先日体験乗馬に行ってきました。ウマ娘にドハマりして以来、リアルホースに触れあいたいという思いがあったのですが、折り合い良く、安くで乗馬できる催しがあったので参加してきました！
とは言え、実際の馬ってこれまでの人生ではあまり会った経験がないんですよね。遡れば、中学生の時に富士山に登った時に山麓にいた馬を遠目で見たところまで遡るかもしれない。しかもその時の馬が超巨大、2.5メートルくらいの大きさ、脳内イメージより1.5倍くらいに見えて、馬と言うのは思ったよりデカい（つまり危ない）というのが最新の原体験でした。ただ、乗馬自体は子供でもやれているわけだし、とりあえず体験してしまえ！のような心持ちでした。
乗馬センターに到着するとすでに乗馬コースで馬が歩いたり走ったりしていて気持ちが上がっていきます。事前に説明ビデオを見せてもらいますが、馬に余計な刺激を与えないようにというような初歩的な内容で身構えるようなものではなかったです。ヘルメット、エアバッグベスト、ブーツを着ると、もうすでに心は非日常でした。
体験乗馬の内容は通常の乗馬コースと異なり、インストラクターさんとともに馬に乗ってぐるぐる回るだけ。計30分くらいでしたかね。教わって行った動作も馬の腹を足で抑える→歩く、馬の腹を蹴る→加速、手綱を引く→ストップ、手綱を左右に動かす→方向転換程度でした。ここで印象に残ったのは馬の賢さ。別の生き物なのにこちらの指示に敏感に反応してすぐに動いてくれました。もちろん乗馬用の馬として調教された成果ではありましょうが、気持ち的には車の運転より直接的で簡単だったかもしれない。人馬一体とは行かないですが、巨獣を足の延長上に動かしているのは全能感が確かにあります。
ただ、馬はやはり巨体なので本人がちょっと首を動かしたり震えたくらいでも乗り手にはそれなりに大きな力を感じます。競馬でもたまに騎手が振り落とされることがありますが、吹っ飛ぶくらいで当然でしょうね。最後に少しだけ駈足も体験させてもらいましたが、他の人が姿勢を保って楽に乗っているように見えても、鞍上はグラングランに揺れて、馬の操縦どころではないのが正直なところ。ちょっとその後は馬酔いすらしてたかも…。
馬に乗っているので目線も高くなりますが、これに関してはすぐ慣れました。鞍上の姿勢も競馬の騎手は前かがみになっているのでそういうイメージでしたが、背筋を伸ばして重心をやや後ろにするのが正しいようです。目線高く背筋を正しながら遠くを見ていると気持ちいいですし体にいい気はしますね。
逆に最後まで慣れなかったのは馬とのコミュニケーション。お互い初めて会ったのでどうしようもないですが、「言うこと聞いたら馬を褒めてあげてね」と首筋をパンパン叩いても、それが本当に伝わっているのか、叩くのももっと強くがいいのか、柔らかくがいいのか…。そういう感覚は最後まで掴めませんでした。伝わってたらいいけどなあ。
馬の乗り降りも慣れなかった部分です。何せ最初と最後にしかないので。これも馬との関係ですね。馬に乗るには2メートルくらいの高さに体を持っていく必要がありますが、その際に馬に体重をかけてはいけないのではないかということを考えてふんぎりがつかないと言いますか…。「えいやっ！」とやって事故が起きたらどうしようと考えてしまいます。ここも回数重ねてコツをつかめればというところですが。
ちなみに乗せていただいた馬は偽名を使っていましたが、父母や誕生日からネット競馬で素性を調べてみたら、元競走馬で31戦4勝。地方競馬を走っただけですが獲得賞金は7000万円弱でなかなかのものでした。おれの将来的な生涯年収はこの馬の稼ぎまで行かないかもしれんな…。
写真は乗馬後に撮ったのですが、ちょうどお食事時間だったのでうまいこと全身は撮れず。
今回は保険料や用具レンタル込みで2500円くらいで乗せてもらったのですが、体験というからには乗馬クラブに入らないか？という営業トークがあるわけです。しっかし、やはりというか会費が高いですね。入会費などを入れると年に20万くらいは優に飛ぶので、そんな余裕はとてもとても。10年後くらいに縁が出来てたらかなり人生成功してるなってレベルです。
ただ乗馬自体は楽しかったので、本当に御縁があればまた乗りたいですね。
※令和4年5月16日追記
再騎乗キャンペーンのお手紙が届いたので、また乗せてもらいました。
今回乗せてもらったのはこの娘で体験乗馬用の馬としては珍しい牝馬。ダイワメジャー産駒らしいです。元々は一般乗馬用だったのが、あまりにマイペースなのでインストラクター付きの体験乗馬に回されてきたとのこと。お食事後で眠たかったせいなのか、合図をしてないのに立ち止まったり、ウンチしはじめたり、曲がるところで直進しそうになってたりと、体験乗馬中もマイペースでした。2回目なのでこういう娘もいいですね。
