志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

デジモンリンクスの遺産―新規CGポリゴンたち

 デジモンリンクスデジモンスマートフォン向けアプリゲームでした。平成28年(2016)3月より配信を開始しましたが、令和元年(2019)7月末サービス終了となりました。お疲れ様でした。デジモンを題材にしたいわゆるソシャゲとしては意外と長命だったと言えるのではないでしょうか。
 さてデジモンリンクスにはストーリーらしいストーリーはほとんどありませんでした。一応デジタルワールド崩壊や徐々にヴォルケニックドラモンの謎に迫るなどの要素はありましたが、サービス展開中ほとんどそれらは提示されず、終了間近になってストーリーが解放されるという、お話でゲームを持たせる気をあまり感じさせませんでしたね。デジモンたちの能力差も激しく、ゲームとしては必ずしも高評価ではなかったと言えましょう。
 しかし、デジモンリンクスはそこそこ受けたようで、実プレイ人口がそこまで多くない中(個人的体感では1万人くらい?リアライズ以降はグッと減って3000人くらい?)その中ではコロシアム要素などを念頭にそれなりの盛り上がりはあったように思います。ここらへんが長寿の秘訣だったのですかね。
 さて、ストーリー要素が薄く、それでいてある程度受けたゲームに望まれることと言えば…まあもちろん第一義的にはゲームをより良いものに改善することですが、デジモンというコンテンツに資するという観点から言えば、新規ポリゴンの追加ということになろうかと思います。
 これは大事なことでして、かつてデジモンは平成18年(2006)のアーケードゲームデジモンバトルターミナル』から始まって、平成25年(2013)の『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』まで主要デジモンのポリゴンを使いまわしてきた歴史があるわけです。解像度が上がりゲームでもポリゴンに一定以上のクオリティが求められる現代、いちいち新作ゲームのたびに新規ポリゴンを用意するより遥かに経済的だと言えます。しかし、バトルターミナル時代のポリゴンは流石に見た目に耐えられなくなり、平成27年(2015)の『デジモンストーリー サイバースルゥース』(以下、サイスル)からはさらにブラッシュアップされた仕様のポリゴンが用意されることになりました。
 サイスルのポリゴンはかなりレベルが高く、その後リンクスを始め種々のゲームに流用されていくことになりました。ただ、サイスルに登場したデジモン240体、まあまあ多いようにも見えますが今や1000体を超えるデジモン総数から見るとまだまだ足りていないし、古参やアニメ主役すら網羅できているわけではないという厳しい現実もあります。令和2年(2020)発売予定の『デジモンサヴァイブ』など、2D作品が今後出ないわけではありませんが、基本的にはサイスル仕様のポリゴンが流用されていくのが基本線と思われ、多くのデジモンたちがゲームに出るためにはまずポリゴンが作られないことには始まらないということです(近年のウルトラマンで着ぐるみが作られた怪獣はよく再登場するというのに似ていますね)。
 そうした中、デジモンリンクスはストーリーに縛られず人気デジモンを追加できるという環境にあったとも言えます(ここは新規追加に進化系譜やストーリーをセットで出すリアライズと比べると敷居が低い点ではないでしょうか)。実際、リンクスで少なからぬ数の新規ポリゴンが登場することになりました。これは間違いなく、ゲームデータを消してしまえば内容は何も残らないソシャゲの宿命を背負ったリンクスの遺産とも言えるものでしょう。
 ただ、遺産があるからと言ってそれが有効活用されるかは不明、というのはこれまでのデジモンの歴史が証明していると思います。中には流用するのは難しかろうというものもある(変異種など)ので、リンクスで見納めになってしまうデジモンもいるかもしれません。そうしたデジモンを思い出すよすが、あるいは「こいつはポリゴンがあるぞ!(出せるぞ!)」というアピールの場として、リンクス発のポリゴンをまとめてみることにしました(なおコンシューマーゲームにすでに参戦済なデジモン(ドラコモン系譜など)は除いてあります)。

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※なおデジモンにいちいち付けているコメントは個人の感想です。不快に思う人もいるかもしれませんがご寛恕願えれば幸いです。


デジモンリンクス初出のデジモンたち

ヴォルケニックドラモン系譜
  • ヴォ―ボモン

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 ヴォルケニックドラモンの成長期。詳しくはヴォルケニックドラモンの項目を見てほしいが、ヴォ―ボモンはヴォルケニックドラモンから射出されたコアデータなので、ヴォ―ボモンからヴォルケニックドラモンへの進化系譜にはストーリー的な存在意義が一応存在していると記しておきたい。まあヴォ―ボモン以下の系譜は非常事態の処置なのでもう二度と出る必要はないのだが。
  • ラヴォ―ボモン

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 ヴォルケニックドラモンの成熟期、以上の説明がないデジモン。そのまま火の鳥になるのは芸がないと思ったのか、ちょっと地に足を付けてみた。攻撃型・防御型・万能型・速度型が存在する。

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 ヴォルケニックドラモンの完全体。物攻型・魔攻型・物防型・魔防型・魔法型・速物攻型・速魔攻型が存在する。
  • ヴォルケニックドラモン

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 リンクス配信開始からずっとタイトル画面にはいた看板デジモン。「炎」「竜」「鳥」などの主役属性を備えているが、そのためにゲップが出てしまう。デジタルワールドにおけるヴォルケニックドラモンの役割は不要なデータを分解することだったのが、あまりにも不要なデータが多すぎて分解しきれなくなりパンクしてしまったのがリンクスのプロローグの真相。ちなみに不要なデータをデジタルワールドに流していたのも、情報通信量を増大させヴォルケニックドラモンの処理速度を落としたのも人間であった。やっぱり人間はクソやな。ただ、ヴォルケニックドラモンは最後まで仕事を全うし、自身のコアデータをヴォ―ボモンとして託し、コアデータを失ったヴォルケニックドラモンの抜け殻がヴォ―ボモンを求めて主人公を襲っていた、ということらしい。イグドラシルなどと比べるとだいぶ殊勝と言うかどこぞのナイツが手伝ってやれよ。物攻型・魔攻型・物防型・魔防型・魔法型・速物攻型・速魔攻型が存在する。

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メタリックドラモン系譜

※すみません、メタリックドラモンを倒しきれませんでした!ヴォルケニックドラモンはマリンエンジェモンを連れた持久戦で何とか倒したものの、メタリックドラモンは残りHPが5分の1くらいになるとヒールⅤを無慈悲に使ってくるので持久戦がただの千日手になってしまうし、一気に倒しきれ!という戦略を立てるには時間が足りませんでした。そういうわけで今回の画像は親切なお方から戴いたものになります。ありがとうございます!

  • ジャザモン

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 メカヴォ―ボモン。妙に丸みがあり芋虫っぽい身体が特徴的で気持ち悪い。ヴォ―ボモンにはストーリー的な存在意義があると書いたが、私は結局メタリックドラモンを入手できなかったのでジャザモン以下に蓋然性があるのかはよくわかっていない。
  • ジャザードモン

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 何とも形容しがたいデザイン。インテリア?掃除機?ヴォ―ボモン系譜と対照すると地に足を付けるのが共通点なのだろうか。
  • ジャザリッヒモン

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 君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?機械鳥自体は需要がないわけではないが、系譜で来られると単品のメイルバードラモンでいいじゃんと思ってしまいがちである。
  • メタリックドラモン

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 ヴォルケニックドラモンの対になるデジモンだが、ジャザジャザ言ってたのがここまで来て単なるメタリックになるのは落差しかない。最後のセキュリティらしくクエストではオメガモン、オメガモンX、オメガモンAlter-S、オメガモンAlter-B、オメガモンズワルト、オメガモンマーシフルモードとオメガモンをバーゲンセールしてくる。並み居るオメガモンを従えていると思うと結構強そうだが、こいつに従わされているオメガモン同士は何だか気まずそう…。ていうかリンクス世界はイグドラシルが不在でヴォルケニックドラモンとメタリックドラモンが業務を肩代わりしているのだろうか。

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一般デジモンたち(五十音順)

 特に設定で一括できないもの。ただ、時期柄『デジモンアドベンチャーtri.』やデジタルモンスターVer.20thに連関するデジモンが多い。ラグエルモンやドラコモン系譜、キングエテモンなどはリンクスでも出ているが、すでにコンシューマーゲームにも参戦済みなので割愛する。

  • エンシェントガルルモン

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 光の十闘士。エンシェントグレイモンとセット売りされてるイメージだが、リンクスへの参戦はエンシェントグレイモンの方が先で、やっぱりガルルモンはグレイモンに差を付けられる。それはともかく、十闘士はグレイ・ガルルコンビ以外の方が面白いし使いようもあるデジモンが揃っているので、グレイ・ガルルコンビだけの参戦となると「まーたグレイモン(ガルルモン)か」という感情ばっかりが強くなる。ポリゴンで見てみると、明らかに変形余剰パーツっぽい肩のローラーの意義が気になる。
  • エンシェントグレイモン

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 炎の十闘士。四足歩行のグレイモン究極体というアイデンティティは今なお健在。ただ、デフォルトポーズがお座りとしてハマりすぎているのと、ポリゴンの妙な小ささから御先祖究極体の威厳はあまり感じられない。なお、リンクスではスサノオモンの進化前がガイオウモンなので、エンシェントの2体はいずれもスサノオモンとは全く関係がない。何てこったい。
  • オメガモンAlter-S

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 ブリッツグレイモンとクーレスガルルモンの合体オメガモン。本来はAter-SのブラックバージョンがオメガモンAter-Bなのに、Alter-Bが先にオメガモンズワルトディフィートの強化形態扱いで出てしまったことで、Alter-Sのインパクトが微妙になった。グレイキャノンとガルルソードというオメガモンとは逆の装備を持つが、出来ることは同じというのがお間抜け。リンクスへの参戦はVer.20thとの連動によるものだろう。ポリゴン自体はすでにあるAlter-Bの色変え…と思いきや実は新規である。マジっすか(気付かなかった…)。
  • オメガモンマーシフルモード

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 『デジモンアドベンチャーtri.』第6章に登場したオメガモンの強化形態。「マーシフル」(慈悲)の名を持つくせにやったことは仲間デジモン介錯というのが非常にアレな1体。リンクスには映画公開直前に追加され、映画との連係プレーを見せたものの、肝腎の映画内での扱いや、何よりリンクス内では必殺技の眠り追加効果が非常に鬱陶しいこともあり、色々な意味で評判が良くない。ただ、カプセルマスコットコレクションから派生した「ULTIMATE IMAGE」でもフィギュア化され、最近の新デジモンの中では手厚い社会保障を受けている方ではある。しかし、強化オメガモンでの枠争いや無慈悲な介錯人というキャラ付けからは、ゲームでもアニメでも今後の再登場は難しそうである。
  • オファニモンフォールダウンモード

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 デジモンジントリックスで満を持して登場した悪堕ちオファニモン。リリスモンとの違いはあくまで正義としての断罪を行うことだが、強い存在意義に欠ける。と思っていたら『デジモンアドベンチャーtri.』第5章への登場が明らかになり、その連動でリンクスにも追加された。結果的に『tri.』での登場は数分にも満たないものだったが、特に悪いイメージも付かずにポリゴンだけ作られたのだからある意味得したと言える。ちなみにリンクスにはオルディネモンはいないので、メイクーモン系譜とは無関係を決め込める。
  • キメラモン

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 グレイモン、カブテリモン、エアドラモン、デビモン、エンジェモン、クワガーモン、ガルルモン、モノクロモン、スカルグレイモン、そしてメタルグレイモンの優れたパーツを集めて作られた文字通りキメラのデジモン。これだけのデジモンが合体しているのにデザインのまとまりの良さはさながらウルトラ怪獣タイラントのようである。
 デジモンリンクスにはモノクロモンとエアドラモンが欠席だが、他のパーツ元の成熟期6体から進化可能。ただし、進化における合体要素の演出などは特になかった。ポリゴンの出来は悪くないが全体的にぬめっとした感がある。なお、エアドラモン翼の穴は黒ベタ表現になっていて若干手抜き。リンクスの「一般デジモン」枠で新規ポリゴン追加があったのはこのキメラモンだけである。古参かつ人気も確保されているデジモンと思われるので、今後流用されてレギュラー化されることを強く期待したい1体である。
  • クーレスガルルモン

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 育成ギア・デジタルモンスターVer.20thで初登場したガルルモン究極体。2足歩行ガルルモン究極体という激戦区に自ら飛び込んだ命知らず。君は生き残ることが出来るか?公式絵ではうまく誤魔化しているが、リンクスのポリゴンや最近発売されたマスコレプレミアムによってメリハリのあるヒョロ体型なのがバレつつある。
  • シャイングレイモンルインモード

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 『デジモンセイバーズ』第35話「破滅のパワー シャイングレイモン暴走」にて初登場した暴走するシャイングレイモンバーストモード。デジモンアニメではよくある間違った進化枠で、バーストモードのカラバリとして出せるので出たくらいの位置。
  • ブリッツグレイモン

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 育成ギア・デジタルモンスターVer.20thで初登場したグレイモン究極体。赤色に射撃が武器というカオスドラモンやラストティラノモンのニッチを奪おうとする不逞奴。Ver.20thではVer.1のメタルグレイモンから進化し、ウィルス種なので、元祖メタルグレイモン系の究極体を主張することも出来たが、リンクスでは普通にワクチン種のメタルグレイモンから進化する。お前、そういうとこだぞ。ポリゴンの都合上、背中のサンダーバーニアを前方に転回するたびに角にめり込む。

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  • ミレニアモン

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 生身の合体デジモンであるキメラモンと機械の合体デジモンであるムゲンドラモンが合体した、合体合体デジモン。ただ、フォルムとしてはキメラモンの体にムゲンキャノンが合体したものとなっている。ワンダースワンデジモンソフトで秋山リョウと対決し続けたボスデジモンとしてデジモンファンにはお馴染みだろう。派生にムーン=ミレニアモンやズィードミレニアモンがいるが、リンクスでは出なかった。キメラモン共々今後のポリゴン流用による活躍に期待がかかる。

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 メイクーモンの闇堕ち究極体。進化前のメイクラックモンヴィシャスモードはメイクラックモンの闇堕ち設定があるが、ラグエルモンは設定上ラジエルモンとは何の関係もなく、それどころか堕天使を狩るのがお仕事という、tri.のキャラとはほとんど重ならない。何でこんなに噛み合っていないのかはよくわからない。ラグエルモン自体は堕天使狩りの仕事をしているぶんには有害なデジモンではないので、メイクーモン系譜の最終形態として収まるのは悪いことではないが、何よりtri.での扱いはただの諸悪の根源なので、リアライズなどでラグエルモンへの系譜がいかにも正統のような感じで出ていると気になってしまう。でもポリゴンが作られたからには今後使いまわされて行くのはラグエルモンなんだ…うう、と思っていたらリアライズラジエルモンを拾ってくれた。やったぜ!

X抗体デジモンたち

 X抗体デジモンは平成16年(2004)のデジモンクロニクル展開で登場を果たしたデジモンたち。デジモンのデザイナーと言えば渡辺けんじ氏だが、X抗体は渡辺けんじデザインではない、既存デジモンのアレンジが売りだった。リンクスで追加されたXデジモンはそれなりに数もいるが、ほとんどがロイヤルナイツであるため、今後コンシューマーに参戦しても拡張性は微妙である。

  • アルフォースブイドラモンX

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 アルフォースブイドラモンのX進化。ブイドラモンと言えばデジモン漫画の金字塔『デジモンアドベンチャー Vテイマー01』の主役デジモンだが、アルフォースブイドラモンX抗体がカードで登場を果たしたのは漫画が最終回を迎えようかというところで特にコラボがあったというわけでもなく、クロニクルやゼヴォにも出番はなかったので主役のX抗体なのに微妙なポジションにいる。それどころか本家ともどもなかなかゲーム参戦の機会がなく、まともに取り上げられるようになったのはデコードから。今回のポリゴンもデコード版のブラッシュアップ、かもしれない。
  • ウォーグレイモンX

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 初期Xデジモン白眉。ゼヴォリューションでも格好よく、セイバーズ期から地味にゲーム参戦のキャリアを積み上げてきた人気と認知度も高い1体。ポリゴンはバトルターミナル時代からのブラッシュアップなのか新規なのかいまいち確信が持てないが、まあ悪くないのでいいか。ゼヴォで新必殺技ポセイドンフォースを使ったことから、ポセイドンフォースがXの技として認知されていそうだが、炎タイプのデジモンの必殺技が水属性なのは面白いので今後も差別化のために固定してもいいと思う。
  • オメガモンX

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 かつてのデジモンクロニクルではドルゴラモンを倒すため、オメガモンがあえてX進化を遂げた姿として登場した。今でこそオメガモンの派生・強化形態の価値は下がっているが、オメガモンXは最初期のそれであるため、今に至るまで人気も高い。オメガモンXのポリゴン自体はデコードからあったが、今回のが新規か既存のブラッシュアップかは不明。フィギュア化おめでとう!

p-bandai.jp

  • クレニアムモンX

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 デジタルモンスターX展開開始とともに唐突にX進化した。デザイン的にはごちゃごちゃしてるのだが、よくこんなのをポリゴン化したなあと思わざるを得ない。リンクスでは全体攻撃がコロシアムで猛威を振るったが、クロニクルXでは旧デジタルワールドを視察して「やべえな」ってしただけのしょっぱい扱いだった。

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 ジャスティス・エッジ・ソードマン・モンスター・エックス・アンチボディーと書くと強そう(M.O.G.E.R.A.並感)。必殺技がタクティカルアームで思いっきり殴ってくるのが設定通りとはいえインパクトがある。
  • スレイプモンX

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 クレニアムモンXとだいたい同じ感想です。(手抜きかよ)
  • デュークモンX

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 クロニクルでもゼヴォでもXデジモンに理解を示すデュークモンがX進化した姿。デュークモンXのポリゴン自体はデコードから以下オメガモンXと同文。
  • デュナスモンX

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 クロニクル展開には関係ないのにしれっとX進化したナイツ。最近『デジモンフロンティア』での相方のロードナイトモンや主君のルーチェモンもX進化したが、実装はリンクス終了に間に合わず、ゲーム内でX抗体共演は出来なかった。今回のポリゴンで初めて三次元化されたが、解釈があってるのか若干不安が残る。
  • ドゥフトモンX

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 セイバーズ放送終了から半年後カードでひっそり登場を果たしたXデジモン。As’まりあ氏のデザインではないらしいが、デザイナーが誰なのかは謎。セイバーズ期はドゥフトモンを押そうとしていながら、押しきれていない風潮があったが、今もって事情は気になる。
  • ブラックウォーグレイモンX

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 デジモンワールドXには登場していたが、後々のカードαで改めて登場が謳われたややこしいデジモン。公式絵はカードαで書き下ろされたものが今でも使われている。デコードではライバルキャラのユウヤのパートナーだったが、キャラとしては今一つ弾けなかった。
  • ベルゼブモンX

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 デジモンワールドXで登場を果たした微妙な時期のXデジモン。七大魔王で唯一X進化しているという時代が長かったが、最近晴れて全員がX進化した。リンクスが来年あたりまで続いていれば、他の七大魔王Xも実装されていたかもしれないが、現状ではポリゴンでの集結の可能性は低い。
  • マグナモンX

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 媒体によって究極体だったりアーマー体だったり安定しない。クロニクルでのポジションは謎だが、ゼヴォでは忠心のある小悪党キャラにされ、挙句X進化もしなかった。クロニクルXにも実はしれっと登場している。
  • メタルガルルモンX

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 記念すべき最初のXデジモン。ふとデジモンカードのガシャポンを回したらカードナンバー「Bx-1」とともにこいつが出てきて以来贔屓にしてます。だが、X抗体展開が一旦終了してからは長らく出番がなかった。今回新たにポリゴンが作られたことで今後の出番に大いに期待がかかる(出してくださいお願いします!)。あと、必殺技はグレイスクロスフリーザーにして♡

変異種デジモンたち

 ありていに言えばただのカラバリデジモン。コロシアムに挑戦することで入手できるBPで交換可能。設定やステータスが若干異なる(下のシャイングレイモン参照)。ヴォルケニックドラモンの影響で色が変わってしまっているらしい。全体的に金色に変わったデジモンが多めだが、特に関係のない色変えもいて法則性はない。一部のデジモンは進化前も変異種で固定されている(ただ進化前の変異種は通常種と相違点はない・また、アグモンなど変異種の進化前で共通するものもいるが、アグモン(変異)はグレイモン(変異)にもジオグレイモン(変異)に進化できるということはなく、進化ルートは固定である)。

※通常種とのステータスの違い(例・シャイングレイモン)
通常種
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変異種
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 シャイングレイモン変異種はHPが低いかわりに、草の弱点が消え睡眠耐性がある。

  • ガイオウモン

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 進化ルート…アグモン(変異)→グレイモン(変異)→メタルグレイモン(変異)→ガイオウモン(変異)
 白袴に金の鎧というアタリカラバリ。明らかに大将の風格があり、ムシャモンどころかザンバモンも従えてそうな雰囲気を持っている。
  • シャイングレイモン

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 進化ルート…アグモン(変異)→ジオグレイモン(変異)→ライズグレイモン(変異)→シャイングレイモン(変異)
 通常種が白を基調に赤を加えた正統派ロボットカラーとすると、黒金で彩られた変異種はとにかく渋い。
  • サクヤモン

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 進化ルート…レナモン(変異)→キュウビモン(変異)→タオモン(変異)→サクヤモン(変異)
 こんなところで白無垢サクヤモンを消費してしまうのはちょっともったいないような…。レナモン系譜にはキュウビモンとタオモンに銀カラー(ワクチン種)がいるが、当然の如く関係はない。
  • ディアナモン

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 進化ルート…テリアモン(変異)→ガルゴモン(変異)→アンティラモン(変異)→ディアナモン(変異)
 この色にした責任者出て来いや!変異種の中ではワーストカラバリではなかろうか。何がって金黒がディアナモンのイメージとしていまいち良くない(一応月光カラーという言い訳は可能だが)のに加え、白や青が微妙に残っているのがね…。中途半端だ。
  • デーモン

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 進化ルート…ピコデビモン(変異)→デビモン(変異)→ブルーメラモン(変異)→デーモン(変異)
 赤黒くなったデーモン。赤くなったのに進化前はブルーメラモン。何でヴァンデモンじゃないんだ?と思ったらヴァンデモンはバルバモンに取られたからであった。

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 進化ルート…ピコデビモン(変異)→デビモン(変異)→ヴァンデモン(変異)→バルバモン(変異)
 白くなったバルバモン、以上に言うことがない。
  • プレシオモン

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 進化ルート…ゴマモン(変異)→イッカクモン(変異)→ホエーモン(変異)→プレシオモン(変異)
 ブルーというには暗すぎる色なので病気になって顔色が悪いようにも見える。進化ルートはどうせなら完全体ズドモンでいいじゃん(ゴマモン究極体プレシオモン論者並の感想)。
  • ラクルカブテリモン

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 進化ルート…テントモン(変異)→カブテリモン(変異)→アトラーカブテリモン(変異)→ヘラクルカブテリモン(変異)
 消し炭かな?元が金色に近いから金色にするのはインパクト不足だろうとは言え、真っ黒に塗り潰すのもどうなんだ。
  • ベルゼブモン

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 進化ルート…インプモン(変異)→ウィザーモン(変異)→デスメラモン(変異)→ベルゼブモン(変異)
 赤くなったベルゼブモン。若干ベルゼブモンXとコンセプトが被っている。
  • ベルフェモン

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※スリープモード
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 進化ルート…ゴブリモン(変異)→オーガモン(変異)→デジタマモン(変異)→ベルフェモン(変異)⇔スリープモード(変異)
 燃え尽きて白くなったベルフェモン。個人的な感覚だが白はあんまりマッチしてないと思う。
  • リヴァイアモン

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 オタマモン(変異)→シードラモン(変異)→メガシードラモン(変異)→リヴァイアモン(変異)
 赤い原種は魔王カラーだが水棲生物っぽいこの色も悪くはない。進化ルートは何でベタモンじゃなくオタマモンなんだろうか?

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 インプモン(変異)→ブラックテイルモン(変異)→レディーデビモン(変異)→リリスモン(変異)
 金髪に召し物も赤くしてみたリリスモン。これはこれで…という感情とリリスモンはやっぱ紫衣装に黒髪が妖艶で良かったのに!という感情がせめぎ合う。それにしてもこんなカラバリってアリだったんだな。そのうち褐色肌のエンジェウーモンや黒と白を反転したレディーデビモンなどが出て来てもおかしくないのかもしれない。
  • ルーチェモンサタンモード

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 進化ルート…ルーチェモン(変異)→ルーチェモンフォールダウンモード(変異)→ルーチェモンサタンモード(変異)
 単純に金色になったが、中身のルーチェモンラルバの色が全面にも出て来たっぽいカラーリングにも見える。これはこれで嫌な虫っぽさが助長されて好み。最近出たルーチェモンXの発想はちょっと被ってる。

ドットデジモンたち

 平成30年(2018)のデジモン20周年記念クエストをクリアするともらえた3体。進化も退化もできない純然たるおまけ枠。ドットデジモン自体はデジモンストーリーシリーズ以来存在するので一応掲載する。ペラい。

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  • ガブモン

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  • もんざえモン

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