志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

今年のプロ野球総括記事(平成30年)

 適当な呟き記事

福岡ソフトバンクホークス
 日本一おめでとうございます。正直傍目から見てるぶんには飽きてきた。しかし、ホークスは南海時代の暗黒やプレーオフ導入時に優勝したにも関わらず敗退してきた歴史もあり、勝てる時に勝っておけというのは至言である。

埼玉西武ライオンズ
 10年ぶりの優勝おめでとうございます。山川が40本も打つとは思わなかったよ。途中加入のヒースが役立ってくれてうれしかった。

北海道日本ハムファイターズ
 清宮はまあまあいいんじゃないですかね。特に言うことがない。

オリックスバファローズ
 そろそろポンタにいい思いさせてやれよ。福良監督はお疲れ様でした。イキのいい新人を酷使するのだけはやめてほしかったが、まあ全体的には可も不可もなかった監督だったのではないでしょうか。用兵次第ではAクラスの戦力はあると思ってるんですが、巧みな采配の指揮官も指揮に応える選手もなかなかいないように見え、正直言ってチームの将来は楽観できない。曖昧な言葉になってしまうが、チームに「雰囲気」がない。ただ、雰囲気入れ替えればいいのかと言うとそうでもないのが難しいところ。資金力もあるし、いい選手もいるし、ドラフトも悪くないのだから、後はチームカラーを決めてそれに沿っていく。それが出来ればチームの未来も明るくなっていくのではないか。

千葉ロッテマリーンズ
 井口監督になって去年から変わるかなと思ったけど、こちらも若干行き詰ってるようだ。

東北楽天ゴールデンイーグルス
 梨田監督がいてこそ近鉄残党要素を見出してたから、途中辞任はすごく残念でした…。ただ、後任が平石監督で楽天創立時のメンバーがついに監督となったこと自体は趣き深いものがある。楽天は生まれたばかりのチームで、そのため伝統に裏打ちされたチームカラーがなかった。そこへ野村だったり星野だったり他球団のネームバリューを投入することでチームカラーを創出しようとしていたと起用を理解していた。そこへ生粋の楽天人が監督になったということで、いよいよ「伝統」というものが生まれつつあるのだろうか。一方で石井GMは驚いた。GMまではまだ「伝統」創出までいかないか。

広島東洋カープ
 リーグ3連覇おめでとう!今年の優勝MVPは大瀬良とフランスアでしょうね。大瀬良はよくエース格として投げてくれた(不安なのはここ3年くらいその年のエースが翌年不振になるということだ)。ただ、チームとしてはチームとして強いと言えた去年、一昨年と比べて「個」の力が目立ったように見えた。鈴木誠也がホームランを30本放ち、名実ともに大砲の仲間入りを果たしたのは喜ばしい。一方で丸が40本近くホームランを打ったのは、贔屓の選手にも関わらず不気味さを感じてしまった(丸は3割25本が完成形だと思っていた)。野間が1年出て成績を残してくれたのは良かった(問題は来年もやれるのかだ)。

東京ヤクルトスワローズ
 交流戦優勝するとは思わなかったよ。

読売巨人軍
 岡本が30本打つとは思わなかったよ。高橋由伸監督はお疲れ様でした。でも原再登板はどうかと思うよ。

横浜DeNAベイスターズ
 去年良かった先発がダメだったね。なかなか上手く行かないものだ。

中日ドラゴンズ
 松坂拾えて正解でしたね。

阪神タイガース
 集大成の3年目が一番チームとしてまとまらなかったんだから、やっぱり首脳陣に問題があるわいな。今年はドタバタしすぎだけど、来年へのビジョンもない。最悪の形よ。

日本シリーズ
 カープとホークスに大きな力の差はなかったと思う。と言うと何だが、試合展開だけ見るとホークスが一方的だったようには見えないからだ。しかし、細かいプレーの差が積み重なり、結果的にホークスの4勝1敗となった。まさに微差は大差である。

細川氏綱の実名について―「氏綱」って何やねん論

 不肖ながら私が細川氏綱という人物について詳しく調べ出したのはここ数か月の話にすぎない。が、この人物の名前は10年以上前から知っている。中学の頃歴史手帳を買っていたことがあり、それには付録として室町幕府歴代執事・管領表が付属していたからだ。歴史手帳の記述では細川氏綱室町幕府最後の管領であったため*1、「ふーん」程度の意識であった。
 ただ、当時から引っかかっていたことはあった。
 細川氏綱という名前である。
 中学生レベルの認知でも管領細川氏の歴代の実名が頼元、満元、勝元、政元、晴元と「~元」が基本(「元」が通字)であることくらいは気付くものである*2。さらに足利将軍の歴代の実名と対応すれば満、勝、政、晴が偏諱であることも容易に想像がつく。この流れで見ると将軍からの偏諱も「元」も含まれない「氏綱」という実名は異質というほかない。同じような疑問は細川高国にも抱いたが、これは「高」が将軍足利義澄が義高を名乗っていた時代の偏諱ということと、高国は本来細川の庶流家出身であることから疑問を抱くには至らなかった。のに対し氏綱はなぜ「氏綱」なのかという疑問はこのように説明することが出来ない。
 固よりこの謎が解き明かせるとは考えていないが、とりあえずどのような可能性があるのか探っていくことにしよう。

*1:現在では公式に管領に就任した最後は細川高国ともされ、晴元や氏綱が管領になったのかどうかについては議論がある

*2:なお厳密には満元と勝元の間に持之がいる。持之のみ「元」が入っていないのは兄の持元が早世して弟の持之が家督を継いだため

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ウルトラマンフェスティバル2018の感想

 平成30年(2018)8月23日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラマンフェスティバル2018、いわゆるウルフェスに行って来たので、感想を書いて行きます。

  • 展示

 ウルトラ怪獣総登場と言えば、ウルフェス2013を思い出しますね。あの時は造形物や珍しいソフビを総動員だったのを思うと、あれを超えるのは厳しいのかもしれません。今年は会場に設置された9つのタブレットで展示に収まらなかった怪獣をフォローしていました。これがまた珍しいスチールがあったりして見所があるんですが、狙ったキャラクターがなかなか現れないというね…*1
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 珍しいジャンバスター撃つカットのジャンキラー(ジャンナイン)

*1:計1時間くらいはタブレット前待機してましたかね。まあいい暇つぶしです

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『ウルトラマンギンガ』ジャンナイン論・第5章「ナインは希望の星なのだ:『ウルトラマンギンガ』第7話~第11話」

 6話が終わった後、『新ウルトラマン列伝』は過去作品や総集編の放送が続きます。途中には『劇場スペシャル』の公開もありましたが、上映館数が少なく、多くのウルトラファンにとってはこの第7話が3ヶ月越しの『ギンガ』となりました。しかし、今回はジャンナインの新しい出番はありません。
 ただ、ほぼ総集編の前半では改めてヒカルたちと友也との確執、ジャンナインの目覚めと共闘の流れがおさらいされます。
 何とこの流れでジャンナインからジャンスターに変形するバンク映像が登場しています!
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 結果的にこの後ジャンナインがジャンスターに変形するのがバンク映像として描かれることはなく、貴重なシーンをこんなところで流しています。一応作ったものを流さないのはもったいない、だから総集編パートで流したってことでしょうかね(ほとんどはジャンスターからジャンナインへ変形する映像の巻き戻しですしね)。
 そして、この回はジャンナインのスパークドールズが登場しています。

ヒカル「(ヒカルのスパークドールズを物色している友也に対して)欲しい怪獣いるんならあげるぜ?」
友也「いいです。僕にはこれがありますから」

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 友也のジャンナインへの信頼が窺える台詞ですね(「これ」と言っているのは人格扱いしていないようで若干気になりますが…)。

おまけ:状況分析に使われるガンパッド
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三好義継はなぜ自ら死を選んだのか―「天下人」継承者たちの戦い

 天正元年(1573)は濃尾の大名織田信長がそれまで共に室町幕府を運営してきた将軍足利義昭を追放し、織田政権を樹立した年である。また、この年には信長がそれまで戦ってきた有力大名の死が相次いだ。4月には甲斐の武田信玄が死に、8月には越前の朝倉義景、北近江の浅井長政が信長によって滅ぼされた。多くの政敵たちの死が織田政権の成立にもたらした影響は大きい。武田信玄は最強の戦国大名として名高く、朝倉義景は元亀の争乱の火蓋を切った反信長大名で、浅井長政織田信長の妹婿にも関わらず裏切った鮮烈さで著名な存在だ。しかし、畿内に織田政権が樹立するにあたって最もインパクトを残したのは三好義継の滅亡ではなかったか?なぜそう考えられるのか、三好義継が象徴する三好本宗家滅亡の事態とは何だったのか語って行く。

※2 「中央政権主宰者」という言葉が頻発する割に、「中央政権主宰者」が何なのか説明がありません。これは私にとっても、その地位をどのように規定すれば良いのかピンと来る言葉がないためです。3割くらいの誤解を含みますが、「中央政権主宰者」「天下人」と読み替えて下さる方がわかりやすいと思います。じゃあ最初から「天下人」で良くないか?と思われるかもしれませんが、個人的に「天下人」は手垢に塗れすぎていて結局再定義が必要なので、それっぽい「中央政権主宰者」という言葉で誤魔化してみた次第です(でもタイトルが「中央政権主宰者」じゃ締まらないのでそっちは「天下人」になってます。無茶苦茶だな!)。この記事は学術論文ではないので、お見逃しくださいませ。

※3 長くて読んでられるかよって人向けに結論だけ先に言ってしまうと(以下反転)三好義継が中央政権主宰者としての誇りを胸に死にその死に様がインパクトを残したことで、織田信長も中央政権主宰者意識に目覚めたのではないか、室町幕府に代わる織田政権が構想されたのは義継の死がきっかけではないかということです。

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徳川氏の実名に見る「秀吉」の有無

 豊臣政権下において元服した徳川家康の息子は四人いる。次男秀康、三男秀忠、四男忠吉、五男信吉である。家康の長男信康は天正7年(1579)に切腹に追い込まれ、六男忠輝が元服したのは慶長7年(1602)、家康が将軍となる前年である。さて、これら豊臣政権下で元服した四人の実名とそうではない信康、忠輝を比べて見ると、何か気が付くことはないだろうか。それはずばり「秀吉」の有無である。秀康、秀忠には「秀」、忠吉、信吉には「吉」が入っている。この四人の実名が「秀吉」を意識したものであることは間違いないだろう。

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現代社会で常盤ソウゴは「王様」になることが出来るのか?

 平成仮面ライダー20作目仮面ライダージオウの主人公・常盤ソウゴはぶっ飛んだキャラクター造型である。何とこの主人公、現代社会において「王様になりたい」という夢を持っているのだ。これは作中でも異様な性格として描かれ、第1話では高校の進路指導で「王様になりたい」ことを披露し、そのため大学受験もしない旨を保護者である大伯父・常盤順一郎からも半ば諦められている。一方でソウゴは「人々の幸せを実現できる王様になりたい」という考えも披露した。彼のキャラクターについては賛否両論であるが、とりあえずは見守っていきたいところである。
 ここでいきなり『空想科学読本』的転回に突入するのだが、ソウゴのこの「王様になりたい」という夢は果たして現代において可能なのだろうか。『ジオウ』作中でも現状は非常識の象徴として描かれているこの夢であるが、本当に非常識なのか…ってこれは流石に無理があるか。ともあれ、実際に考えてみた(わりとマジメです)。

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