昨年から京都競馬場、阪神競馬場と近隣の競馬場を訪れているわけだが、阪神圏には地方競馬の園田競馬場もあり気になってはいた。しかしなかなか行く機会が見出せなかった。地方競馬は開催が平日で日中に働いていると参加が難しい。ナイター競馬もあるものの、見られるのはおそらく最後だけだ。園田は駅からの交通の便が良いわけでもないので、せっかく行くなら丸一日行きたいじゃん?なのでウマ娘コラボも泣く泣くスルーしていたのだが、お盆ということでようやく行く算段がついた。8月16日は摂津盃という重賞もあってもってこいだった。
そういうわけでJR尼崎駅から無料のシャトルバスに乗ったが、ぎっしり満員。まあ無料バスだしお盆だから仕方ないですね。意外と20分くらいはかかる…。
着いたら朝から何も食べていないこともあり早速腹ごしらえです。
「一八」でマグロのほほ肉ステーキ丼とマグロの串カツをいただきました。以前に『孤〇のグルメ』で美味そうなマグロカツを見てからいつか食べたいなと思っていて、マグロ専門店があると知った時に「これは食べないと!」となっていたのですが…あれ?結局マグロカツ頼んでなくないか?最初は鉄火丼とマグロカツサンドの組み合わせで頼もうとしたのに、マグロカツサンド今日はないよということで、注文を変えた時に目的を忘れてしまったらしい…。まあ串カツもマグロカツみたいなもんだから…。
両方とも美味しかった!マグロは基本生で食べる機会ばっかりなので、こういうジャンクな食べ方も行けることをかなり久々に意識させてくれますね。ただステーキ丼は味付けが結構濃かったので、これこそサンドイッチみたいなのがあった方が良かったかも(いや普通はアルコール頼むんだと思うんですが)。しかし、マグロのステーキ丼が700円は安いな…。
お腹にとりあえず何か入れたのでとりあえず勉強にパドックと1R・2Rを観戦。しかしここで違和感が。何だろう、不真面目だとか手を抜いてるとかそういうわけじゃないんだけど…。最終直線での勝負に迫力がない…?もちろんちゃんと勝負はしてるんだけど、どの馬も余力を残したままレースをしているきらいがある。もっと力が出せるはずなのに出していないのではないか…?
地方競馬にはにわか知識しかないが、地方の馬は勝つよりも、日々のおまんまのために出走手当の方が大事だと聞いたことがある。有名なハルウララも中1週でレースに出続け負け続けたが、それもこれも出走しないことには生き残ることができないからだ。だから、緒戦に出ているようなメンツも勝ち負けよりも無事に走り切る方を優先しているのかもしれない。だからショボい、と言うよりも、新馬戦や未勝利戦、重賞に違った見方があるように、これはこういうレース、ということなのだろう。実際、後々のレースになるとだんだんと迫力が出てきたので、やっぱり緒戦はそんなに力を出してなかったんやろなあ…。
3Rからは馬券を購入。まずはホッコータルマエ産駒を恃んでナットグレースワンの複勝から。結果は大きく離されたものの2着でまずまず。
惜しかった〜 pic.twitter.com/790zwarqho
— 志末与志 (@shima_126) 2024年8月16日
↑おっさんが「たけむらー!」と怒鳴ってる声しか入ってねえ!
4Rはクロフネ産駒ながら10歳のグランプリシップの複勝。その瞬間は見ていなかったが、ゲートが開いてしまったのか、6番のグリューンヴァルトがゲート入りしたのに外に出てしまった。グランプリシップは後方からの競馬で、厳しいかと思ったが最後に追込を見せて3着。ちなみにお騒がせなグリューンヴァルトは2着にちゃっかり入っていた。やらかした馬なのに普通に走ってるじゃねえか…。
5Rはお休みして「日高」にキャベツ焼き(豚肉入り)を食べに行きました。
通常のキャベツ焼きが300円なのに豚肉が入ると700円に跳ね上がるのはよくわからない値段設定だが、おやつのお好み焼きといった感じでぺろっと食べられました。
6Rは「メイショウマサカツ」の単勝と複勝!メイショウマサカツ!?メイショウシリーズはメイショウタダカツとかメイショウカゲカツとかがいるけど、三好宗渭ネーム(名前に元ネタがあったとして結城政勝じゃないの?という意見は聞かない)もいたとはこりゃ買うっきゃない。結果は惜しくも2着。本当に惜しかったが、この惜しさこそ三好宗渭って気も…(失礼)。
7Rは5頭立てで少ない…。ここで目を付けたのはスマートムーラン。今年の中央はエピファネイア産駒がよく勝っていて、つまりはシーザリオ馬券がよく当たるのだ。5頭立てなので複勝は2着までなのだが、ここらでシーザリオ馬券を当てたいと思い複勝を購入。しかしこのスマートムーラン、返し馬に来てもすぐ止まってしまう。明らかにやる気はなさそうだ…これはダメかと思っていたら2着に入ってまた当たった。
8Rは見に回ったがベラジオハルカが難なく1着。9Rは園田に復帰で話題の小牧太騎手が乗るアーティスティックが勝利。ここらへんからどうも今日は上位人気が勝つカチカチなレース展開が多いなという気がしてくる。
夜は「ミュンヘン」でサービス定食をいただきました。
何というか、特段これがすごいということもない、ほっとする洋食でした。
さて、10Rはそろそろ欲張ってセトノダイヤモンドの複勝(名前とネオユニヴァース産駒ってだけですね)、ヒートヘイズとエイシンレオをワイドで500円!上位人気を手堅くというのはあるが、ヒートヘイズがロードカナロア産駒、エイシンレオは8連勝中というのも見込んでいる。レースはセトノダイヤモンドが逃げて粘って3着に残す一方、末脚が届かずエイシンレオは4着に終わった。いやいやいや、今日というタイミングで連勝が止まるんかーい!
11Rはまたもタルマエ産駒を恃んでダッシュダクラウンを応援する一方、一番人気のキリンジの複勝を厚めに買っておく…。しかし結果は先行するウインドケーヴとミステリーボックスが最後まで残り、重賞初挑戦のミステリーボックスが重賞制覇!キリンジは3着に入ったのでぎりぎり大損は免れたものの、重賞に限って6番人気と8番人気がワンツーフィニッシュで大荒れとかわかるわけないだろ!枠連や馬連でも1万円近くついてるぞ…。何ということだ…。ダッシュダクラウンはゲート入り嫌がってたし、最高方からの競馬で、ダメそうだけどグランプリシップみたいなこともあるのではと思ったが9着で厳しい…。
その後は表彰式などを見つつ12Rは流し見で終わってしまった。帰りの無料シャトルバスも座れなかったが、増便していたので行きよりは余裕があった。
競馬まとめ
レース | 賭け金 | リターン |
3R C3二 | 100円 | 140円 |
4R C3一 | 100円 | 270円 |
6R 桂吉弥ラジオ中継やってるで賞 | 200円 | 110円 |
7R 園田サマーカップ | 100円 | 160円 |
10R アクアマリン賞 | 600円 | 250円 |
11R 第56回摂津盃 | 1200円 | 1300円 |
総計 | 2300円 | 2230円 |
ちまちまとしか賭けていない割に結構当たった(2着・3着ばっかりだったので複勝で結果的に正しかった)のと10Rのワイドを外したせいで、-70円という何とも言えない結果。
実は後半に向けてワイドとか3連複とかもっと大胆に賭けていくつもりだったのだが…どの馬に賭けたらいいのかがわからなかった…。実際、知っている馬がいないので、どうしてもこの馬はどうかと気になる部分は知っている馬の産駒ということになるし、それすらもなかったらもうお手上げだ。後のレースになるほど、有名な馬の産駒が増えるものの摂津盃ではマンハッタンカフェ産駒とキタサンブラック産駒がブービーだったりしてそこまで信用できるものでもないし…。レースを見ていて今日は逃げ・先行がそのまま勝ち切るのが多いまではわかったが、今度は馬の脚質がわからない…。そういうわけでここを押さえてという戦略が全然立てられなかった。ここは初心者だから仕方ない部分もあろうが、行った割にあんまお金使ってないなあという残念さはある。いやわりと当たってるんだからこれはこれで良かったとは思うのだが…。
競馬場の感想
そういうわけで初園田競馬場だったわけですが、競馬場としては無茶苦茶良かった!事前予想では、ボロいんじゃないかとか、治安が悪いんじゃないかとかそういう不安もあったのだが、確かに建物として年季が入ってるのは間違いない。でも建物の中はすごく綺麗でゴミゴミしたイメージは全くない。中央競馬と比べるとレース場も建物もパドックもミニサイズだが、それがいい。建物のどこにいてもレースが一望できるし、ダートコースしかない分、コースにも馬にも近い。動きすぎてくたびれるということがないし、適当に建物の中に居てもそこらへんに座ってもレースは見られるし、思い立つだけでレースや馬を近くに見るのに場所取りの弊害など存在しない。もちろん中央競馬の方がハイレベルでスター揃いなのも間違いないが、こっちは競馬を自分の庭のようにして楽しめる感覚がある。ディズニーランドよりひらかたパークの方がゆっくりできるしアトラクションも多く楽しめるというような感覚だ。
それに観客層も中央競馬以上に老若男女がいて、何十年も煮詰まったような、いかにもなギャンブル中毒者は視界にほとんどいない。小学生男子なのに馬の話で盛り上がってるのが「普通」かどうかは判断しかねるが、見た目には普通の家族連れが結構多い。ベビーカーで赤ちゃんを連れてるとか夫婦とか、陽のカップルとかまでいて各々に競馬を楽しんでいた。園田は今年ウマ娘コラボもやっていたが、コラボする(ウマ娘のファン層に来てほしい)必要あったか?レベルで客層は多彩に思えた。
昭和レトロ、という感想も見たが、実際に昭和のいいところだけをグッと現代的に提供している場所というイメージ。昭和のままであんま現代的じゃないのは、飲食店が禁煙じゃないことくらいだろう。
ドドドド pic.twitter.com/I2gpAITmgt
— 志末与志 (@shima_126) 2024年8月16日
綺麗だねえ pic.twitter.com/Lzebdbr8Sq
— 志末与志 (@shima_126) 2024年8月16日
↑葦毛はナイターによく映える
こんなにじっくりと観客お互いが邪魔せずに撮れる空間なんて中央にはないですよ。
加えて、飲食の安さと豊富さ。昨今のインフレで値上げしている形跡はもちろんあるものの、それでも数年前の適正価格以下を維持している印象がある。今回は初めてなので気遅れしてしまったところもあるが、もっとお気楽に買い食いしていい感じなのはありがたい。交通費を抜きに考えられたら、ちょっとご飯を食べるためだけに競馬場に来てもいいくらいかもしれない。
というわけで初めての園田競馬場は一言で言って大満足だった!いやホント開催が平日でなければまたすぐにでも行きたいくらいなんだが…。マグロカツも食べ損ねているし次に行けるのはいつになるのかなあ…。