いやはや完全に不意を突かれました。
【12/27 HP更新のお知らせ】
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) 2019年12月27日
<登場人物>
詳しい人物紹介とともにキャスト32名からのメッセージも新たに公開。#麒麟がくるhttps://t.co/LBfRLfGRdf
12月27日に「麒麟がくる」の公式サイトの登場人物が更新され、三好長慶(演・山路和弘)、細川晴元(演・国広富之)の登場が明らかになりました(他には織田信勝、松平広忠、稲葉良通などが新出登場人物ですね)。
「麒麟がくる」はご存知明智光秀が主人公の大河ドラマですが、光秀はこれまでの大河ドラマでも織田信長や豊臣秀吉やその周辺の人物が主役として出る中、スポットが当たったり当たらなかったりした人物であります。令和2年(2020)に光秀が主役になることで、過去の大河と何が差別化できるのか?というのは大きな注目ポイントでもあります。そうした中、「麒麟がくる」は当初から「最新研究を織り込む」「織田信長を単なる「革命家」とは描かない」旨を公言していました。思えば、この10年・20年で織田信長や戦国期室町幕府の研究と再評価はだいぶ進んでおります。織田信長と室町幕府の再評価―これをドラマに咀嚼し、幅広い視聴者に届けるための、言わば「ダシ」としては、幕府と織田家に両属していた経歴を持ち、最終的に信長を葬ることになる明智光秀という存在はうってつけと言えます。そういうわけで畿内戦国史への再評価という観点からも「麒麟がくる」への注目は結構高かったわけです。
特に私が推している三好家・三好長慶というのは、近年再評価が進んでいるわけですが、戦国期室町幕府と織田信長の双方を相対化する可能性を秘めています。そして実は明智光秀とも微妙に縁が深い。三好三人衆は光秀の主敵ポジションにいますし、松永久秀は幕臣と戦国大名家臣の掛け持ちの先駆け、光秀の領国である丹波を光秀以前に統一的掌握まで持っていったのは内藤宗勝(松永長頼)、本能寺の変の原因には様々な説がありますが、四国説を重視するなら三好康長は間違いなくキーマンです。三好政権時代を描いておけば、明智光秀という存在への伏線が大量に散りばめられるのです。これはまあ個人的な野望ですけれども、せっかくだから採り上げてくれないかなという思いも強かった。