志末与志著『怪獣宇宙MONSTER SPACE』

怪獣monsterのコンテンツを中心に興味の赴くままに色々と綴っていくブログです。

【デジモンリアライズ】ラジエルモン雑論②~参戦編

 前回から4ヶ月も開いてしまった。ラジエルモンのポリゴンを作ってくれてありがとう!企画が元々なのだが、もう皆ラジエルモンがリアライズに新規参戦したことなどすっかり忘れてしまっていそうである。だったらとっとと思うこともあるが、他の記事との兼ね合いもあるし…。
 何が何やらと言う人のために前回の記事を貼っておこう。
monsterspace.hateblo.jp

 さて「参戦編」と銘打つからにはゲーム内性能の解説でもするのかと思いきや、正直そこまでリアライズをやり込んでいるわけでもなく、テキトーに好きなデジモンを育成して使う、くらいのプレイスタイルに落ち着いているので何がどうで使い勝手がいいのか等の話は出来ません。
 参考にうちのパートナーのラジエルモンを貼っておこう。
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 必殺技「ノウレッジストリーム」*1は使用すると戦闘不能になっても一度復活でき、友情必殺技の使用でも同じ効果があるので、ろくに効率的なパーティーを組んでいない私にとっては激突戦の時間稼ぎによく使っている。パーティ内で必殺技を使用→戦闘不能からの復活→友情必殺技の使用→戦闘不能からの復活→必殺技ゲージが溜まりパーティ内で必殺技を使用…のようなことを繰り返していると、高レベルの激突戦でも時間を持たせられるのである(もちろん上手くいかない時もあるが)。
 ちなみにリアライズでの進化系譜の成長期は普通にプロットモンである。ラグエルモンと全く同じであるし何ら問題ないね!(何か忘れてるよなあ?)


※基本的にストーリーもとい台詞を文字で書き出し、最後にまとめて感想をつけるスタイルで行く。かったるいね。
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1 デジモンフィーチャークエスト 決意の瞳(1)

ここはデジタルワールド。
そしてここに一匹のデジモンがいます。
メイクーモン「ん~!」
ひとりぼっちのメイクーモンは、
何もない毎日をただただ過ごしていました。
メイクーモン「んー……」
ある日、メイクーモンはふと思い立ちます。
メイクーモン「何もない毎日はもう嫌!」
ひとりぼっちのメイクーモンは、
何かがある毎日を探しに旅に出ることにしました。
メイクーモン「あっちもしらない、こっちもしらない。
いろんな何かがたくさん!」
森を出ていなかったメイクーモンには
見える景色がどれも新鮮。
はじめて見る風景に瞳を輝かせ
どんどん足を進めていくと……?
パルモン「うーん、困ったわぁ」
メイクーモン「どうしたの?」
パルモン「肉畑が荒らされちゃったの。
なんとか戻そうにも、手が足りなくて」
メイクーモン「にくばたけ……?」
パルモン「えぇ、畑でお肉お育ててるのよ。
でも、育てたお肉を誰かに持っていかれちゃって……」
メイクーモン「そうなんだ……
手伝う……?」
パルモン「本当ぉ!?手伝ってくれるの!?」
メイクーモン「うん!」
意気込むメイクーモン。
けれど……?
(ガジモンたちが姿を見せる)
メイクーモン「だぁれ?」
パルモン「ガジモンじゃない!
残った肉を奪いに来たのね!」
ガジモン「肉だぁ、肉よこせーーーーーー!」
メイクーモン「ガジモン……こわい?」
パルモン「大丈夫よ!
いっしょに戦えばなんてことないわ」
パルモン「さぁ、畑仕事の前に
追い返しちゃいましょう!」
メイクーモン「……うん!」

スクショ編

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身につまされる境涯

2 デジモンフィーチャークエスト 決意の瞳(2)

ガジモン「あたたた……」
メイクーモン「まいったか!」
ガジモン「ひえー!?」
(逃げ出すガジモンたち)
メイクーモン「勝った~!」
パルモン「これで一安心ね。
それじゃあ、肉畑に案内するわ」
(肉畑の惨状)
メイクーモン「ひどい……」
パルモン「前は一面の肉畑だったのだけれど
ちょっと目を離した隙に……」
パルモン「でも、ふたりならなんとかなりそう!
さぁ、さっそく取り掛かりましょう!」
メイクーモン「うん!」
こうしてメイクーモンとパルモンは
畑仕事を頑張りはじめました。
パルモン「まずは踏み荒らされた土をきれいにしましょう」
メイクーモン「邪魔なものはどける!」
メイクーモン「こう?」
パルモン「そうそう、上手よ!
その後はこうやって……」
ふたりは荒らされていた畑を
少しずつ耕していきます。
メイクーモン「わあ…芽がでた!」
パルモン「すくすく育ってるわね。お水をあげましょう!」
メイクーモン「うん、育つのたのしい!」
パルモン「あとちょっとだから、がんばりましょう!」
そして、一日、また一日と畑は元の姿を取り戻していき……
(復興した肉畑)
パルモン「やったわ!すっかり元通りよ!
これでみんなを呼んでこれるわね」
メイクーモン「みんな?」
パルモン「うちの肉を待ってるデジモンがたくさんいるの!
ちょっと待ってて、呼んでくるわ!」
メイクーモン「わかった!」
ですが、すっかり忘れてしまっていたのです。
畑を荒らした犯人たちは、まだ出てきていないことに。
レアモン「ガァー……」
ゴブリモン「おー、またたくさん肉ができてるじゃねーか!
全部いただいていこ……ん?」
メイクーモン「何してるの?」
ゴブリモン「そりゃあこんなに極上の肉が並んでるんだ。
ありがたくいただいてくんだよ」
レアモン「ガァァァァアアアア!」
メイクーモン「もしかして肉泥棒…?」
メイクーモン「そんなのダメ!」
ゴブリモン「オラ、わかったらさっさとどきやがれ!」
メイクーモン「うぅ……ダメー!!
パルモンと作った肉……!」
ゴブリモン「なんだ、邪魔するんなら容赦しねぇぞ!」

3 デジモンフィーチャークエスト 決意の瞳(3)

メイクーモン「行かせない!」
ゴブリモン「いてて……!
この、しつこいヤツめ!」
レアモン「ガァァァァァアア!」
パルモン「メイクーモン!
なんてこと……大丈夫!?」
メイクーモン「パルモン!
う、うん。でもこのデジモンたちが……」
パルモン「あなたたち、メイクーモンにヒドイことして
許さないんだから!ポイズンアイビー!」
ゴブリモン「邪魔なヤツが増えようと、こんな攻撃……ん?」
ゴブリモン「んんん?体が……しび、れて……」
メイクーモン「……!今だ!
えぇい!」
ゴブリモン「ち、ちくしょーー!
またこんなかよ~!」
レアモン「ガァァァ~!」
パルモン「肉畑を守ってくれてありがとう。
みんなのお肉がなくならずにすんだわ」
メイクーモン「えへへ……」
パルモン「さぁ、みんなー、もう大丈夫よ。
ごはんにしましょう!」
パルモンが声をかけると大勢の
幼年期デジモンたちが物陰から姿を現しました。
みんな「わーー!」
モチモン「こっちだよー!」
メイクーモン「ま~て~!」
お腹がいっぱいになったデジモンたちは、
元気いっぱい駆け回って遊んでいます。
メイクーモンも幼年期のデジモンたちと、
すっかり仲良くなりました。
トコモン「うーん……なむい~」
モチモン「ボクも~」
メイクーモン「みんな眠そう?」
パルモン「いっぱい食べて、いっぱい遊んだもの。
ほらとっても幸せそうな寝顔でしょ?」
トコモン「すぴー」
メイクーモン「うん……とっても幸せそう」
パルモン「みんなメイクーモンのおかげなのよ。
……メイクーモンもみんなとお昼寝してく?」
メイクーモン「ううん、大丈夫。
もっといろんな何かを見つけに行ってくる」
パルモン「そっか、メイクーモンは今、冒険してるのね」
パルモン「そうだ、旅先でお腹すくでしょ?
お肉、少し持っていって!」
メイクーモン「わぁー!
だんだん、パルモン!またね!」
パルモン「だんだん……?」
不思議そうに首をかしげるパルモンをよそに、
メイクーモンはしらないどこかへと向かいます。
メイクーモン「……?」
新たな場所を訪れたメイクーモン。
見つけたのは大きな泉でした。
メイクーモン「わぁ、きれい……!
水、光ってる……?」
美しい泉をのぞき込むメイクーモン。
けれどそんなに体を乗り出していると……。
メイクーモン「うわぁ!!!」
メイクーモン「あれ?ここ、どこ?」
泉に落ちてしまったメイクーモン。
ですが気づけば不思議な空間にいました。
メイクーモン「とっても静か……。誰かいないのかな」
イクラックモンVM「…………ッ!」
メイクーモン「わわわ!」
イクラックモンVM「ウガァァァァァ!!」
メイクーモン「だれ…?なんで襲い掛かってくるの?」
イクラックモンVM「ウガァァァァァ!!」
メイクーモン「来ないで!」
突如現れた凶暴なデジモン
メイクーモンは怯えながらも、立ち向かいます。

スクショ編

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 芽心のメイクーモンの言葉じゃん!ファンサービス!という喜びいや…このメイクーモン別に鳥取弁常用してるわけじゃないじゃん、こんなとこで当て付けみたいに使われてもなあという困惑が同居するシーン

4 デジモンフィーチャークエスト 決意の瞳(4)

イクラックモンVM「ガァァァァァァァア!」
メイクーモン「こわい……」
イクラックモンVM「ガァァァァァァァア!!」
メイクーモン「うぅ……。いなくなった……?」
シェンウーモン「何やら騒がしいな……
かような場所に迷い込んだのは誰だ」
メイクーモン「あなたはだれ……?」
シェンウーモン「わしはシェンウーモン。
ここは進化を司る泉だ」
メイクーモン「進化をつかさどる泉……?」
シェンウーモン「試練を乗り越えることで、強く正しい心を
得ることができる泉なのだ……」
メイクーモン「試練を受ければ何か見つかる?」
シェンウーモン「ああ……きっとおぬしが望むことが見つかろう」
(メイクーモンに去来する記憶…)
メイクーモン「ずっとひとりぼっちだったけど、
自分のなにかを見つけたい」
シェンウーモン「「なにか」か……」
シェンウーモン「メイクーモン、おぬしは自分の目的を探しておるのだな」
シェンウーモン「ならば試練で己の闇と向き合ってみよ」
イクラックモンVM「…………………」
メイクーモン「こわい……
……これが試練なの?」
イクラックモンVM「ウガァァァァァ!!」
(メイクラックモンVMラグエルモンに進化する)
ラグエルモン「フー!フー!」
幼年期たち「……………!?」
メイクーモン「なんでみんなここにいるの?
早く逃げーー」
ラグエルモン「アァァァァァァァァァァァァァ!!」
メイクーモン「……ーーだめ!!」
メイクーモン「……みんなが困ってるのはいやだ!」
メイクーモン「ありがとうって言われて嬉しかった……」
メイクーモン「だからーーっ!」
メイクーモン「逃げない!戦う!」
自分の「なにか」を見つけたメイクーモンは、
自らの闇に立ち向かいます。
その想いは
どんな結末をもたらすのでしょうか。

スクショ編

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まさかのシェンウーモン登場ポリゴンはあるのになかなかプレイアブルにならんなあ

5 デジモンフィーチャークエスト 決意の瞳(5)

ラグエルモン「ガァァァァァァァァァァァア!」
メイクーモン「にげ、ない……!」
メイクーモン「見つけたんだ……!「なにか」……」
(メイクーモンがメイクラックモンに進化する)
イクラックモン「はぁぁぁああ!」
ラグエルモン「ガァ、アァ!?
……グゥ、ァァァァァアアア!」
イクラックモン「パルモンやみんなに教えてもらった!」
イクラックモン「守られるだけじゃなく、
みんなを守れる存在になりたい!」
(メイクラックモンからラジエルモンへの高画質進化ムービーが流れる)
ラグエルモン「……アァァァァァァァァア!」
ラジエルモン「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
ラジエルモン「何かを壊すのではなく、守りたい!
そのために……!」
(ノウレッジストリームの高画質必殺技ムービーが流れる)
ラグエルモン「グゥゥゥゥゥ……」
ラジエルモン「私は、自分の弱さを乗り越える!」
みんな「ありがとう」
ラジエルモン「ああ……」
(みんなやラグエルモンが消える)
ラジエルモン「ここは……?
元の場所に戻ってきたのか」
ラジエルモン「先ほどの戦いも、それにみんなも……
そうか、全て泉の試練によって生み出されたもの」
シェンウーモン「その通り。
見事、試練を乗り越えることができたようだな」
シェンウーモン「ラジエルモン、おぬしは正しい心を示した。
自ら勝ち得たその力で望みをかなえるがよい」
メイクーモンは己の闇を乗り越え、
聖なる究極体・ラジエルモンへと進化しました。
ラジエルモンは世界の全てを見通す力を持ち
これから起きうる悲劇を察知することができます。
それはメイクーモンが望んでいた「なにか」……
みんなを守るための力だったのです。
ラジエルモン「――これは!?」
ラジエルモン「……現実世界とデジタルワールドに
破滅をもたらす力が生まれようとしている」
ラジエルモン「……この危機に気づくために
私は進化し、力を得たのかもしれない」
ラジエルモン「私だけでは止めることはできない。
運命を変えるものと、巡り合うのだ」
ラジエルモンは決意します。
みんなの未来を――守るため。
そうしてメイクーモンは再び旅立ちます。
……これは、ラジエルモンが
エリスモン達と出会う少し前のお話。

スクショ編

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あふれんばかりの固定笑顔に強キャラ感ある
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ラジエルモンVSラグエルモンがこんな誰も気付いてなさそうなところで実現!

6 感想

 初見時にはてっきりメイクーモン単独のストーリーだと思っていたので、最後でラジエルモンに進化して①で触れた激突戦ストーリーにダイレクトで繋がった時には驚いた。全く心構えがなかった。これはラジエルモンの前史にあたるわけで、キャラクターとしての膨らみはとりあえず出たとは言える。
 しかし単体ストーリーとしての出来栄えは正直良くはない。ストーリー中のメイクーモンには背景設定が何らなく基本的に善性の存在として動いているのに「己の闇」と言われてもピンと来ないし、旅から試練への展開は急展開にも程があるし、ラジエルモンへの進化ありきなせいでメイクラックモンは完全に一瞬登場の通過点になってしまった。固より尺の都合があるのでどうしようもないが、やりたい本筋に比べて内容が薄いのである。語り口としては童話・絵本調で可能性は感じさせたが、寓話っぽくもなっておらず評価しにくい。
 個人的には先の激突戦のラジエルモンが実はああ見えて新米で初仕事だったというのは当惑が大きい。感想になってしまうが、先のラジエルモンからはそれなりなベテランさを感じてもいたし、無邪気な物言いのメイクーモンとラジエルモンの落ち着いた口調はいくら進化によるキャラ変更と言っても、それぞれを単体のキャラクターと見る限り結構な距離感を覚えてしまうのである。激突戦とこのフィーチャークエストにはほぼほぼ展開に連続性があるはずだが、どうしてもフィーチャークエストの方が後付け臭く思えてしまう。
 良かった探しをすると、アニメにも出れずどうにも孤立感のあったラジエルモンにシェンウーモンとのある種の結びつきが出来たこととラジエルモンVSラグエルモンを幻影のようなものとは言えやってくれたことだろうか。まあシェンウーモンはデジモンの中で太いパイプを持っているデジモンではないが、リアライズでは四聖獣を令和2年2月現在妙に温存していることもあるので、今後採り上げられる時にラジエルモンも恩沢に預かれるかもしれない。ラジエルモンVSラグエルモンは言うまでもないが、闇の姿を正しい心で祓い進化するというモチーフ自体は非常に王道で、アニメがアレだった以上やってくれること自体に意義はあると言うべきだろう(こんなに志が低いが我ながら少し悲しい)。
 そういうわけで今回のストーリーはラジエルモン(ファンの一人)的に言えば、及第点には達しないまでも今後の可能性は見せてくれたくらいだろうか。まあこんなこと言いつつももう半年くらいストーリーでラジエルモン出てないし、今後どうなるのかというのはちょっと不安なんですけどね(メインストーリー自体、ラジエルモン参戦と同時期のPVで新展開を示唆したのにそれっきり何もないからよ…)。とりあえずはデジモンサヴァイブやデジモンストーリーの新作にラジエルモンが出られるか…というところに興味が移りつつもある。ラジエルモンに未来はあるのか…!

 ③~CGポリゴン編へつづく!

*1:全然関係ないが、私が普段使いしているサイトが「ジャパンナレッジ」なのでKnowledgeを「ナレッジ」ではなく「ノウレッジ」と表記するのは地味に違和感が強い