年々熱意がなくなっていくし、今年は色々あって今から思い返しても思い出せないことも多いがつれづれに書いていく。
今年から監督が藤川になり正直手腕について疑問視していたものの、リーグ戦では圧倒的王者ぶりを見せ、ダントツ優勝を果たした。しかし、それだけにリーグ戦での山場はなく、危なくなった時にどうするのかというところを見たかったのに、そうした機会がないまま(一応交流戦で7連敗したことはあったが、他のセ・リーグも負けていたため首位陥落するかもという緊張感には欠けた)日本シリーズに臨んだ結果、一つ歯車が狂うと修正できず、1勝4敗で敗退してしまった。正直こうした流れは10年弱前の緒方カープで既視感がある。ぶっちゃけて言うと新人監督が失敗しないまま終わってもそこからは人間的な実りは生まれないと思っているし、来年どう変えてくるのか、あるいは変えてこないのか注目したい。
個人的に新井監督には就任当初は不安を抱いたものの、初年度に2位で昨年も最後まで上位にはいたこともあって「意外とできるのではないか」という微温的な見方をしていた。しかし今年については正直フォローする気概がない。シンプルに野手外人2人が当たり、リリーフ陣も悪くなかったにも関わらず順位も落とし、またダラダラと負け続けて借金も増えたのは首脳部が悪いから…という結果で判断して差し支えなかろう。結果が伴っていないのもそうだが、それ以上に新井カープの目指すところが何なのかよくわからなくなってしまっている。例えば、シーズン中は試合途中で負けていても勝ちパターンを投入する、という采配は前からもあったが、まあ100歩譲って勝ちの可能性を残すという意味でわからなくもない。しかし、シーズン終盤になると今度はオープン戦のような明らかにやる気のない起用を始め、まだ順位を上にする可能性は残っているにも関わらず勝利を目指さなかった。もちろん臨機応変的な采配も大事だし首脳は豹変してこそではあるが、これはただ方針が一貫していないだけだ。また、そもそも負け試合での勝ちパターン投入についても疑問がある。それで勝った試合が何試合あったのか、仮にあったとしても数試合の勝ちを拾うために何十という負け試合に勝ちパターンを投入するのは合理的なのか、新井監督初年度では代打起用がそこそこ当たっていたと思うので、終盤に追いつく蓋然性はありまだ正統化できたかもしれないが、今年はただ消耗し続けただけだ。失敗するのは悪いことではないが、失敗即悪ではないのは、首脳と呼ばれる人間には失敗から学んで選択肢を増やすことが求められるからだ。新井カープも来年で4年目、強さや順位如何によらず、そろそろ「学んだ成果」を見せていただきたい。
つば九郎に最も寄り添った人物、もといぶっちゃけて言うと「中の人」が今年亡くなった。つば九郎のツバメの特徴をそのまま用いながら体型は大らかで、スマートと可愛さをよく昇華した外見から繰り出される畜生言動やシュールなしぐさは野球ファンを超える人気を誇っていた。その大部分を支えていたのが「中の人」であることは間違いなく、死因は病死だったがその一因に激務があると見ても外れてはいないだろう。しかし最も驚いたのは「中の人」の死がキャラクターの死であるかのように捉えられ、現場の反応もそのようなものが多かったこと。私としても悲しかったのは間違いないが、つば九郎登場からずっと「中の人」がつば九郎を背負い続け、現場ではもちろん「中の人」との素顔の付き合いも多かっただろうし、その存在の重みというものを二重に体感することになった。とは言え、つば九郎と「中の人」は決して不可分の存在ではないとも思っている。そして実際シーズンオフに入ってようやくつば九郎の「復活」がアナウンスされた。帰ってくるつば九郎は決してこれまでのつば九郎と「同じ」ではないだろう。しかし、つば九郎の芸にある種の限界というか、今後もこれでやっていけるのかというのは正直不安がないでもなかった。新しいつば九郎がそれまでのつば九郎から何を受け継ぎ、どう変わるのか、じっくりと見て行きたい。
別に語りたいのはチームとしてのホークスではない。イメージとしてのホークスである。ホークスは今年リーグ優勝もしたし日本一にもなった。そのせいか「最強ホークス」のイメージが戻ってきたかのような受け止め方が多かったように思う。しかし、別にホークスは絶対王者というわけではない。ここ10年の戦績を見てもコンスタントに優勝・日本一になっていて強豪なのは間違いないが、だからと言って、特に近年は常に勝っているわけではない。それを忘れていつも強いかのように思ってしまうのは過大評価だし「だから勝てなくても仕方ない」という諦めや感情の糊塗を感じてしまう。立ち向かうべきチームも応援するファンもこのような心構えでは勝負であることが浮かばれない。ホークスは強いが絶対無敵というわけではない。それを前提に勝ちを目指してほしいし、負けた時も敗因を見つめ直してほしい。個人的な感慨としてそうありたいと思っている。