豊臣政権下において元服した徳川家康の息子は四人いる。次男秀康、三男秀忠、四男忠吉、五男信吉である。家康の長男信康は天正7年(1579)に切腹に追い込まれ、六男忠輝が元服したのは慶長7年(1602)、家康が将軍となる前年である。さて、これら豊臣政権下で元服した四人の実名とそうではない信康、忠輝を比べて見ると、何か気が付くことはないだろうか。それはずばり「秀吉」の有無である。秀康、秀忠には「秀」、忠吉、信吉には「吉」が入っている。この四人の実名が「秀吉」を意識したものであることは間違いないだろう。
続きを読む現代社会で常盤ソウゴは「王様」になることが出来るのか?
平成仮面ライダー20作目『仮面ライダージオウ』の主人公・常盤ソウゴはぶっ飛んだキャラクター造型である。何とこの主人公、現代社会において「王様になりたい」という夢を持っているのだ。これは作中でも異様な性格として描かれ、第1話では高校の進路指導で「王様になりたい」ことを披露し、そのため大学受験もしない旨を保護者である大伯父・常盤順一郎からも半ば諦められている。一方でソウゴは「人々の幸せを実現できる王様になりたい」という考えも披露した。彼のキャラクターについては賛否両論であるが、とりあえずは見守っていきたいところである。
ここでいきなり『空想科学読本』的転回に突入するのだが、ソウゴのこの「王様になりたい」という夢は果たして現代において可能なのだろうか。『ジオウ』作中でも現状は非常識の象徴として描かれているこの夢であるが、本当に非常識なのか…ってこれは流石に無理があるか。ともあれ、実際に考えてみた(わりとマジメです)。
『ウルトラマンギンガ』ジャンナイン論・第6章「『ギンガ』のジャンナインはウルティメイトフォースゼロに所属しているのか?」
さて、ここまでの章で『ウルトラマンギンガ』のジャンナインの活躍を見てきました。
『ギンガ』のジャンナインには色々と謎がありますが、最大の謎、というか根源の謎はこのジャンナインがゼロ時空のジャンナインか、という問題です(以下、『キラーザビートスター』~『ゼロファイト』でウルトラマンゼロの仲間として活躍したジャンナインをゼロ時空のジャンナインと呼称します)。
何を言っているんだ、本人で当然だろう、そもそも『ギンガ』でジャンナインが出たのもこれまでのゼロシリーズでジャンナインの活躍が物足りなかったのが原因としてあるのではないのか、そう思われる方もいると思います。
そもそも、なぜこんな問題が発生したのかと言えば、あまりにも『ギンガ』のジャンナインにゼロ時空のジャンナインとの相違点が多いからです。
以下、一点一点相違点を洗って行くことで、この謎について考察していきたいと思います。
豊臣秀頼は豊臣秀吉の実子ではない?―論争の意義
はじめに
豊臣秀吉は戦国時代の日本列島を統一し、江戸幕府に繋がる統一政権を作り上げた人物である。しかし、豊臣政権は秀吉の死後、豊臣政権の宿老であった徳川家康によって政権を奪われ、江戸幕府にアップグレードされた。秀吉の遺児で名目的には豊臣政権の後継者であった豊臣秀頼の存在は江戸幕府の容れるところとはならず、二度の大坂の陣を経て秀頼は家康に滅ぼされてしまう。これがとりあえず「現象」だけを述べた豊臣政権から江戸幕府への移行である。
しかし、一方で大衆というのは「物語」を欲しがるものである。「豊臣秀頼は豊臣秀吉の実子ではない」という説もその一つであろう。私自身はこのような議論にあまり意味はないと考えているが、近年では歴史学者もこの論説が唱えられ、賛否両論なようである。秀頼は秀吉の実子ではないのか、その論争は一体何を意味しているのか、個人的にも興味があるので考えてみることにしよう。
『ウルトラマンギンガ』ジャンナイン論・第2章「ジャンキラー襲来!:『ウルトラマンギンガ』第1話~第6話」
- 第1話「星の降る町」、第2話「夏の夜の夢」
この2話は『ウルトラマンギンガ』の言わばパイロット編に当たる回であり、ニューヒーロー・ウルトラマンギンガの登場を描いているため、ジャンキラー(ジャンナイン)の登場はありません。
ジャンキラー(ジャンナイン)の搭乗者である一条寺友也は第2話で初登場します。戦い終えたヒカルの様子を確認することで、ヒカルがギンガであることに確信を深める場面が第2話のラストです。
もうこの場面ではすでにジャンキラー(ジャンナイン)の操縦アイテムであるガンパッドを所持していることが確認できますね。
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『ウルトラマンゼロ&ニュージェネレーションヒーローズ大全科』レビューと感想
『ウルトラマンゼロ&ニュージェネレーションヒーローズ大全科』(秋田書店)は8月20日月曜日発売です!
…のはずが、予約特典のブロマイド付きのものを予約したら、8月17日には発送され、発売日の2日前である18日には届きました。なぜなのかはよくわかっていませんが、一足先に読むことが出来ましたので、このムックには色々と思うところもあり、記事としてまとめてみることに致します。
ウルトラマンゼロ&ニュージェネレーションヒーローズ大全科(AKITA DXシリーズ)
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ウルトラマンゼノン論―颯爽登場で終わったウルトラマンは未来をつかみとれるのか
ウルトラマンゼノンとは『ウルトラマンマックス』第13話「ゼットンの娘」において、マックスに続くもう1人のウルトラマンとして登場したウルトラマンである。しかし、『ウルトラマンマックス』は原点回帰を強く志すシリーズであったため、ゼノンはマックスに次ぐサブ戦士としての活躍が期待されたものの13話以来再登場を果たすことなく、『マックス』の最終回を迎えてしまった。最終回には一応登場はしたが、最後の戦いには加わらず、地球から去るマックスを宇宙で出迎えるだけであった。ゼノンは歴代ウルトラマンの中でも最も活躍が少ないウルトラマンになってしまったのである。
なぜ、ゼノンは華々しく登場しながらこのようなことになってしまったのか、今後ゼノンが活躍する機会はあるのだろうか?
ウルトラヒーローシリーズ35 ウルトラマンゼノン NEWパッケージ
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