志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

ウルトラヒーローズEXPOサマーフェスティバル2024IN池袋・サンシャインシティの感想

 令和6年(2024)7月27日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラヒーローズEXPO2024サマーフェスティバルIN池袋・サンシャインシティに行ってきました。例年に比べて早いタイミングなのは別の記事を参照…。

monsterspace.hateblo.jp

 これまでは混雑や料金(休日やお盆の方が若干高い)を考慮して平日に行っていたんですが、今回は土曜日です。ひょっとしたら休日に行ったのも初めてかもしれない。休日だから混雑しているだろうという予測があったのですが、よく考えたらコロナ以来入れ替え制なので体感はこれまでと全く変わらなかった印象…。強いて言えば家族連れが多めだったのが違いかな。

  • 展示

 入ると円谷英二や空想をアピールする空間がありそこを抜けるとSKIPのオフィスに入ります。去年のSKaRDの基地セットは最奥の設置だったのが、今年は必ず通れるように変えたんですね。

 ウワーッ!辻本監督の公私混同だーッ!

 意外と普通の市販PC。

 この本読みたいんだけど。

 平成怪獣もちゃんと出てる星元市。サラマンドラやシルバゴンはどうやって撃退したんだ?

 SKIPのオフィスを抜けると怪獣の生態再現のようなコーナーへ…。ただここはレッドキングゴモラピグモンとお馴染みの怪獣ばかりでジオラマ再現も頑張ってはいますがそこまで新鮮みはない…ン、ンンーッ!?

 シャザック!?お前…着ぐるみが残っていたのか!まあ子供サイズな方はその後の使用機会もなかったんでしょうね。それにしてもこれは驚きだ…。

 アークとリオドの対峙。リオドの胴体が見れば見るほどブラックキング…。
 ウルトラショットやアーク変身再現コーナーを横目に見つつ奥へ抜けていくといつものジオラマコーナーへ。

 あんまり見たことのないマッチアップが多かったですね。

 レヴィーラにヴァラロン!こんなエロい着ぐるみを間近で見られていいのか!?

 「?」とでも言いたげなゼットさん。人徳を感じる…。

 最奥のイベントスペースにはゼロの立像!イケメンだねえ。

  • THE LIVE

 今回は前期ステージで、ウルトラマンアーク編~Stand By You~。地球侵略を企むバルキー星人とそのペットであるムクムク(!)とのハートフルなお話なのですが…『ウルトラマンアーク』の世界観って宇宙人はいるんだっけ?4話までの間で宇宙人は出てないし今後の放送でも出る予定は現状不明。しかもバルキー星人とその部下宇宙人たちは普通に悪党宇宙人で通ってるし、実はそんなに悪い奴ではないのだと言われてもいまいち納得できない…。何というか本当は人間の子供とそのペットの怪獣とでやるはずの話だったのでは?という感が拭えない。
 今回も去年の『ブレーザー』に続き『アーク』だけで話を作っていて、ストーリー中での他のウルトラマンの登場はナシ。しかしながらバルキー星人とムクムクが柱のストーリーなためSKIP勢やアークまでも影は薄め。私が見た回は石堂シュウ出演回でしたが、石堂さんが出てるからと言って何か展開に影響するとかもなく、想像力云々も結局カラータイマーライトに回収されちゃうので、あまり『アーク』ならではの味はしませんでした。それに加えてここでこのヒーローがこう関わるのか、先輩がこうエールをくれるのかという妙もないので、ウルフェス以来ライブステージを観てる身としては今回の薄さは空前でした…。動画を再現してアクション中にストップさせられるアークなど面白い試みもあったんですけどね。今回は前半後半に分けてストーリーに注力できない・キャラクターのチョイスそれで合ってる?・アーク単独作品と各要素が全然面白さに働いていない…。
 後半は今年15周年を迎えたゼロが登場!レオ・レグロスといったアニバーサリーメンツやオーブのエメリウムスラッガージードのマグニフィセント、ゼットのアルファエッジといったゼロの力を使った姿を引き連れて暴れまくります!「DREAM FIGHTER」を使った『ウルトラ銀河伝説』再現パートも熱い!このパートに移った時の歓声がまたすごく、15周年を迎えたのに子供からの支持率ちゃんと高いなゼロ!途中でベリアルが「俺も15周年だぜ」と乱入したり、そこへブレーザーもやってきてベリアルとメンチを切ったり、ライブならではのごった煮がちゃんと機能していて楽しかった!
 …当てつけっぽくなって申し訳ないんですが、普通に来年からは歴代共演アリで一つのストーリーにした方がやっぱりいいんじゃないですかね…?

  • 総合

 ウルサマになって行きだして今回で3年目になるわけでまあ安定してはいますね。ただそろそろ何かしら新しい試みも欲しいところ。2年前の記事を見たところ「驚き」が少ないということを言っていましたが、この点は年を経るごとにむしろ少なくなっていってる感は否めない…。良く言えば洗練されていっているのかもしれませんが、やはり試行錯誤の形跡があってもいいと思います。
 また、今回は『ウルトラマンアーク』の年でもあったわけですが…『アーク』っぽさは正直あまり感じられませんでした。TVの方の『アーク』の地に足の着いたSKIPの面々が織りなすドラマ…何でもアリな想像力が紡ぐびっくり箱のようなファイトスタイル…そういった『アーク』ならではの味がイベントやライブで昇華されてなかったのは気にかかります。ジオラマ展示もアーマーがあるわけでなく単にファイティングポーズを取って対峙しているだけというのが、「本当はもっと色々やれるはずなのにできてない」象徴的なものに見えてしまいます。現状の『アーク』が面白いだけにもったいないという思いが強いですね。
 今年は梅田でもウルサマがあるので関西圏での開催を寿ぎつつ、イベント内容のパワーアップも期待していきたいです。