志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』感想

 『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』のBDが発売され、先日*1入手できたのでつらつら感想などを述べていきます。


 とその前にいつものことながら考えを整理していきます。迂遠ではありますが、前提がないと何が評価できるのか、できないのかという点が伝わりませんので…。
 まず、人数の問題があります。「ニュージェネレーションヒーローズ」なる言葉が映像作品に伴う形で公式に使われたのは、『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』からであると記憶していますが、この時のメンバーはギンガ、ビクトリー、エックス、オーブの4人でした。しかして、その後もニュージェネレーションで括られるウルトラマンは増え続け、トライスクワッドまで含めると10人という大所帯になりました。まあ今回の『ウルトラギャラクシーファイト』で登場するのはルーブ兄弟までの7人ですが、かなり多いのには変わりありません。これに加えてメインではないですが、ゼロ、グリージョ、リブット、タロウの4人もいるわけでして…。『ウルトラゼロファイト』以来のファイトシリーズ(以下、ファイトシリーズは『ゼロファイト』以降を指します)では一度に動かせるウルトラ戦士はだいたい5人くらいに収まっていました。それらと比べてもやはり人数は多いですよね。1話3分の中で一人一人をどう捌いていくのか、それが出来るのか、単純に疑問なしではありませんでした。

 次にファイトシリーズの特撮としての側面。ファイトシリーズは基本的に低予算なので、市街地のミニチュアセットが出てきたことはありません。とは言え、過去のシリーズでも岩場や宇宙空間、どこかの惑星のセットを組んだことはあります。基本的にそういった実際のセットとグリーンバック合成を併用することで成り立ってきたシリーズであります。ところが、『ウルトラギャラクシーファイト』は、セットは組まず、基本的にグリーンバック合成一本というスタイルを明言していました。まあグリーンバック合成一本と言うのは『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』という前例もありますし、そういった意味では心配はありません。さりながら、ファイトシリーズにおいては『ウルトラファイトオーブ』での怪獣墓場での戦いが合成にしては何とも微妙だったと言いますか、合成された背景とウルトラマンたちの戦いが馴染んでいないようにも思えたのですよね。このように感じてしまった一因としては、合成された背景が2DCGであるため、ウルトラマンたちが動くのに合わせてカメラワークが移動する割に背景の事物が固定化してしまって見えたのが大きいと思います。
 さらに予告PV等では奥行の出し方が良くなかったと言いますか、列伝・クロニクルシリーズの新撮部分においてよく見られたことですが、合成すると言っても合成前の地面は真っ平なので、足元が映ると合成したのがバレバレになってしまうわけです。そこで背景に地面を想起させる地形を置きつつ、足元が見える手前に障害物を置いて誤魔化すといった手法が取られます。私も玩具を撮影する時にはよく使っている手法ではありますが、列伝・クロニクルでやるだけならともかく、正史的作品にまで取り入れられるのはどうかなという思いもあります(そりゃ振り返ればそれより「安い」特撮なんていくらでもありましたけれども)。
 そして最後に坂本浩一という名前。坂本浩一監督と言えば、昨今の特撮ファンで名前を知らない人はいないお方です。ここまで述べてきたのはどちらかと言うと危惧に属するものでしたが、言ってしまえば坂本浩一の名前一つである程度相対化できてしまう「強さ」のある名前であります。坂本監督の「強さ」というのは、私も説明は難しいんですが、あえてまとめると「大胆な切り捨てを伴いながらも、視聴者と自分が見たい最大公約数を実現する」といったところでしょうか。映像としての十全さを目指すよりも(もちろん目指してはいると思います)出来ないことは出来ないと割り切りつつ、見たい一点に絞って演出することが出来る監督です。「見たい一点」が完璧に近い形で出てくるので、「安っぽさ」もあるはずなんですがそれがノイズにはなってこない、そういう映像を作るのが得意です。
 さらに坂本監督は戦隊シリーズパワーレンジャーシリーズ)で長年メガホンを取ってきたこともあり、集団ヒーローの戦いを撮るのはベテランと言い切っていいでしょう。まあ戦隊でも7+4みたいな大所帯はそこまであるわけではありませんが…。「集団ヒーローを捌く」「安っぽさのカバー」の両課題への対処者としてはすでに適任なわけです。ここまで書いてきたのは何だったのか。
 そして、もう一つ申し上げておくべきことは…私は実は「ニュージェネレーションヒーローズ」という括りはヒーロー集団の名前としてはあまり好きではないことです。もちろんTVシリーズをまとめるシリーズ名としてはあっても困ることはありませんが、ヒーローたちを括りに足る関係性がメタ的なものしかないのが不審なところです。過去にも世界観が一作だけ違うガイアも含めて平成三部作というのもありましたけどね。ただ、ニュージェネ作品で世界観的な連続性があるのは『ギンガ』と『ギンガS』だけで、他の作品はそれぞれ独自の魅力的な世界観と登場人物を持っています。私としては独立性の方を大事にしてほしい気持ちもあり、ニュージェネという「組織」があって各主役ウルトラマンがその下に置かれるような配置は出来れば避けてほしいという思いでした。
 あえて述べれば理想とするのはスーパー戦隊シリーズなんですよね。戦隊シリーズもVSシリーズや近年はTVシリーズでも他の戦隊と共演することはありますし、全ての戦隊が過去に存在していたことを前提とする作品もあります。ただそれはあくまで前後の作品との関係やモチーフを同じくする戦隊との特別な関係に留まっているものです。例えば『特命戦隊ゴーバスターズ』から『宇宙戦隊キュウレンジャー』までの6作品のみのヒーローだけの括りというのはないわけで、ニュージェネシリーズも前後作での共演やそれ以外の単独客演は望むところなんですが、それらを覆い尽くすようなヒーロー集団が実在してしまうのは、ニュージェネヒーローたちの独立性を考える上で如何なものかとも感じます。

 色々書こうとしてみたのですが、どうにも上手く一貫した書き方が見つからなかったので、トピック毎に感想を言う、のような形で書いていきます。

ウルトラマンギンガ

 ニュージェネレーションの先駆けにしてリーダーポジションを与えられたウルトラマンギンガ。立ち位置はなるべくしてなった感がありますね。ただニュージェネ全体を背負ってしまった分、『ギンガ』の世界観の代表者として来ている側面はそこまでという気もしました。技も結構使っていましたが、ギンガスラッシュは使いませんでしたね。
 さて、今回新たに、と言うか再びと言うかギンガストリウムになる能力を授かりました(中のヒカルくんはフュージョンブレスとストリウムブレス両方装着しているのだろうか?)。個人的にギンガは『ギンガ』段階から怪獣やウルトラマンをサナギマンにしていた印象もあり、素で上位形態という印象なんですよね。だからギンガストリウムになって、ウルトラ6兄弟の技が使えるようになったのがあまり有意な上位互換に思えないというところがあります(エメリウム光線やウルトラバーリヤなどは素のギンガが持っていない小技なので小回りが利くようになったのはいいことですけど、メタリウム光線やストリウム光線はギンガクロスシュートで良くないか?)。今回は素のギンガの活躍を見せた後の切り札としての出番だったので、単純な上位形態ではない見せ場に拘ったのだなあと得心できました。

ウルトラヒーローシリーズ 11 ウルトラマンギンガ

ウルトラヒーローシリーズ 11 ウルトラマンギンガ

  • 発売日: 2013/06/29
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ウルトラマンビクトリー

 初登場が真上から現れてビクトリウムスラッシュ!ビクトリウムバーン!まあ坂本浩一監督が誕生に携わったウルトラマンなので当たり前ですが、よくわかってますよねーと思える登場場面でした。使用されたウルトランスはEXレッドキングナックル、エレキングテイル、キングジョーランチャーと代表的で順当なところですね。言うまでもないことですが、ショウのキャラクターが節々に窺えたのも良かったです。
 DC版での吹っ飛ばされるカットは奥行きのある吹っ飛びで面白かったです。

ウルトラヒーローシリーズ 34 ウルトラマンビクトリーナイト

ウルトラヒーローシリーズ 34 ウルトラマンビクトリーナイト

  • 発売日: 2015/03/28
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ウルトラマンギンガビクトリー

 未使用のコスモス、ネクサス、マックスの技を使ってくれないかなとも思いましたが、また別の機会でですね。ただ、ワイドゼロショットのワイドに広がっていくという側面を再度見せてくれたのはゼロの力であると同時に適材適所な技チョイスだったのではないでしょうか。

ウルトラヒーローシリーズ 30 ウルトラマンギンガビクトリー

ウルトラヒーローシリーズ 30 ウルトラマンギンガビクトリー

  • 発売日: 2015/02/21
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ウルトラマンエックス

 最初に突っ込んでおきますが、何で中村悠一声では喋らなかったんでしょうかね。エックスの魅力ってやっぱり人間の大地と宇宙人のエックスの掛け合いで、その延長上にサイバーアーマーもあるじゃないですか。単純に魅力半減なんですよね。中村悠一氏を呼ばなかった理由は色々と想像されてはいますが、現時点では公式から何ら説明もないのが不気味でもあります。
 おかげでアクション面での活躍はあるんですけど、エックス単体で見るとそこまでノりきれた気はしませんね。ただ、ゼロアーマーの格闘などがあった(DC版)のは良かったですね。ファイナルウルティメイトゼロを撃てたのには驚きましたが、ネクサスのカードを入手したことで再現が可能になったというような妄想がしたくなりますね。

ウルトラヒーローシリーズ 35 ウルトラマンエックス

ウルトラヒーローシリーズ 35 ウルトラマンエックス

  • 発売日: 2017/03/25
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ウルトラマンオーブ

 ずっとオーブ状態だったからか、独特なキャラクター性はそこまで出なかった印象です。まあ戦士の頂で「命の洗濯」なんて言えるのはガイさんくらいでしょうけど。オーブはタイプチェンジ数が多いので、スペシウムゼぺリオン、ハリケーンスラッシュ、バーンマイトなどの初期形態があまり輝けなかった印象です。エックスやジードを意識したフュージョンのチョイスやエメリウムスラッガーのいつものごり押し戦法は拘りどころだったんですけどね。

ウルトラマンジー

 ジードはニュージェネウルトラマンの中でもバックボーンがかなり濃い一人なんですが、今回はそういった面がかなり生かされていたと言いますか、ジードという存在がこのウルトラの歴史の中でストンと落ちていくような、かなり有意義な処置をされていたと思います。この場面ジードならこうする、こう言う、これが出来るというツボをずっと抑えていた感じです。ジードファンとしては最大級にありがとうございます。
 ジードもタイプチェンジが多く、アクロスマッシャーとロイヤルメガマスターはあまり良い出番ではなかったと思いますけど、オーブと印象が違うのはアクロスマッシャーとロイヤルメガマスターの残念さを補って余るほど、ソリッドバーニングとマグニフィセントの見せ方が良かったことに尽きます(まあオーブの場合タイプチェンジ数がジードより多いですからね)。マグニフィセントはDC版で追加アクションがあるんですけど、本当にあれは良いものであった…。
 あと細かいところですけど、ウルティメイトファイナルのレッキングノバ。『劇場版ウルトラマンR/B』では発射前の回転演出がなかったので今回やってくれてようやく満足できました。

ウルトラマンロッソ・ウルトラマンブル

 坂本浩一監督が演出されるのは初めてですが、TV版で良かった属性連携の味が健在なまま坂本アクションとして組み立てられていました。この2人はキャラクター性もいいですよね。神秘的ヒーローの欠片もない掛け合いが展開されるのですが、それだけにこうしたヒーロー集合の中では特色として目立ちます。
 今回は『劇場版』と『タイガ』第1話のミッシングリングでもあり、カツミもイサミも海外留学したのになぜ宇宙の戦いの駆り出されたのか?という説明でもありました。宇宙警備隊に有無を言わさず呼び出されるというのはやや乱暴な始まりですが、まあ今回でニュージェネヒーローズとの縁やトレギアとの因縁継続もあるので戦うこと自体は自然だったかな。いつ帰るのか(帰らないといけないんじゃないの?)はわかりませんが…。

ウルトラウーマングリージョ

 グリージョは『劇場版ウルトラマンR/B』で初登場したウルトラウーマンで、『劇場版』では最終決戦で登場→グルーブへの素材(?)となる役回りでしたので、ウルトラマンとしての活動が描かれる最初の転機でした。今回グリージョはメインのヒーローではなかったですけど、実際にはグリージョ主人公目線で起承転結がしっかりしていて、意外と満足度が高いものになっています。『劇場版』では回復・防御専門ウルトラマンな側面もありましたが、今回はその特徴を守りつつも、戦う側面・地球を守る側面を成長させていて理想的だったんじゃないでしょうか。
 これまではアサヒが先にいたのであまり気付かなかったんですが、アサヒの声だけで結構キャラクターがあるもんですね。

ウルトラマンゼロ

 「やっぱり出るのか」の域に達している男ですが、やっぱり出るだけの意味はありますよ、奴は。

ウルトラヒーローシリーズ 45 ウルトラマンゼロビヨンド

ウルトラヒーローシリーズ 45 ウルトラマンゼロビヨンド

  • 発売日: 2017/08/26
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ウルトラマンリブット

 今回が実写映像作品としてはデビューとなったリブット。この作品を起点にリブットを知ってほしいというスタートとしてはほぼほぼ満点ではなかったですか。基本的には脇役という範疇の中で最大限に動いたのが大きい彼ですが、珠玉だったのはギャラクシーレスキューフォースという新組織の存在感でしょう。名前とリブット一人しか実際には出て来ないのに、リブットの台詞だけで組織の奥行き感がかなり出てますよね。勇士司令部や宇宙保安庁が事実上のぽっと出に終始しているのに比べたらいきなりの羨ましい扱い…。
 戦闘も対ペギラ、対エタルガー、対トレギア、対レッドキング×2とそれぞれ戦闘場所も大胆に違いますし、持ち味の見せ方が対戦相手ごとに違っていて、短い中でいかにリブットのフォーマットを提示するかに拘ってましたね。

ヴィラン

 ウルトラダークキラー、エックスダークネス、ジードダークネス、オーブダークネスはまずまずだったんじゃないでしょうか。まあ順当な強敵キャラクターでした。本当はもうちょっとドラマ性を仕込める題材(例えば、ジードダークネスが模造品なところとか)であるだけにもったいない気もしますが、どう落とし込んで演出できるのかというところでは厳しさもあったでしょうしね。ダークルギエルとエタルガーも基本的に彼らと同じで、オリキャス再生怪人の範疇を出ていないです。まあダークルギエルは元々ドラマ性が強いので、それっぽい台詞があるだけで納得感は高くなりますが(DC版の「楽園に送ってやる!」は何ら間違ってないんですが、ちょっと笑ってしまう台詞運びではありました)。

モンスターズ

 ペギラは『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』で死体として登場したりはありましたが、本格的な復活は今回が初めてです。一部のオープン撮影以外合成背景での戦いになりましたが、ミニチュア市街地や山中だと現状冷凍化演出が難しそうなので、却って良かったと思います。リブットとの戦いではその中で冷凍光線を上手く織り込んで欲しかったところはあります。ラゴンは今回の等身大目線要員でしたが、ペギラと同じ『ウルトラQ』怪獣ですし上手いチョイスでしたね。
 レッドキングはもう年代物の『ウルトラマンマックス』以来の着ぐるみ(もちろん改修はされているらしい)と今回が初お披露目となる2代目を模した着ぐるみが共演しました。しかし惜しかったのは2代目の2代目っぽさがそこまで画面から看取できなかったこと。メイキングで見るとトウモロコシ色の初代と違う綺麗な金色レッドキングなのがわかったんですけど、映像の中では異空間補正をかけていたためか、両者の色合いの差異が可視化されていませんでした。もったいない。リモートカッターで裂かれたのが首と腹だったのが2代目ネタだったのでしょうか。

ウルトラ怪獣シリーズ 14 レッドキング

ウルトラ怪獣シリーズ 14 レッドキング

  • 発売日: 2013/08/03
  • メディア: おもちゃ&ホビー

アクション

 全体的なことで言いますと、今回ワイヤーを使っていたのがとても良かった。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』で私が好きなワイヤー演出にウルトラマンゼロが「ウルトラマンゼロ!セブンの息子だ!」して怪獣軍団に向かう際に高所から横へ体全体を側転させつつ着地というのがありまして、ウルトラマンルーブなどでその類の演出があって感激でした。一画面に中で端的に超人的な動きが見えるのがいつも刺激的なんですよね。今後も機会があれば使ってほしい手法なのは間違いないです。
 一つ文句を付けますと、坂本浩一監督は基本的にキャラクターに沿った形でアクション演出をしている方ではあるのですが、気になったのは光弾を弾き飛ばす→後ろに着弾して爆発、が多すぎないかという点。爆炎をバックにするヒーローはカッコいいものですが、今回は多用しすぎた感があります。弾き飛ばされる技も単なる光弾ならいいですが、ルーブコウリンショットなどは必殺技ですし単純にショボいようにも見えてしまいますし。

全体の流れとして

 タイプチェンジで見ると割を食った形態もありますが、キャラクターとして埋没した、こいつは活躍できなかったなというヒーローがいなかったのは、ニュージェネのアクの強さもありますが、足木脚本の台詞構想力と坂本監督の演出の賜物ではあります。大所帯でどうなるかという危惧はとりあえず杞憂でした。
 ただその一方で基本的に1話3~5分で区切りを付けていかないといけないという要素が足を引っ張ったんじゃないかというところもあります。テンネブリスでの戦いは戦い始める→戦いパート→苦戦パート→ゼロの力で逆転といった筋なんですが、7人の戦いが同時進行でそれぞれを映していくので、戦いの繋がり方が上手く見せられなかった(あるいは、そこはもう割り切ったのか)ように感じます。坂本監督は戦いの組み立て方は上手いんですけど、連続ぶつ切りのような構成では組み立て方はあまり見えてきませんでした。具体的に言いますと、ギンガとルギエルが互いのスパークランスでやり合う場面はやり合ったところで終わってしまっており(次に映った時は別の戦いをしている)、何とももったいないなあというところです。

今後の展望

 今回ニュージェネレーションヒーローズは組織だった、と言うよりは偶然あるいは必然に集まった中で共闘していました。今後「ニュージェネレーションヒーローズ」という大きな括りの中で単独ウルトラマンたちがどのように動いていくのかはわかりません。私としては個々のシリーズの独立性には干渉しない形で動いていってほしいところではありますが、どうなるのかな?(『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』待ちといったところです)
 一方『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』は「ニュージェネレーションヒーローズ」は副題であり、「ウルトラギャラクシーファイト」としてシリーズ化していこうという野望も公式の態度から垣間見えます。これはかなり夢が広がりますよね。『ウルトラギャラクシーファイト』に続くのが「超古代ウルトラマン」でも「ウルティメイトフォースゼロ」でも「O-50ウルトラマン」でも成り立っていくわけで、もちろんYouTubeでの配信が利益になる範疇というのはありますが、シリーズ化を期待できる部分です。平成ウルトラ世代の私にとっては平成三部作で作ったらどのようにウルトラマンたちが集結するのか、合成背景の中どういった戦いが出来るのか、不安な反面ワクワクもしますね。
 私としては、やりやすさというのも含めまして、グレート、パワード、ネオス、セブン21ら宇宙警備隊サブ部隊(?)の活躍やまだまだ見足りないし、宇宙を股にかけるのが似合うウルティメイトフォースゼロでやってほしいですけどね。
 3~5分でウルトラマンのアクションを中心に見せていく近年ファイトシリーズは『ウルトラゼロファイト』から始まり、低予算という縛りの中何とかクオリティの維持と普通のTVシリーズでは語りきれない側面のフォローも手掛けています。まだまだ可能性としては詰まっていると思いますし、今後も続いていくことを願っています。

*1:もう半月以上前だな…