ガメラには馴染みがあるかと言うとよくわからない距離感である。私が子供の頃は夏休みなどの大型連休期間の平日昼は多くのテレビ局で昔の子供向け映画や番組の再放送を流していた。そこで昭和ガメラの再放送を見たのがガメラとのファーストコンタクトだった。そしてその時は結構面白く観ていたことを思い出しつつ、実はそれがどの作品であったかさえ今や全く覚えていない。また、平成ガメラを観るには当時の私は幼すぎ、リアルタイムでやっていたということすら認識していなかった。のだが、その後特撮オタクという身分になった後に3作とも観てドハマりしてしまったということもある。その一方で『小さき勇者たち』も『Rebirth』も未見のままである。あえて言えば、シリーズとしての付き合いがないままこちらのタイミングだけで付き合いがあり、その限りではかなり好きという、ファンというには違和感がある、でも無関心なわけはないという変な関係だ。
そういうわけでガメラEXPOという場に行けるほどのディープさがあるのかと言われると微妙ながら抵抗感も全くないという感じで来てしまった。







こうして見るとガメラと一口に言っても結構違う。特に衝撃だったのは平成三部作ガメラはそれぞれ結構違うこと。3作しかないのにどんどん小顔になり等身も高くなっていく。個人的には第1作の空中大決戦のガメラが安心感ありつつブラッシュアップされていて一番好きかな。

全体でガメラ60年の歴史を振り返ってはいるのだが、昭和ガメラは大映が倒産したためか展示資料に乏しく、近年のガメラはCGやアニメなので展示造形物がそもそも存在しない…と平成ガメラ中心になってしまうのは致し方なし。それでも物量は抜群で、アップ用・アクション用・水中撮影用の頭部がずっと並んだり…って、この手の着ぐるみって違いが出るのは体の方なのに頭だけ並べられてもほとんど同じだろ!写真はないがガメラの飛び人形が少し壊れていて内部構造が見られるようになっているのも良かった。撮影用小道具なんだから、完成品を並べるよりもどういう作りになっているかが見えた方が特撮的な関心は湧くからね。
そんな感じでわりと楽しめた一方、やはりシリーズの中での平成ガメラ偏重が感じてしまう。平成ガメラ自体は「子供の味方」だった昭和ガメラを上手く換骨奪胎して現代化させていたが、その後のガメラは「ガメラ」であることを意識しつつも平成ガメラの引力をいまいち振り切れていないというか、そうした歪みが展示内容にも現れてしまった…と書くと「おおーそれっぽい」だが、筆者は近年ガメラ全く未見だっつってんだろ!いずれにせよ近年はこういうガメラでこういう特色が!部分があまり伝わってこないのは課題じゃないですか(無知をそれっぽく他責的にまとめた表現)。
ガメラも60周年。これからどうなるかは知らないが、現代的なガメラが生まれて、それをリアルタイムで体験できたらいいなと思っている(そういえば、私はリアルタイムでガメラを体験したことがないのであった)。