志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

令和4年(2022)のプロ野球

 コロナ禍でスポーツ興行も否応なく打撃を受け、改変を余儀なくされたものの、もう3年目となるとコロナ禍とそれによる変容も「日常」となっていく感があった。プロ野球もそれでいつの間にか観客は普通に入ってるし延長戦もやってるし、それでもチームからコロナ感染者が出ると大量離脱があるなど、思ったより違った形で新時代が定着していく趣である。

 まさかの日本一ですよみなさん!
 オリックスに関しては序盤に4試合ほど観戦に行っていたのだが、吉田はエンジンかかってなかったし、杉本はホームラン王の姿はどこへやらバットにボールが当たる気配はなかったし、そもそも離脱者も出ていたしで、あまりいいことはなかった。チームも当然借金ありの下位スタート。「流石に2年連続強いと言えるほどではまだないか…」と思わされたところだったので、気付いたら上位争いしていたのは化かされたような気分だった。
 今年の優勝で特筆するポイントはソフトバンクホークスとの優勝争いで、最終戦ホークスが負けてオリックスが勝つ、これしか優勝可能性がない中でホークスが負けオリックスが勝つことで優勝を決めたことだろう。さらにCSでもホークスを撃破して日本シリーズへ進出した。これでようやく2014年の悪夢から真の意味で解放された…そんな感慨があった。「あの時1つでも勝てていれば」、今年の連覇、そして日本一でやっと2014年に優勝できなかったことが浄化されたのだ。ありがとう…本当にありがとう…

 そんな無茶苦茶弱い気はしないのだが、最終的に5位。なんというか往年の5位力が復活しているような。今年は野手はそれなりにやってくれたと思うが、投手の軸が不安定だった。特にエースのはずの大瀬良は夏場にかけてガス欠して成績を落とすのが例年だったが、今年は総じてダメだった。本来は大瀬良がエースの役割を引き受けて森下で勝ち星を稼ぎたいところでもあったが、森下がエースの働きを担わされると自然、先発のやりくりも苦しい。
 というところで、新監督は新井さん。…えええええ!!!???いや、2軍監督とかもなしでいきなり新井さん!?もうどうなるのかさっぱりわからないが…来年もあまり期待はできないかもしれないな…。

 序盤に切望的なほど負けを重ねていたが、最終的に3位に入ったのは矢野マジックだろう。そんなマジックされても困るが…。そして来季は岡田監督。今更岡田か…監督の人材いないのか?令和のこの時代に岡田采配が通じるのかお手並み拝見といったところか。

 今季はBクラスに終わった、のにオフでも何もなし…だと。巨人といえば優勝が至上命題で、ましてやBクラスに終わるとFA戦線で乱獲してそうなイメージだったが、今年は何もなかった。選手の巨人信仰も薄れているのだろうが、それ以上に実は巨人ももう財力がないんじゃないかと思わされる。個人的に巨人のこの傾向は歓迎すべきだと思うが、これまた一つの時代の転換かもしれない。

  • 現役ドラフト

 今年から現役ドラフトが導入された。思い出したのはクリスマスのプレゼント交換会。プレゼントを持ち寄るのだが、当然そんなに予算出せないし、親の指導下にあったりするとノートとか文房具とか「有用かもしれないがそんなのいらん」ものが出回ったりする。初ということもあり、各球団とも人選は「思ったよりいいのを出すんだな」から「なめてんのか?」まであり、その中でやりくりした印象だ。実質的には闇鍋トレードか。しかし、こういったシステムも10年も立てば洗練されてある程度何が起きるかわかってしまうものになっていく。こういう誰もがわかりきっていない瞬間にファンとして居合わせられたことは幸せなのかもしれない。