2期からバトンタッチしてきてるな
  • チームについては期待しない方が吉
  • ここからは3期らしく新キャラで動かしていこうぜ

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【ネタバレ有】『ゴジラ-1.0』感想―現代日本と「戦争」を繋ぐゴジラ

※この記事中には映画の内容に関するネタバレを大いに含みます。初視聴の驚きや感動を体感したい方にはおススメしません。

 復活とともに日本国民に鮮烈な印象を残した特撮映画『シン・ゴジラ。あれからアニメだったり洋画でゴジラが連続供給されてきたので麻痺していたが、国産実写特撮映画のゴジラの流れは絶えていた。7年越しに現れたのがゴジラ-1.0』。当然ながら、『シン・ゴジラ』、そして合間に作られた外伝的なゴジラシリーズ、これらを経て、今、何をゴジラで作れるものか、期待よりも不安の方が大きかった。大ヒットした『シン・ゴジラ』を再演するのは二番煎じだし、バトル路線に舵を切ってもハリウッドでやっているし…国産でこそやれるゴジラとは何なのか?正直予想もつかなかった。
 しかして『ゴジラ‐1.0』の事前情報は斜め上を見せてきた。舞台はなんと太平洋戦争終戦直後、日本が独立を回復してすらいない時代、東京は未だ焼野原、そこへゴジラが現れ、敗戦で全てを失った日本をマイナスに陥れるという。
 ???
 そんな舞台設定ある?そもそも怪獣映画としては怪獣出現→怪獣の脅威→何とかして怪獣の脅威を除くという流れがお決まりだ。終戦直後だと自衛隊すら存在していない。当然ながら物資もない。戦えるとしたら駐留軍だろうか?しかし、それでは米軍が主人公になってしまう?また、ゴジラは日本が復興したからこそ、その文明に異議を申し立てるという側面もあったはずだ(もちろん全ゴジラがそうではないが)。すでに亡国の日本を襲うことにどれだけの一作品としての意義ありや?
 それくらいの思いのまま観に行ってしまった『ゴジラ‐1.0』。一体どういう作品だったのか…。

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徳島城博物館・特別展「阿波戦国絵巻―細川・三好・長宗我部・蜂須賀―」

 三好長慶生誕500周年であった令和4年も終わり催し物も一段落、と思ったところで大ネタが飛び込んでまいりました!徳島城博物館の特別展「阿波戦国絵巻―細川・三好・長宗我部・蜂須賀―」でございます。思えば、長慶生誕500周年の去年に色々あったのは全て大阪府下の博物館展示であり、四国サイドの動きは乏しかった。1年遅れではあるが、否、1年遅れだからこそより充実した催しがなされたことはとても喜ばしい。

www.city.tokushima.tokushima.jp

 会期は10月14日~11月26日。入館料は一般500円、学生400円、図録は1020円(郵送あり)なのでなかなかリーズナブルなお値段です。

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