- 第1話「星の降る町」、第2話「夏の夜の夢」
この2話は『ウルトラマンギンガ』の言わばパイロット編に当たる回であり、ニューヒーロー・ウルトラマンギンガの登場を描いているため、ジャンキラー(ジャンナイン)の登場はありません。
ジャンキラー(ジャンナイン)の搭乗者である一条寺友也は第2話で初登場します。戦い終えたヒカルの様子を確認することで、ヒカルがギンガであることに確信を深める場面が第2話のラストです。
もうこの場面ではすでにジャンキラー(ジャンナイン)の操縦アイテムであるガンパッドを所持していることが確認できますね。

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- 第3話「双頭の火炎獣」(脚本:谷崎あきら 監督:原口智生)
当時のウルトラファンに鮮烈な印象を植え付けたある意味伝説の回とも言えます。小学校でボヤ火災が起こった時、なぜか千草は街まで出て行って友也を呼びますが…。そのどさくさに友也はウルトラマンタロウ(SD)を誘拐するのでした。
友也「お目覚めですか?」
タロウ(SD)「これは…」
タロウ(SD)「開けろ!」
友也「無駄です。今のあなたにそこから出る力はない」
タロウ(SD)「君は誰だ?ここは一体…」
友也「僕は一条寺友也。そしてここは、僕の相棒、ジャンキラーの中です」
ダークダミースパークが構えられます。
そしてジャンキラーの顔が映ります。『ウルトラマンギンガ』についに初登場です!
ジャンキラーは宇宙空間に浮遊しています。…って、これソフビ人形の加工じゃないですか(腕と足の角度を若干変えていますね…)。
ウルトラマンシリーズで実際の玩具を劇中小道具として扱う例は少なからずあります*1が、ここでいきなり(着ぐるみで表現可能なシーンであるにも関わらず)ウルトラヒーロー500のソフビ人形を使ってくるとは…原口監督の昭和特撮リスペクトの一環でしょうか?
個人的にはここで友也がジャンキラーを「僕の相棒」と言っているのがいいですね。ライバルキャラのテンプレートとして、自分が使役するモンスターやホビーを道具扱いして、主人公側にそれは道具じゃない!仲間なんだ!な説得を受ける…みたいなものがあると思っていたので。友也はジャンキラー(ジャンナイン)を信頼する態度を一貫して見せていて、この時点では闇側の存在とはいえ好感度は上がりますね(単に交流を描く手間がなかっただけなのかもしれませんが…)。
ED後の「スパークドールズ劇場」ではちょっとだけ、ジャンキラーの話題も出ます。
ケムール人「タロウさん、どこかへ連れていかれちゃいましたけどー」
サンダーダランビア「何すか、何すか、ジャンキラーって?」
ブラックキング「それはあれや。ジャンキラー言うくらいやから悪いヤツやろ」
ブラックキングのすごいざっくりとした解説…別に間違ってはいませんが…*2。どうやらスパークドールズ劇団の皆さんもジャンキラー(ジャンナイン)のことは知らないようですね(なお、スパークドールズ劇場でジャンキラー(ジャンナイン)の話題が出たのはこの回だけでした)。
そして!いよいよ次回、ジャンキラーが参戦です!

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- 第4話「アイドルはラゴン」(脚本:荒木憲一 監督:原口智生)
幼馴染の美鈴への嫉妬心を利用され、ラゴンと化してしまった千草。ヒカルはギンガとなり、ギンガコンフォートでラゴンを浄化しますが、そこへ…
ウルトラマンギンガは突然の銃撃を受けます。
何者かが着陸し、走ってくる様子が映されます。実際の着陸は見せていないのですが、低空からのガスの噴射に即足だけの走りを加えることで着陸を魅せています。突然の銃撃からの謎の存在の乱入を印象付けるいい演出です。
ここで乱入者がギンガに体当たりしてくると上半身が映り、視聴者は乱入者がジャンキラーだと知ります。
ジャンキラーは体当たりでギンガを吹っ飛ばすと、のしかかって自由を奪おうとしますが…
ギンガは何とか振り払います。
!?
ギンガに振り払われ倒れ込んだジャンキラーは背面のキャタピラを展開させ、背面走行を行います。ジャンキラー(ジャンナイン)の新しい一面です。それにしてもこれは驚きました。
引きの画で見ると何ともシュールな光景です。
距離を取ったジャンキラーはキャタピラを収納し立ち上がります。
態勢を立て直そうとするギンガですが…
カラータイマーが青から赤に変わり点滅を始めます。危険信号です*3。
そんなギンガにジャンキラーはジャンキャノンを放ちます(ジャンキャノンを撃つカットは『キラーザビートスター』でウルティメイトフォースゼロとともにレギオノイドを撃ったカットをそのまま流用したものですね)。
さらにジャンキラーがジャンキャノンを縦に立てると新たな砲身が出現、ここから実弾を矢継ぎ早に放ちウルトラマンギンガに対し畳み掛けます。これもまた『ギンガ』におけるジャンキラー(ジャンナイン)の新しい要素です。この実弾、通称ポンポン砲とも呼ばれますが、平成ウルトラセブン用に用意されたものの使われず余っていた火薬を流用しているようです。
嵐のようなジャンキャノンの連続砲撃にギンガはなす術もありません。
余談ですが、砲撃の合間に爆発シーンが何度も映りますが、空の色合いや微妙にボケた映像から、これもまた何らかの過去作品からの流用シーンと思われます*4。
突然の乱入者、初めてのカラータイマー点滅による動揺、絶え間ない砲撃といったイレギュラー要素が重なり、ついにギンガが初敗北を喫します。
友也「3分、か…」
どうやら友也がジャンキラーで強襲した目的はギンガの限界時間を探ることにあったようです。
「ジャンキラーのテーマ」が流れる中、戦いを終えたジャンキラーは離陸し(この離陸のカットは『キラーザビートスター』でのジャンキラーの着陸カットを逆再生したもののようです。今回流用シーン多いですね)、ジャンスターへの変形バンクを披露しつつそのまま飛び去ります。
こうして『ギンガ』にジャンキラー(ジャンナイン)が初参戦を果たしました。いきなり背面キャタピラ走行、実弾の発射、飛行形態への変形と3つもの新たな側面を見せており、『ギンガ』に登場した意義を深く感じさせ、また期待させるものとなっています。これから『ギンガ』におけるジャンキラー(ジャンナイン)がどのように動いていくのか楽しみですね。

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- 第5話「夢を憎むもの」(脚本:赤星政尚 監督:梶研吾)
謎のロボット・ジャンキラーとの対戦で敗北し、またギンガへのウルトライブに制限時間があることを知ったヒカルたちは警戒を強めます。ところが、事情を知らない健太はヒカルたちからハブられていると勘違いしてしまいます。そこへ友也から依頼を受けた闇のエージェント・バルキー星人が現れ…
『ギンガ』のサブタイトルには何らかの関係する意匠が入ることがありますが、今回の「夢を憎むもの」は「憎」の右下の「日」にジャンキラー(ジャンナイン)の顔が象られています。
健太を追うヒカルたちの前にジャンスターが飛来し、裏山の裏に飛び去ります。ジャンスターはジャンスターだけのシーンでの登場が多いので、このシーンのように等身大の人間たちと対比されるシーンは貴重ですね。
不審に思ったヒカルは美鈴たちを後に裏山へ駆け付けます。そこにはジャンキラーが待ち受けていました(画面上ジャンスターが飛び去った裏山まで距離がありそうですが、どれくらいの時間で駆けつけられたんでしょうかね)。
ヒカル「俺がライブするのを待ってるのか?」
タロウ(SD)「ヒカル!ヒカル!」
ヒカル「タロウ!そこにいるのか?待ってろ!今助けに!」
ヒカルはケムール人にウルトライブすると、空間転移能力がある体液を自分に放つことでジャンキラーの中に潜入します。バルキー星人も目を丸くするほどの斬新な使い方です。
ケムール人はそのまま操縦席に近付こうとしますが、障壁があり弾かれます。『ゼロTHE MOVIE』の序盤、ランとナオがジャンバード内のエメラナ姫に近付こうとして拘束されたシーンが思い出されます。
!
ウルトライブを解除されたヒカルが操縦席に見たのは健太でした。やがてジャンキラー全体が光り出しもやのようになって消えます。
長時間留まっていたようですし、このジャンキラー自体が幻影だったのかもしれません。ここに至って健太との対立は決定的になりますが、ヒカルたちは健太が悪事を働く前に止めようと試みます。降星町を地獄に変えるなどと嘯き、千草の夢を馬鹿にする健太にヒカルの拳が命中し、健太は正気に戻ります。しかし、ヒカルは健太が持っているスパークドールズがドラゴリーであると気付きます。
そこへジャンスターからジャンキラーへの変形バンクが流れ、ジャンキラーが再びヒカルたちの前に現れます。
着陸カットにジェット噴射エフェクトがないのが残念ですね。
ヒカル「健太がライブしてたんじゃなかったのか」
友也「友達同士の潰しあい、楽しみだったんですけどね」
ヒカル「何だと…お前健太を利用してそんなことを!降りてきて顔を見せろ!」
友也「それよりも君がライブするべきでしょう」
友也はヒカルにライブを強いるため、ジャンキラーの手をヒカルに向け伸ばしてきます。ヒカルは咄嗟に健太が持っていたドラゴリーのスパークドールズを用いてウルトライブします。
ドラゴリーの大きな手がジャンキラーを阻みます!ジャンキラー(ジャンナイン)の着ぐるみも大型のはずですが、ドラゴリーもさらに巨大ですね。
ヒカル「見えねえ…誰が乗ってるのか」
ヒカルはジャンキラーに誰がライブしているのか見ようとしますが、見えません。ジャンキラーの登場方法がライブではないからなのか、ジャンキラーが格上だからなのか、理由はわかりませんが…
ジャンキラーはドラゴリーの手を払うとキックしてきます。ジャンキラー(ジャンナイン)が蹴る動作をするのはこれが初めてです。
破損防止のためか、足裏にシートにようなものを貼っているのが確認できます。
しかし、超獣ドラゴリーもパワーでは劣りません。
ジャンキラーを押し倒し、そのままのしかかります。
ヒカル「お前は誰だ!目的は何だ?」
友也「許せないだけです…叶いもしない夢を軽々と口にする人間が」
ジャンキラーは覆いかぶさるドラゴリーへジャンフラッシャーを連続発射し薙ぎ払います。
ジャンキラーの猛攻が続き、ドラゴリーはとにかく顔面を殴られます。『キラーザビートスター』ではビートスターが執拗にウルトラマンゼロの顔を潰そうとしてきましたが、その生みの子であるジャンキラー(ジャンナイン)もその性質を受け継いでいる面があるらしく、『ギンガ』でも折に触れて顔面攻撃を見せてくれます(ドラゴリーには気の毒ですが…)。ドラゴリーは『ウルトラマンA』第8話「太陽の命 エースの命」において、怪獣ムルチを三枚卸しにすることで超獣の強さを印象付けた怪獣でしたが、今回ジャンキラーにやられる役回りとなっているのに無常を感じますね。
ヒカル「叶いもしない夢だと…?勝手に決め付けるな!」
ヒカルの叫びにギンガのスパークドールズが出現し、ヒカルはギンガへとウルトライブします。
友也「待っていましたよ、ウルトラマンギンガ」
ご丁寧にジャンキラーからジャンスターへの変形バンクが流れ、ジャンスターはギンガへジャンキャノンを撃ってきます。
ジャンキャノンを払いのけるギンガでしたが…
近くにいた美鈴たちに払いのけたジャンキャノンが降り注ぎます。
それを見たジャンスターは空へとギンガを誘い、戦いの舞台は宇宙へと移ります。
ジャンスターは極太ジャンキャノンを連続で撃ってきます。
避けようと飛ぶギンガでしたが、結局は命中し、友也は悪そうにほくそ笑みます。
しかし、ギンガはやられてはいませんでした。爆炎の中から悠然と姿を現します。思わず友也も目を見開いています。
ヒカル「ギンガスラッシュ!」
ギンガスラッシュがジャンスターに命中し、友也は苦痛に顔を歪めます。
タロウ(SD)「ヒカル!私が乗ってることを忘れるな!」
ヒカル「タロウ!」
ジャンスターは三度ジャンキラーへ変形!(この回変形バンク使うのは三度目です…)
ギンガにしがみつき自由を奪います。
折しもギンガのカラータイマーが点滅を始めます。
ヒカル「またか」
タロウ(SD)「ヒカル!今すぐ地球に戻れ!」
ヒカル「冗談じゃない!俺はそいつを倒して、タロウ、お前も取り戻して」
タロウ(SD)「ギンガにライブできる時間には限りがあるんだぞ!」
言っている間にもタイマーの点滅は速くなっていきます。ギンガを宇宙に連れ出して長期戦を狙い、上空でギンガへのライブを解除させる。卑怯な気もしますが、これが友也の計略でした。
ギンガはジャンキラーに拘束されたまま大気圏へ突入していきます。
遂にギンガは制限時間を迎え、ライブは解けてしまいます。ヒカルは生身のまま自由落下し、このままでは地面に衝突して死亡は避けられません。
しかし、友也の脳裏に「叶いもしない夢だと…?勝手に決め付けるな!」という言葉が浮かび、ジャンキラーは文字通りヒカルに手を差し伸べます。
ヒカルも当惑の表情を見せます。
ヒカルを抱えて着陸したジャンキラーでしたが…
背後から謎の攻撃を受け、靄となって消えていきます。おそらく負傷したため宇宙空間へ自分の身体を転送したのでしょう。ジャンキラーが掴んでいたヒカルはこれに伴って振り下ろされますが、ジャンキラーは上半身を屈めてヒカルが高所から落ちないように気を使っています。先程まで命を絶とうとしていた割に親切です。
ヒカルはついにジャンキラーの操縦者が友也だと知ることになりますが、謎の攻撃を放った主、黒いウルトラマンティガ、ティガダークが現れヒカルと友也を狙います。
危うし!と言ったところでつづく!
前回は強襲という形で鮮烈な登場を果たしたジャンキラー(ジャンナイン)でしたが、今回は友也の謀略の一部としてドラマにも関わり、ウルトラマンギンガと正面対決しました。前回ほどの新鮮さはありませんが、『ウルトラマンギンガ』の中にジャンキラーの存在が着々と埋め込まれてきていると言えるでしょう。
しかし、今回特筆すべきは変形バンクの多さでしょう。前回までの振り返り部分も含めるとなんと4回も流しています。これはもはや印象に残るという効果を超え、多すぎて飽きてきます。販促ですかね。それにしても一話に何度も流せばいいというのは芸がないように感じます。ジャンキャノンを受けて爆炎に包まれたギンガが炎の中から飛び出してきたように、ギンガスラッシュを受け爆炎に包まれたジャンスターが炎から出て来るとジャンキラーになっているとか、バンクを多用しなくともスタイリッシュに変形を見せることは出来たのでは?と思ってしまいます。
そもそもこういうバンク映像って本編の中で多用するものじゃなく、オープニング映像などで使うことで毎週印象を持たせていくものではないですかね。過去のシリーズや『ギンガS』以降のシリーズでもウルトラマンへの変身バンクやタイプチェンジ用のバンク、戦闘機の出撃や変形シーンのバンク映像はオープニング映像でも使われていることが多いものです。『ギンガ』前半でのオープニング映像はニューヒーロー・ギンガを強く意識させるためか、ジャンキラー(ジャンナイン)は全く出番がなく、そういう意味ではそのしわ寄せが第5話のバンク多用で出てしまったと言えるかもしれません。

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- 第6話「夢を懸けた戦い」(脚本:赤星政尚 監督:梶研吾)
ティガダークの攻撃を受けるヒカルと友也でしたが、タロウ(SD)のウルトラ念力で窮地を脱します。夢を憎む友也を問い詰めるヒカルですが、友也は幼いころから努力なしに何でも出来たため、夢を持てないでいました。タロウ(SD)は自分の経験を元に友也を諭そうとします。それでも友也は夢を切り捨てます。そんな友也にヒカルは「お前の夢はウルトラマンギンガを倒すことだ」と挑発します。
ジャンキラーが大地を揺るがして登場します。
ジャンキラーは目からの光線で友也を迎え入れます。
ヒカルの想いにギンガも応え、怪獣へのウルトライブを介さない、ギンガへの初の直接のウルトライブを行います。こうして両雄が並び立ちます。
駆け出した2人はいきなりクロスカウンター!
その後殴り合い、お互い膠着状態となるも…
ジャンキラーは胸からのジャンフラッシャーでギンガを吹き飛ばします。第5話でも腕が封じられた状態で相手を吹き飛ばすのに胸からの光弾を使うという使用法が見られました。今のところ、梶監督特有の演出ですが、ジャンフラッシャーの胸から動作なしで出せる光弾であるという特徴を上手く魅せていますね。
ヒカル「負けるわけにはいかないんだ…世の中にはそう簡単に叶えられないことがあるんだって、だからこそ夢なんだって、俺はお前に知ってほしい!」
友也「僕の夢はウルトラマンギンガを倒すこと。そして君を超える」
ヒカル「そんなのはそんなに気張らず笑顔で語るもんだ」
ギンガはジャンキラーの頭部に手を伸ばし、そのまま中のダークダミースパークを破壊します。
動力源(?)であるダークダミースパークを失ったジャンキラーの目からは光が消え、友也を外へと吐き出します。機能を停止してしまったようです。
ジャンキラーとの一戦を終えたギンガのカラータイマーが鳴り始めますが、それを待っていたかのようにティガダークが再び現れます。
さらにはティガダークの力で巨大化したバルキー星人も加わり、ギンガはカラータイマーが鳴る中2対1の不利な戦いを強いられます。
激闘の最中、ギンガは棒立ち状態のジャンキラーに倒れ込み、倒してしまいます。
ジャンキラーは友也の方へ倒れ込んできます。友也は呟きます。
友也「僕には無理なのか…ギンガを倒して、あいつを超えることは」
友也「ガンパッド…?」
友也の目からこぼれ落ちた悔しさが光の奔流を作りだし、ガンパッドを形作りました。
友也がガンパッドを手にすると再びコクピット内部に転送されます。ジャンキラー時は赤を基調としていた装飾が黄色に変化しています。
友也「僕に戦えと言うんだな?ジャンキラー」
しかし、ジャンキラーと呼ばれた存在はガンパッドに文字を浮かべ、自らのもう1つの名前を教えます。
『JEAN-NINE』
友也「いや…ジャンナイン!」
友也にジャンナインと呼びかけられたジャンキラーの目が今度は黄色に光り、立ち上がります。ジャンナイン覚醒の時です!
ここから「ジャンキラーのテーマ」が流れ始めますが、この点からも「ジャンキラーのテーマ」はジャンキラーだけではなく、ジャンナインとしてのテーマBGMであると窺えます。
友也はガンパッドをガンモードに変形させ目を見開きます。第4話ですでにガンモードも使用しているのに、何に驚いているんでしょうかね。
『ジャンキャノン!』
ジャンキャノンがティガダークを吹き飛ばします!
『ジャンバスター!』
超高熱の光線がバルキー星人を襲います!
「ウルトラマンギンガの歌」が流れ出す中、ジャンナインはギンガに手を差し伸べます。
ギンガは嬉しそうにその手を掴みます。かつてビートスターとの間には得られなかった手と手を掴み合う和解の瞬間です。
ジャンナインとウルトラマンギンガ、ダブルヒーローがついに力を合わせます!
『ジャンスターダスト!』
ジャンナインの手元に巨大なガンパッドガンモードが出現します!
友也「ジャンスターダスト!」
ヒカル「ギンガクロスシュート!」
2人とも初披露となる必殺光線を同時に放ちます。
ギンガクロスシュートはかつてタロウの敵でもあったバルキー星人を、ジャンスターダストは正義の戦士の闇の姿であるティガダークを狙います。
遂にバルキー星人とティガダークを撃破します!
友也とヒカル、ジャンナインとウルトラマンギンガが力を合わせたことによる勝利です。
ジャンナインの目が黄色くなっているのを見たギンガは語り始めます。
ギンガ「ジャンキラーがジャンナインになるとは…。彼の想いが奇跡を起こしたようだな。だが、それを導いたのは君の想いの強さだ!」
ギンガ本人がこうして語るのは『ギンガ』では初めてです。ヒカルもタロウ(SD)も驚きます。
この発言からすると、ギンガはジャンキラーがジャンナインになり得ることを知っており、かつそれが「奇跡」であると評価していることになります。ギンガは未来から来たウルトラマンと推測されていますが、なかなか意味深な発言です。ギンガが初めて口を開いたのが、ジャンキラーがジャンナインになった時だったのも興味深く、この出来事がギンガから見ると何らかのエポックメイキングであったと感じさせます。
こうしてヒカルと友也が一応の共闘を見ました。ジャンキラーも「涙」をきっかけに正義の戦士ジャンナインへと覚醒し、新必殺技を披露、『ギンガ』前半がこうして終わり、来たるべき後半に向けて期待が高まります。

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前半まとめ
『ウルトラマンギンガ』前半のトピックとクライマックスがヒカルと友也の対立と共闘だったこともあり、友也の分身でもあるジャンキラー(ジャンナイン)もまた強敵としてクローズアップされます。友也の策略によってジャンキラーは二度もギンガ(ヒカル)を倒し、その過程で背面走行や飛行形態への変形、新必殺技を新たに披露するなど、新作へ登場する恩恵を享受します。ただし、その登場はほとんどダークダミースパークによって操られたジャンキラーによるものであり、改心した正義のヒーロー「ジャンナイン」としての活躍を満たすものではありませんでした。一方で敗れたジャンキラーがジャンナインとして再起動する際のきっかけが「涙」であったり、ギンガがジャンナインを知っている下りは意味深です。友也はヒカルと共闘こそしましたが、未だヒカルの「仲間」になったわけではなく、『ギンガ』前半に続く『劇場スペシャル』と後半では第三勢力としての活躍が期待されると言えます。
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