4月上旬頃から『鷹山家文書調査報告書』というのはすごいらしいという噂が聞こえてきた。しかも聞くところによると、充実の内容にして2000円という安価!付属論文も錚々たるメンツが書いている。家にいてもやれることは多くはないし、自粛のお供と思って買ってみることにした。
↓購入方法はコチラ 今時定額小為替なのか…
www.city.ikoma.lg.jp
https://www.city.ikoma.lg.jp/0000021133.htmlwww.city.ikoma.lg.jp
4月上旬頃から『鷹山家文書調査報告書』というのはすごいらしいという噂が聞こえてきた。しかも聞くところによると、充実の内容にして2000円という安価!付属論文も錚々たるメンツが書いている。家にいてもやれることは多くはないし、自粛のお供と思って買ってみることにした。
↓購入方法はコチラ 今時定額小為替なのか…
www.city.ikoma.lg.jp
https://www.city.ikoma.lg.jp/0000021133.htmlwww.city.ikoma.lg.jp
今更言うまでもないが、デジモンは全体数がこの手のキャラクターものとしては多い方である。20年以上続いており、その中でも基本的にコンスタントに数を増やしているので当然と言えば当然ではあるのだが。そしてこれまた当然のように、(その当時の)全デジモンが一堂に会した媒体というのは本当に初期にしかない。その後のデジモンはアニメにしろゲームにしろ選抜メンバーが出ている、ということである。別にこれ自体は悪いことではない(全デジモン出してそれぞれに個性付けして系統を組み立てるのは土台無理)が、どうしても格差が生まれる。アニメだと設定画があり、ゲームだと「素材」があるデジモンの出番が優先されやすい(例えば、すぐ下に述べる事情によって、『デジモンセイバーズ』のデジモンはゲーム出演機会は多かった)。特にゲームの場合は現代の「素材」は何よりCGポリゴンがそれにあたる。
かつてデジモンは平成18年(2006)のアーケードゲーム『デジモンバトルターミナル』から始まって、平成25年(2013)の『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』まで主要デジモンのポリゴンを使いまわしてきた歴史がある。解像度が上がりゲームでもポリゴンに一定以上のクオリティが求められる現代、いちいち新作ゲームのたびに新規ポリゴンを用意するより遥かに経済的と言える。しかし、バトルターミナル時代のポリゴンは流石に見た目に耐えられなくなり、平成27年(2015)の『デジモンストーリー サイバースルゥース』(以下、サイスル)からはさらにブラッシュアップされた仕様のポリゴンが用意されることになった。
サイスルのポリゴンはかなりレベルが高く、その後種々のゲームに流用されていくこととなった。ただ、サイスルに登場したデジモンは240体、まあまあ多いようにも見えるがデジモン総数から見るとまだまだ足りていないし、古参やアニメ主役すら網羅できているわけではない。令和2年(2020)発売予定の『デジモンサヴァイブ』など、2D作品が今後出ないわけではないが、基本的にはサイスル仕様のポリゴンが流用されていくのが基本線と思われ、多くのデジモンたちがゲームに出るためにはまずポリゴンが作られないことには始まらない。
もちろんサイスル以降もデジモンの新規ポリゴンは作られ続けている。平成29年(2017)発売の『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』(以下、ハカメモ)ではサイスルから加えて70体の新規デジモンが追加され、それらの参戦チョイスは数に制限がある中かなりツボを押さえていたと評価できる。もちろん十全というわけではないが、基本フォーマットがやっと整ったと言えようか。
また、平成28年(2016)から令和元年(2019)まで続いたソシャゲ『デジモンリンクス』や平成30年(2018)から始まり、令和2年(2020)5月現在まで続くソシャゲ『デジモンリアライズ』でも新規ポリゴンが順次追加されている。コンシューマーゲームは定期的とは言え数年おきにしか発売されないので、順次追加されるこうしたソシャゲの方が新規ポリゴンの増えようはリアルタイムで感じ取れる。
ただし、一方でソシャゲの追加は基本的に小出しという宿命を背負っているし、既存系譜に乗っかって行く形での追加が多い。『デジモンリンクス』における新規ポリゴンは以前まとめたことがある(以下参照)が、中身としてはほとんど究極体とその派生(X抗体)が多い。系譜まるごと参戦を除けば完全体以下はキメラモンしかいなかったし、そのキメラモンも参戦契機としてはミレニアモン系譜の一体としてという側面が強い。
monsterspace.hateblo.jp
もはや一昔前のような気さえしてしまうが、「100日後に死ぬワニ」という1日更新型4コマがわりと流行った。これが秀逸だったのは「100日後に死ぬ○○」にそれなりの汎用性があることで、歴史オタ界隈でも歴史上の人物を○○に入れるのがそれなりにまた流行った(多くは一発ネタだったが)。ただ、実際問題として本当に死までの100日を追いかけられる人物は多くはない。まず病死の場合、死までの数日~数十日は病に苦しむので、日々にバラエティ感が出ない。そもそもの話として1日1日の動静の記録がわからない。
すなわち、「100日後に死ぬ○○」が可能なのは、1日の動静が丹念に記録に残り、なおかつ突然の死を迎えた人物に限られる。足利義教はこの両条件を満たす存在であるため、試みに100日の動静を調べてみることにした。
なお、この記事の情報はほぼほぼコピペみたいなものなので、この記事を参考に誰かが漫画化するとかSNSでbotにするとかするのは自由です。ちなみにこの頃は太陰暦なので今のカレンダーとは月日が一致しないので気を付けてね。
まさか馬部隆弘先生の初の新書が椿井文書になるとは驚きだった。馬部隆弘先生と言えば、畿内戦国史の新進気鋭研究者の一人で、細川氏・畠山氏・三好氏などについて先学を享けながら、それらの域に留まらない新事実・新解釈の提示が持ち味である。その一方で馬部先生の「顔」というのはそれだけではなく、偽文書・偽史研究においても第一人者である(もちろん両分野がリンクする研究もある)。近年先生は論文集を出されているが、前者についてまとめられたのが『戦国期細川権力の研究』、後者についてまとめられたのが『由緒・偽文書と地域社会―北河内を中心に』ということになる。しかし、如何せん論文集というのは高額で(両書ともに定価は5桁である)、個人が購入するというより研究者や図書館が仕入れるものという側面が強い。それだけに研究成果というものを一般人レベルにまで下し周知していくには、比較的安価な一般書を出すことが求められる。今回の『椿井文書』はまさしくそのためのものと評価できる。
実際内容としては『由緒・偽文書と地域社会』の廉価版と言える。と言うのは、筋によっては論文の文章をほぼそのまま使っている箇所もある。また、『由緒・偽文書と地域社会』には入っていた牧・交野方面の論考は削られている。『由緒・偽文書と地域社会』から新しい知見があるというわけではなく(後述するが進展がないわけではない)、まさしく椿井文書に視点を絞って、論旨はそのままにお安く(新書なので定価は3桁の範疇に収まっている)出し直したというものである。
そういうわけで大枠としては『由緒・偽文書と地域社会』とかなり重複している。よって、感想と言っても書き下ろしを読んだものとは読後感がちょっと違うのだが、とりあえず紹介していくことにしよう。
そもそも椿井文書とは何なのか。一言で言えば江戸時代後期に椿井権之助政隆という人物が創作した文書・縁起類である。これだけならさして特徴的でも何でもなかろうが、問題は椿井政隆の創作が歴史学において史料として一定の評価を受けてきたということにある。なぜ、椿井文書がこのように信じられてきたのかを探ることが本書の主旨でもある。
日本史を素描していくための史料として基礎となるのは、やはり当事者がその時々に遺した文書や手紙、日記ということになる。こうした史料にはリアルタイムの認識が直に反映されていると見られるからである。ところが、こうした史料の「素性」というのはすぐにわかるものとは限らない。例えば、手紙にしたところが、月日が記されていても年次が記されていないことはままある。こうした場合、通常だと内容から年次を推定するしかないわけだが、これも解釈の問題になることがあり、研究者によって年次比定が定まらず、違った歴史が素描されることもある。近年では、使われた紙質や花押の推移から年次を特定しようという努力もあるようで、ある意味隔世の感もある。しかし、それでもナマの史料に触れられる人はそこまで多くないので、やはり古典的・伝統的な方法がまずは第一と言えよう。
前置きがやや長くなったが、要するに「文書の年次比定には未だ客観的な方法がなく、比定次第で解釈も推移する」のである。そこで今回取り上げたいのが、「池田教正・多羅尾綱知連署状」(『戦国遺文 三好氏編』一六八五)である。以下に引用する。
(異筆)
「申下刻ニ請取申候、」就普請之儀、
御家門様被 仰出子細候之条在之にて、一両人宛年寄并郡夫、明日自未明至八尾可越候、不可有油断候、謹言、
三月二日 教正(花押)
綱知(花押)
牧郷
惣中
「で?」という感じだが、この文書もマイナーながら、数奇な運命(?)を辿っているのである。一体何が問題なのだろうか。
本題に入る前に文書の概要を述べておく。「普請之儀」について、「御家門様」の命令によって、年寄や郡夫を八尾に寄越すように、牧郷に伝えたものである。「教正」は池田丹後守教正、「綱知」は多羅尾常陸介(左近大夫)綱知のことで、両名ともに三好義継の重臣であったが、天正元年(1573)に義継から離反し、以降は織田政権下の若江三人衆として河内国北部を統治した(三人衆のもう一人は野間康久)。
説明を聞いても「で?」という感じが拭えないだろうが、この文書は何のための文書だったのだろうか。また、池田教正と多羅尾綱知が仰ぐ「御家門様」とはいったい誰なのか。それによって文書の意義も変わってくるはずである。
※ちなみに多羅尾綱知は細川氏綱の重臣であったので、東寺百合文書にその時代の発給文書が大量に残存している。基本的に花押は同形なので見比べると面白い。
続きを読む『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』のBDが発売され、先日*1入手できたのでつらつら感想などを述べていきます。
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ [Blu-ray]
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ [DVD]
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ
とその前にいつものことながら考えを整理していきます。迂遠ではありますが、前提がないと何が評価できるのか、できないのかという点が伝わりませんので…。
まず、人数の問題があります。「ニュージェネレーションヒーローズ」なる言葉が映像作品に伴う形で公式に使われたのは、『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』からであると記憶していますが、この時のメンバーはギンガ、ビクトリー、エックス、オーブの4人でした。しかして、その後もニュージェネレーションで括られるウルトラマンは増え続け、トライスクワッドまで含めると10人という大所帯になりました。まあ今回の『ウルトラギャラクシーファイト』で登場するのはルーブ兄弟までの7人ですが、かなり多いのには変わりありません。これに加えてメインではないですが、ゼロ、グリージョ、リブット、タロウの4人もいるわけでして…。『ウルトラゼロファイト』以来のファイトシリーズ(以下、ファイトシリーズは『ゼロファイト』以降を指します)では一度に動かせるウルトラ戦士はだいたい5人くらいに収まっていました。それらと比べてもやはり人数は多いですよね。1話3分の中で一人一人をどう捌いていくのか、それが出来るのか、単純に疑問なしではありませんでした。
劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします! [Blu-ray]
*1:もう半月以上前だな…
もはや先月ですが、ポケモンGOでチコリータを150匹捕まえました!捕まえてる人は4桁行ってるそうなので、そんなのに比べると全然大したことはないのですが、一応手元にデータがあるのは強み、ではないかなと思っています(基本的にリリースをしていません)。
さて、以前50匹捕まえた時にはデータを用いてチコリータの生態について考察、もとい思いつきを加えました。要旨を箇条書きすると下のようになります。
なお本記事で用いる通説とはチコリータの高さを0.9メートル、6.4キログラムとするウツギ説、証明されたわけではありませんが、一般に流布しているチコリータの♂♀比率は7:1であるという両説を指すものです。
今回50が150になったことでさらにデータを精査できると考えられます。以下の表がそのデータです。捕獲地と年月日はまあ架空のデータではない証明みたいなもんですね。なお、性別の横に☆がある個体は光る個体であることを示しています。
(何で100体の時にやらなかったのかと言えば、前回のちょっと後にコミュニティ・デイでチコリータを大量に捕獲して100体へ到達してしまっており、時期が空いてなかったことでやる気がなくそのまま流れてしまったから)
続きを読む