令和元年(2019)8月21日に池袋サンシャインシティで開催されたウルトラマンフェスティバル2019に行って来たので、いつもの感想記事です。
- 展示
ウルフェスと言えば精緻なジオラマにウルトラマンと怪獣の展示!といったのがもはや定着していますね。今回は参加者を一緒に撮るようなスポットもあり、観客参加型の趣きを取り入れようかという試みなんでしょうか。
怪獣で目を引いたのはやはりこの邪神ガタノゾーア!対比上全身が製作されているわけではありませんが、それでもクオリティは逸品でしょう。今後も展示で使われるのかな?これだけのものがあるなら一瞬レベルでもいいから映像作品でも…と欲をかいてしまいます。
グランドームやフェニックスネスト、何でこんな目立たないところにあるんだ #ウルフェス pic.twitter.com/VK8kB7vALC
— 志末与志 (@shima_126) August 21, 2019
グランドームやフェニックスネストが置いてあったのも平成ウルトラで生きてきた者にとってはうれしかったです。こういうのはちゃんと保管されている平成ウルトラがお得な部分ですね。
台本タイトルはこんな直接にジャンナイン(ジャンキラー)押しだったのか
歴代ウルトラの変身アイテムと台本、平成に関しては隊員服も展示されておりました。
そしてジオラマの空間を抜けるとニュージェネレーションヒーローズのコーナーへ。
でっかく作られたタイガスパークが目を引きます。
個人的にはサンダーキラーやベゼルブを間近で見られたのが良かったですね。サンダーキラーの角の根元にエースキラーの目があったなんて初めて知ったよ。
ここを抜けるとタロウとタイガの親子ダブル立像が。これのためにミニチュアビルも先ほどのジオラマよりもちゃんと大きく作られています。恥ずかしながら実際に行って見る前は単にジオラマコーナーにタロウとタイガの着ぐるみが展示されているだけと思っていましたので、立像だったのか!と驚き。
さらに最奥部には『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』でデビューを果たして10周年のウルトラマンゼロ関連を集めたゼロミュージアムがあります。
2年前に作った立像を有意義に使っています。
昨年に続きウルティメイトフォースゼロの奴らも、今回はジャンナインも含めて全員が展示されています!ゼロミュージアムの展示は雛壇みたいになっていて、上段のキングなどは見上げるしかないわけですが、奴らは最下段にいて至近距離で撮り放題です。ひゃっほー。
奴らはまあここらへんが撮影用ではないですね #ウルフェス pic.twitter.com/pL2wZpGLBT
— 志末与志 (@shima_126) August 21, 2019
いつもの3人はアトラク用でしたが、これはこれで興味深いですね。
本物を見るのは初めてだからなとばかりに変な角度からジャンナインを堪能する #ウルフェス pic.twitter.com/ve8wpfRYLw
— 志末与志 (@shima_126) August 21, 2019
一方でジャンナインの着ぐるみは一品物、ということは撮影用の本物です!もう密度も何もかも濃い!
展示位置の関係上、背面のキャタピラやジャンキャノンの砲部が見られなかった(撮れなかった)のが惜しいところでした。胸部のポッチやジャンバスターを発射するバックルのディテールが内部ディテールだとわかったのも収穫でした。ありがとうございます!
ちなみに傍らにはこんなものも…。今回の会場にはタイガスパークでかざすと音声が聞けるパネルのようなものがウルトラマンや怪獣毎に設置されていました。ウルティメイトフォースゼロは個人名以外汎用音声でしたが…。商品化予定があるものはその旨が注記してあったので、奴らのレットは商品化予定がないようで、音声は会場に来ないと聞けません(これだけだと惜しいから冬でもやってほしいけどね)。
珍しいと言えば今回はレイモンもいました!私は大怪獣バトル期にはウルフェスに行っていなかったので展示が初めてかはわかりませんが、近年では初めてなのは間違いないですし、きちんとウルトラマンに連なるヒーローだとアピールできるのは良いことです。
キメラベロスを見られたのは良かったけど、首壊れてる?
- グリーディング
去年が頻度も増えて意欲的だったのに比べると、全体的に普通、と言うか去年が基準となるとちょっと物足りないかなといった印象。出て来たヒーローたちがまあこのヒーローは出て来て当然だよなというメンツが多かったです。その中で目を引いたのは、午前中に青いウルトラウーマン(ソラさんではないらしい)が来ていたことですね。たいていのウルトラマンは着ぐるみも相まって長身だし、近くで見ると結構筋肉の存在を感じます。ウルトラウーマンのグリーディングはまだ馴染みがなく(ちょっと前のカミーラくらい?)、まず小柄だったのが「いつも」とは違っていて刺激的でありました。また身長が低いせいか下半身の重みが強調されるような気がしたのもドキドキでしたね。M78ウルトラマンの着ぐるみも初めて見ましたが結構人を集めておりました。
今回はひらパーウルフェスから導入された「ミート・ザ・ヒーロー」も無事夏のウルフェスにも導入されていましたね。まあものすごい人気でまたも縁はありませんでしたが…。音声ガイドはどうなるんでしょうね。トライスクワッドなんてこのネタのためにあるようなものと言っても過言ではないような気もしますが…。まあ次のひらパーウルフェスで復活するかどうかかな。
- ウルトラライブステージ
今回観たのは第2部「HEROになる瞬間(とき)」でした。ちなみに写真は撮っていません。今回からライブステージでの撮影が禁止になったということを聞いていましたのであんまり準備もしてなかったんですね。実際にはカメラマークが出ている時は撮影可能だったようです。ただ、いちいち今出ているのかな?と気にするのも集中できていない気がしてしまって結局撮らなかった、といったところです。
内容としては良く言えば王道、悪く言えばこじんまりといった感じです。ウルフェスは毎年毎年意欲的な試みをしているのですが、今回はそこが弱かった印象があります。ライブステージでも怪獣やウルトラホークを操作するとか、ウルトラフラッシュで応援の力を可視化していたこれまでに対して、光線を撃つというのは夢があるけれど単純でもあるのが悪い意味で「安い」と言いますかね(直接的なものとしてはトラップもありましたが)。掌を交わすことが力になるという原理自体は素敵なだけにもっと舞台装置があってほしかったかな。ストーリーも悪い奴らが復活したので退治したという骨子がそのままで、もちろんその中でヒーローも怪獣も活躍するのですが、このストーリーだからこのキャラの絡みが生きる!といった場面が少ない気がしました。
いいところと言うのもその範疇に留まってしまいますね。ダークルギエルやエタルガーが至近距離で動いていたのは見応えがありましたし、父・母・タロウの共闘も母のハッスルぶりが「頑張るな!」(婆ちゃんになったのに)と思いました。新造のジョーニアスもピカピカしていて存在感があります。トレギアが画面をこじあけて出て来る演出も面白かった。何よりタイガがフォトンアースに目覚める下りも、敗北→声援からのパワーアップ展開がアツい!TVシリーズでもこれで良かったのでは
昨年はゼロが前半で離脱することをウルティメイトフォースゼロと絡めてストーリーに違和感なくしていることを誉めましたが、今年は流石にやらないのかなあとか思っていました。案の定前半に出ていたエックスが最終決戦には不在で、さもありなんと思っていただけにラストは驚きました。何とエックスダークネスの強襲があり、ギャラクシーファイトへ続くのを匂わせるオチ!見方によっては行方不明になったエックスが闇堕ちしたかのようにも見え、「そう来たかー」。これは来年が楽しみになりましたね…。
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- ウルトラP
※若干の記憶違いがあるかもしれません
今回見た演目は「俺の名前はゼロ」でした。写真は撮ったんですがあまり映りが良くないので割愛します。
オープニングはケムケム大師匠の替え歌ソングから。その後にベリアルのシルエットクイズも。シルエットクイズは一度ベリアルが表と裏を逆に出してしまって答えがわかるハプニングもありましたね。「ウルトラの父の後ろに立つウルトラマン」ネタなどは子供たちも慣れて来ていたのか、ひっかけ問題にも対応しているような気がしました。でもウルトラマン最終回の黒トサカのゾフィーとかはマニアックすぎるぞ。
そこへゼロはいつものように「インチキだ!俺と勝負しろ!」と突っかかって来ます。いつものと思いきや、ベリアルはゼロに名前の意味がわかったら戦ってやろうなどと仄めかします。ゼロは「俺には家族も友達もいない!だからゼロだ!」と思わず悲しくなってしまうような答えを返します。そ、そんな風に思ってたんだ…。ベリアルはその答えを認めません。
ここから時空は過去に流れて行きます。ウルトラセブンは幼児のゼロを連れ、戦いから離れて新しい星で暮らそうとします。ところが、そこへウルトラサインが送られ、光の国が襲撃を受けセブンは自分の妻がピンチと知ります。何で妻と一緒に来てないのかはよくわかりませんが(科学者の仕事があるから?)、セブンはいてもたってもいられず光の国に助けに行きたいと思いう一方、赤ん坊のゼロを戦場に連れていくわけにはいきません。
そこへベリアルが現れます。他に頼める人もいないのでセブンはベリアルにゼロを託そうとします。しかし、ベリアルは条件を付けて来ます。俺がいいと言うまでゼロに再び会ってはならないと。俺様と約束するってのはそういうことだぜぇ~と嘯くベリアルですが、セブンには他に選択肢もありません。セブンはベリアルと約束をし、ゼロを置いて星を去ります。
残されたベリアルと幼児ゼロ。実はベリアルは最初から約束を守るつもりなどありませんでした。ベリアルは大きな手でゼロを握りつぶそうとします。ところが、ゼロは幼児であってもパワーはものすごく、ベリアルは逆に押されてしまいます。気が付けば、普通に赤ちゃんゼロの世話をしておしっこをひっかけられる有様…。結局ベリアルはゼロを殺すのはやめ半ば放置することにします。
少し育ったゼロに旅人のレオが出会います。ゼロは暴れん坊になっていて、他の怪獣たちは手を焼いていました。レオはゼロがウルトラ一族であるのに気付き、スラッガーのことを教えます。おお、師弟展開か?と思いきやここは特に膨らまずレオは去ります。一方スラッガーが危険と見たケムケム大師匠はゼロにその使用を禁じます(って師匠が勝手に言ってるだけなんですが)。ケムケム大師匠ってメタ的な存在じゃなかったのか…
それからまたしばらく経って、何らかの事情でスカルゴモラが暴れ出します。これを止めるべくゼロは戦いますが、劣勢の中禁忌のスラッガーを使ってしまいます。スカルゴモラは無事ゴモラとレッドキングに分離して戻ったものの、ケムケム大師匠は禁忌を破ったゼロを大岩の下敷きにする罰を与えます。守るために使ったのにダメとは厳しいですね。
そうした中ゼロの名前の真意が「可能性のゼロ」であることが明かされます(ここ大事なところだったのに誰が明かしたのかうろ覚え)。こうして今に至る少年ゼロのバックボーンが明らかになったのでした。
…。いや重いよ!確かに何でこうなってるのか?とか考えたことなかったですけど!理屈も通ってますけど!そういうことだったの?家族も友達もいないことを声高に主張するゼロは寂しすぎるでしょ。ウルトラPではグレンファイヤーやミラーナイトがカメオ的に出てはいましたが、今後彼らの存在は鍵になるんでしょうか?去年のジードネタに続きぶち込んできましたねえ…。いやそもそもその前からギエロン星獣ネタもしてたか(伝聞のみ、ゼロが赤い戦士に父親を殺されたギエロン星獣の子供の話を聞いて「赤い戦士許せねえ!」となるやつ)。ウルトラPは息が長い媒体なので「完結」というものはないのかもしれませんが、どうオチを付けるのかは気になるところではあります。
- アイス
今年はウルトラマンゼロ、グレンファイヤー、ウルトラマンジードでした。うっかりしていて今年はこれだろうというのを決めていなかったので、10周年のゼロ以外そこまで考えがあるチョイスではないです(強いて言えば近年食べてなかったくらいかな)。これで良いのか…?振り返ってみるともうちょっとバリエーションがあっても良かったやも…
- 総合
もはや前提ですが、ウルフェスはイベントとしてレベルの高いものだと思います。今回もジオラマ展示はより精巧で楽しませるものとしてグレードアップしたのを感じました。グリーディングやライブステージの項では、「思ったよりは普通」のように書きましたが、裏を返せば「いつも通り」であるわけでネガティブなものではもちろんありません。念のため。
昨年に続くところで言いますと、ウルティメイトフォースゼロが展示でも全員集合できたのをうれしく思います。ライブステージやグリーディングでは出番がありませんでしたが、クリアファイルやノートブックなどウルフェス限定で奴らの商品も出ました*1し、そのまま推されて行ってるのかなと。来年はウルティメイトフォースゼロが登場して10周年にあたるわけですし、何かナイトイベントもやれるといいですよね(私的にはウルトラマンマックス15周年というのも大いに気になるところであります)。
そんなわけでまた来年…の前に今年もひらかたパークでウルフェス!やりますよね?タイミング的にゼロ10周年イベントはこっちかも?大いに期待しています!
*1:ミラーナイトでケチが付いて発売が遅れたのが少し残念でしたが